見出し画像

ファシリテーションデザイン講座に参加してきた!-問いの作り方-

ミーティング、ワークショップのファシリテーションをちょくちょく行っているのですが、「問い」って難しいなと思います。

その場で、そのコンテキストで、参加者の思いや考えが深まる問い…どうやって考えればいいだろう?

そんなモヤモヤしている中でこちらのイベントを発見、参加してきました!イベントの内容を僕自身の感想も添えつつレポートします。

どんなイベント?

・場がフリーズせず活性化する問いとは?
・良質な問いと機能しない問いの差は?
・問いを構造的にデザインするには?

上記視点で「問いの作り方」をテーマに、ワークショップ形式で2時間半の講座を開催します。

※イベント詳細より

まさに僕が知りたいこと!実際の内容も期待以上のものでした。

イベントの内容

イベントは下記の流れで進行しました。
②-④のそれぞれのパートで簡単なワークを交えながらテーマについて話を聞くスタイルです。

①進行役の自己紹介
②ファシリテーションとは何か?
③問いの種類を理解する
④答えられる問い スモールステップ
⑤まとめ

①進行役の自己紹介
今回の講師は井澤友郭さん。
こども国連環境会議推進協会 事務局長 / ワークショップ デザイナー / LEGOⓇSERIOUS PLAYⓇ公認ファシリテーター という肩書きをお持ちです。

学生向けのファシリテーション経験が多いそう。
学生は大人よりも行間を読む力がないため、ワークショップのデザイン力が鍛えられたとのことでした。

②ファシリテーションとは何か?
こちらのパートでは3つの話題がありました。

■ファシリテーションの定義

そもそもファシリテーションとは?というお話し。
その場 / 状況によって立ち位置が変わるので、どこに立つのか、立っているのかを認識することが大事。

■事実と解釈
まずはレゴブロックを使ってアイスブレイクを行いました。
机の上にレゴブロックのセットが置いてあり、その中から
・わくわく
・せんせい
・まなび
を表すブロックを選ぶというものです。

👆僕の選んだのはこんなブロックです。

そしてその後、グループ毎になぜそのパーツを選んだのかを自己紹介と共に語ります。

ちなみ僕は下記のような理由でブロックを選びました。

・わくわく:機械が好きなのでギアっぽいものを選択
・せんせい:知識と学びの架け橋のイメージ
・まなび:学んで高みに登っていくイメージ

このアイスブレイクのポイントは、事実と解釈は一人一人自由だということ。事実=レゴブロックの形、解釈=上記で書いたようなブロックのイメージです。

自分の解釈は自分だけのものです。
その一人一人の解釈は、その人がそう思ったのだからどれもが正解です。
なので、「わかりあえていない」という前提で場を作るのが大事になってきます。

■アイスブレイク
「あなたが行っているアイスブレイクは、本当にアイスを壊していますか?」

ここはかなり勉強になったポイントです。
アイスブレイクは「どのアイスを壊すのか」を意識せよとのことです。

アイスブレイクは問いを盛り上げるのに必要です。
なぜなら意見を出すときに障害となる要素を取り除くことができるため。

今までアイスブレイクについてここまで深く考えた事がなかったので、かなりの衝撃を受けました。

③問いの種類を理解する
ここでも簡単なワークです。

「新入生 or 新人のオリエンテーションにて、卒業後 or 10年後の自分、どうなりたい?」

というテーマにおいて、考えられる問いをひたすら付箋に書くというもの。

付箋に問いを書いた後は、書いた質問がオープンクエスチョンなのかクローズドクエスチョンなのか分類していきます。

さらにオープンクエスチョンはクローズドクエスチョンへ、
クローズドクエスチョンはオープンクエスチョンに変換します。

さらにさらに、事実と解釈 / 過去と未来の二軸で問いを分類します。

👆グループみんなの付箋を貼りました。

このように構造化することにより、2つの効果があります。

・作っていないゾーンがわかる
・オープンとクローズ、2種類の問いが作れる

2軸のマトリクスを見ると、「過去×事実の軸の問いが少ないなぁ」など、新たな視点で問いを考えることが出来ます。
また、参加者が答えやすい問いからステップバイステップで問いだを設計てしていくことで、参加者の考えを深めながら真の問いに導びく流れを作る事が出来ます。

今回用いた2軸にこだわる必要はなく、現場に合わせた軸でOKとのことでした。

④答えられる問い スモールステップ
このパートは機能しない問いの説明から。

こういうプログラム、ありがちですよね。

プログラムがなぜ機能しないかというと、問いが2つ含まれ焦点が不明確だから。

「何が温暖化につながる?」「そのための行動って何?」

下記[問い2]のように問いの主語・主体を明示するのがポイントだそうです。

加えて、Why?How?という問いは、そもそも答えるのが難しいという事もあります。そのためにスモールステップで問いを作っていくのがポイント。

スモールステップで「問いに対して答える」、「自分の感覚を言語化する」という成功体験を積ませていきます。

上記のポイントを鑑みてプログラムを作ると👆のようになります。

参加者はワーク1で自身の体験を思い出すので、ミニレク(講義)を聞きながら自分の行動と紐付けが出来き、メインであるワーク2のディスカッションに良い状態で参加出来ます。

スモールステップにおいえは、When や Whereから入っていこうというのも大事なポイントになります。その上で自分でWhy / How を語ってもらうのがゴール。これは、「対話型ファシリテーション」の考え方なのだそうです。

対話型ファシリテーション、要チェックですね。勉強せねば。

ここでは、Why / Howを用いずに質問をしてみるワークを行いました。
「問い」は筋トレ、問いを行えば行うほど力がついていくという言葉が印象的でした。

⑤まとめ

最後に、ぜひ今日の学びを実践して下さいという言葉で締めでした。

この学びはかけ算という考え方、良いですね。

まとめ

長々と書きましたが僕的ポイントは3つ

・アイスブレイクはどのアイスを壊すのかを意識する
・問いを構造化してデザインする
・Why / How は答えるのが難しい問い

「問いって難しい」と思っていた自分にとって、沢山のヒントがもらえるイベントでした!今後のファシリテーションの場に学びを活かし、レベルアップしていこうと思います。

この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?