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奄美地区住民交流ふれあい祭りの灯籠作成

地域の祭りの実行委員会から、ご依頼をいただき、灯籠の絵4面を作成いたしました。
お披露目会は昨日で終了してしまいましたが、今後、祭りが開催される度に展示されるとのことです。

地元紙「南海日日新聞」の紹介記事

作品は、外の展示で、アクリル板の裏から電灯光を当てる形のため、耐久性を考慮して、いつもの描画手法とは異なり、アクリル絵の具を用いました。
また、和紙が貼られたアクリル板の表面に黒で輪郭線を描画し、裏面に色を塗るという「裏彩色」という技法を用いました。 この技法は、板画家の棟方志功が用いていたもので、構図は彼の「不来方板画柵」(宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の詩に取り組んだ作品)を参考にさせてもらいました。 光を当てるのと当てないのとで印象が全く違う面白い作品に仕上げることができました。
制作するにあたっての目的として「地域社会を文化で元気にする。感動を生み出す。」を掲げ、キーワードとして「地域社会、奄美、祭り、伝統文化、住民、交流、活性化、豊かな自然、世界自然遺産登録記念」を挙げ、素材として「人々、八月踊り、島唄の歌詞、唄者、大島紬の作製工程や道具、植物(ハイビスカス、ゴクラクチョウ、ガジュマル、ソテツ、クワズイモ、アダン)、動物(カメ、イシカワガエル、ハブ、ルリカケス、アカショウビン、クロウサギ、アオブダイ、イシダイ)、トンボや蝶(アオスジアゲハ、ツマベニチョウ、アカボシゴマダラ、ナガサキアゲハ、リュウキュウアサギマダラ)、ケンムン(妖怪)」を取り上げました。 平面上にテーマごとにiPadでまとめて描いたラフ画を元に、その多くの素材を Mac上でレイアウトして印刷した紙をアクリル板で透かして輪郭線として写しとをました。
仕事として、あえて制約を課して作成したので、大変でしたが、良い経験になりました。


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