アベレージプレイヤーの憂鬱
『~~~の憂鬱』系タイトルって使い勝手良すぎない?
もう何をどう書いてもしっとり感出せちゃう。
屁をコこうとして実が出ても、遠い目で詩的な哀愁を漂わせちゃう。
なんか、出だしからキッタネェな……。
漏らしたとか漏らしてないとか、そんなハナシがしたいわけじゃないんだ。
今回はゲームの話を書こうと思う。
俺は惑星BFの住民
自分、ベテランのFPSゲーマーなんスよ。
まあ、ベテランとは言っても色んなタイトルを網羅的に遊んでいるわけではないし、特筆して上手いわけでもないのだけども。
単純に、プレイヤー歴が長いだけ。
定番の『007 ゴールデンアイ』に始まり、『MEDAL OF HONOR』や『GHOST RECON』、『CALL OF DUTY(以下COD)』等、その時々のメジャーなタイトルを遊んできた。
特に『BATTLE FIELD(以下BF)』シリーズは心の一本である。
2002年にリリースされた『BATTLE FIELD 1942』を振り出しに、20年以上も続いている由緒あるシリーズだ。
自分は2008年の『BATTLE FIELD:BAD COMPANY』から、ずっとBFシリーズをプレイし続けている。
しかし、そんなBFも最新作の『BF2042』はゲームとしてのデキがあまりにも酷すぎて無事大炎上。かつてカジュアルFPS界の二大勢力と謳われた過去の栄光に自ら墓標を突き立てる形で、見事に落ちぶれてしまった。
……悲しいなあ。
とか言いながら、それでもまだ遊んでいる。
色々と不満はあるけど、追加要素が来たらやっぱり遊んじゃうんだよな。
もうここまで来たらシリーズに完全な終りが訪れるまで見届けようと思う。
THE アベレージプレイヤー
さて、それだけ長くプレイしているのだから当然腕前も上級者。スーパープレイ連発で映え映えなキルクリップを量産――と言いたいところだが、
正直なところ全然上手くない。
プロ並みのエイム力を身につけたわけでもなければ、映えやオモシロに特化したプレイができるわけでもない。
ヘロヘロな照準でペチペチ敵を撃ち、倒し倒され点数交換。
スコアボードではいつも真ん中からちょっと上の方。
K/Dは決まって2弱。
言うこともない平凡な成績。
掃いて捨てるほどいるアベレージプレイヤーのひとり……。
BFに限らずカジュアル系FPSでは大抵こんな感じでイマイチぱっとしないスコアになる。
ひとことで言ってしまえば、これがセンスの限界なのだろう。
そう思うと、少しだけ憂鬱になる。
かれこれ数千時間はFPSをプレイし続けてた果てにたどり着いた場所が
『アベレージプレイヤー』なのである。
そりゃあ、ただ漫然とプレイしているだけじゃ上手くならないだろ――という指摘はごもっともである。
それでもやっぱり、エイムとか反応速度とか……基礎能力の限界をね……感じるんだよね……。立ち回りとかサル並だし……。
好きだからといって、長く続けてるからといって、その分野で芽が出るとは限らない。
自分の場合、なにごともそんな感じである。
ゲームだろうが小説だろうが、やればやるほど「自分の程度」というものが分かってきてしまい、そこに少し堪えるものがある。
そんなもの、非凡であることへの欲望(とそれを煽る商売)にまんまと乗せられているだけだろ――という見方もできるだろうし、実際そういう部分も少なからずあるとは思う。
とはいえ、そうやって感情の資本主義化に対して怨嗟をつのらせたところで、自分が平凡でアベレージでオーディナリーな匹夫であるという事実は、どうしようもないのだ。
小さな憂鬱を膝の上に乗せ、背中を丸めて日々をやりすごすしかない。
――とまあ、相変わらずまとまりのない呟きをぐだぐだ書き連ねてきたが、ゲームだろうが小説だろうが、結局は好きだから続けてるというのが一番大きいかもしれない。
本当のところはどうであれ、そういうことにしておこう。
さて、次はもっと明るい話題を書こうと思う。
今のうちに、自分が好きだったものを言葉としてまとめておこう。
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