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日本一美味いチャーハン

 旅するスーパースター、蕎麦宗です。

2022年のゴールデンウィークに、繁忙にて外で
1時間も待ってご来店頂いた家族連れのお客様がいたことを書いた。その記事が【GWの宗】でこちら↓

 それだけ待ち侘びたにも関わらず、そんな事はおくびにも出さずに、その混雑を

『これが(飲食業の)あるべき姿です』

と、印象深い言葉を残してくれたお客さんだったので、コロナ明けのタイミングも加わって当然の如く僕の記憶に残った。
 そしてその後。出雲大社のご縁もあって再会を果たし、レイラインツアーをご支援下さった。その方が(株)セントラルホールディングス代表取締役社長の渡邉剛俊さんで、かのファミリーがあれから一年半ぶりにご来店。しかも、今回は超超級の料理人もご一緒だった。
 一人は一度ご招待して頂いた神田錦町のミシュラン二つ星フレンチレストラン・Naoto.Kのシェフ岸本直人氏で、パティシエ・コックのお二人と共に。もう一人は中華料理界で若手日本No. 1と名高い東京白金台の中華レストラン・ShinoiS(シノワ)料理長の篠原裕幸氏。と、まぁずいぶんと超絶凄腕な料理人達のご同伴。

 さて、そんな渡邉さんと超絶料理人達に蕎麦を出すのは緊張しなかったのか?!と良く問われるけれど、僕は全く緊張しない。そもそも格が違う。そして美味しく食べて頂くためにも、いつも通りに提供せば良いと思っているし、それは誰がお客さんであっても変わらぬ事だ。
 と、そんな風に渡邉さんはじめ気さくな方達なので色々話が弾んだ中で、岸本さんが『篠原さんのチャーハンが食べたい』と言い出した。篠原さんの料理はいわゆる町中華とは異なるので、少々困惑気味の反応。無論それを分かって言っている流石のNAOTO.K。が、それを機に日本一のチャーハンはどれかという話題で盛り上がる。このメンバーの中で一番の食通は、もちろんのこと渡邉さん。あらゆるグルメを味わい尽くした解答は如何に?!と聞き耳立てれば○○の!誰それの!とじゃんじゃん出てくる。そして料理人達もまた然り。そこへ一言、渡邉さんが宣う。

『でも、一頃のマキさんのチャーハンが一番美味い!』

マキさんとは奥様で、隣で

『へっ、、、ぇっ』

って目を丸くしてる。

『えー、社長、そこですか!』

と、超一流料理人達もひっくり返る。いや、でも僕は拍手喝采だ!

『うわー、ご馳走さまです〜!』。

 この話の流れの中にまるで《おのろけ》をぶち込んで来るとは、渡邉さん恐るべし。でも、奥様への愛が溢れる一言。いやぁ、好きだな自分、そういうの。

 さて…。
 料理を作るにあたって必要な事は多々ある。技術や経験そして何よりセンス…etc。その中でも最も大切なのは食べ手に対する愛だ。

『あなたのために作ったんだ』

料理は愛情ってよく言うけれど、料理屋が家庭に敵わないのはその部分。不特定多数の誰かではなく、《あなた(達)》のために作るもの。
 そこへ少しでも近づくために、少人数の完全予約制とか様々な用意をしているのが今の飲食業界。だからこそ高価にもなってゆくけれど、その視点から見直したならば、普段作って貰っている晩御飯がどれだけ価値高いモノなのか。それを改めて身に沁みて、

『いただきます』『旨い!』『ご馳走さま!』

と一言添える楽しげな食卓を当たり前にしたいもの、と思う。

 では、ガンバラナシませう。

超一流料理人達と共に
ウルトラ怪獣の箸置き

#NAOTO .K   #ShinoiS  #料理は愛情 #ミシュランガイド #ウルトラ怪獣 #箸置き






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