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Vol.33:いつまでに何をするかを認識あわせて抜け漏れ無し

『チームを整えるあれこれ』は、チーム作りに関する情報やノウハウを発信するニュースレターです。月曜の朝は、筆者が先週のチーム作りの現場で重要なポイントだと感じたことと、チームを整えるあれこれな観点で気になった記事を紹介します。

✨先週のチーム支援トピック

先週、新しいソフトウェア開発のプロジェクトが始まりました。作るものの説明や、自己紹介などチーム全体の方向性を合わせるためにキックオフミーティングをすることからスタートです。ただの情報共有だけでなく、チームのルール作りやリスクの洗い出しなど、今後の動きに関する決め事も行います。その中でも「いつまでに何をするのか」を決めたことで、チーム全体として、今後の活動における解像度がとても上がったなと感じました。

例えば、日々行っていくタスクは何ができればいいのかを決めます。ぼくたちのチームでは、作ったものに対するレビューを終えていること、関連するドキュメントを書くこと、想定通りに動くかテストをすること、そういったことがタスクの完了までにすることになります。

また、作ったソフトウェアが市場にリリースされるまでには何ができていればいいのかも決めます。社内でのリリース承認を得ること、セキュリティに関するテストをすること、そういったことが市場リリースまでに完了することです。

こうした、何かしらの目標地点や中間地点(マイルストーン)において、「何ができていたら終わったと言えるのか」をチームみんなで作り、合意します。そうすることで、「あれ、そこまでやるんでしたっけ?」や、「○○をやるには時間が足りない…」という抜け漏れや段取りのミスを防ぐことができます。また、やりすぎも防げることでしょう。そして何より、冒頭で述べたように、今後の活動の解像度が上がるため、各々が見通しを持って行動できることに繋がります。

「完了」について認識があっておらず、作業が中途半端になってしまっているチームの場合、こうした活動をしてみるとメンバーの動き方が変わってくるかもしれません。

📝気になった記事紹介

幸せな人が多いと営業利益が向上--日立製作所が「幸せ」に注目するホントの理由
https://japan.zdnet.com/article/35179273/

「Wellbeing(ウェルビーイング)」の文脈で幸せと生産性の因果関係について語られることが多かったが、日立製作所は「Hopefulness(ホープフルネス、有望性)」という新しい単語を提唱している。

リモートで働く従業員の心情--5人に3人は対面でのやり取りが恋しいhttps://japan.zdnet.com/article/35178988/

米国のデータではあるが、筆者のまわりも同じような割合かも。

CIAの情報分析官に学ぶ、同僚と信頼関係を築く方法 5つのテクニックで成功を引き寄せる
https://www.dhbr.net/articles/-/8114

記事内では仕事の成功に欠かせない要素として信頼を挙げているが、チームで働く時にも欠かせない。今後はオフィスへの出社とリモートワークが混在していくと思われるので、信頼関係を築く方法はより大事になっていきそうだ。

チームビルディングに役立つミーティングの方法とは~毎日の「報・連・相」でコミュニケーションを~
https://www.hrpro.co.jp/series_detail.php?t_no=2490

報連相はさせるものではなく、する仕組みを作ることが大事だ。

ルール化NG! チームを強くする「休ませ方」
https://aria.nikkei.com/atcl/column/19/020400062/102900110/index.html

マネジメントというのは環境作りだと思う。

🍵編集後記

久しぶりに映画館に行ってきました。そこまで映画好きというわけでもないので、もともと訪れる頻度は高くないのですが、行くと「やはり映画館はいいなぁ」という感想を抱きます。もう少し頻度を上げようかなと思っている今日この頃です。

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