山本さほ作、漫画「いつもぼくをみてる」を読む
第1話 あいつが町に現れた(第1巻)成人して結婚した吉川(きっかわ)は、妻と一緒に子供靴売り場に寄り、これから産まれてくるだろう子供の靴を買う。そこで妻は、子供の頃に姉の靴を隠してそのまま紛失し、それを嘘で誤魔化したことを思い出す。あの時のことを誰かに見られていたら、という妻の言葉に、吉川は、誰かに「見られていた」自分の小学生時代を思い出し始める。
吉川は友人達と遊ぶための資金に難儀していたところ、神社の賽銭箱の手前に百円玉が落ちているのを見付け、誰にも見られていないことを