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初夏のような富士と藤の花
目指せスーパースター。蕎麦宗です。
ボチボチと始めたmt富士ヒルクライムレースに向けての練習。いつものmy坂【日通道路】を繰り返し上り下りするリピート練習を今朝もやってきた。
エントリーこそしたものの、このコロナ禍はまだ継続されるようで(嫌味な言い方だと気づいたあなたは鋭い)、ひょっとすると2021年大会も昨年に引き続き中止となるのではないか!?と危惧するが、その可能性は否めない。
一流のアスリートでも一級品のアマチュアライダーでもない自分には、なかなかどうして厳しい状況。モチベーションが上がらないのも当然だろう。かの*森本誠さんですら、2020年のツールド沖縄の中止が決まった8月から半年近い間、自転車にまたがることすらしなくなってしまったそうだ。
そんな自分を慰めてくれるかのように、日通道路の沿道は花盛り。5月が近づく今時分は桐の花・藤の花。山が薄紫に染まり、はんなりとした気分にさせられる。桐壺・藤壺という源氏物語の登場人物を想起して、雅な恋心ぞ思ひ浮かぶれば、ひとえにますますスローペース。戦う気持ちにつゆぞならず。手元にスマホ掴みて、ふかくにカメラを構えればいとおかし。…走るよりもシャッター押してる時間の方が長いかも。
4月の半ばにして初夏のような富士山(コノハナサクヤヒメ)に藤の花が纏われば、歌を詠みたくなるのは平安も令和も同じ。そういえば好きな花だって言ってたな。和歌でも作ってみようかしら、と、ぼんやりしながら漕ぐペダル。
めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに くもがくれにし よはのつきかな
さて、*どなたの歌か。ゆるりといきませう。
では、ガンバラナシませう。
*森本誠…乗鞍ヒルクライムレース8勝をはじめ、数々のアマチュアレースを制した山の神。NHK・BSの番組『チャリダー』への出演でも知られる。
*どなた…紫式部。言わずと知れた源氏物語の作者。
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