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オールドレンズのマウント改造 (その1)

はじめに

マウントアダプターの無いマイナーマウントのオールドレンズでも、今のデジカメまたはフィルムカメラでどうしても使ってみたいことがありませんか?
そのようなとき私は市販品を流用するなり新造なりでアダプターを作ったり、レンズ自体を加工して自分のカメラで使えるようしています。

紹介その1 Dallmeyer 6inch(約150mm) F5.6

まずご紹介するのは、戦前のドイツカメラ「レフレックスコレレ」用のイギリス、ダルメーヤーのレンズをマミヤ645マウントにしたものです。
マミヤ645にしておけばそれ以外のAPSやフルサイズのボディーでアダプター経由で使えます。

Dallmeyer 6inch(約150mm)f5.6

実測すると、レンズマウントはM41X0.75のネジ、フランジバックは75.5mmです。マミヤ645のフランジバック64mmなのでかなり余裕があります。
そこでアダプタータイプで改造します。

レンズ後ろ側とアダプター部品後ろから
レンズ組み立てたところ

後は組み立ててと反射防止の塗装または反射防止シートを貼り付けます。
実写は

をご覧ください。


紹介その2 Zeiss Jena Biotar 25mm F1.4

これはZeiss Jenaの16mm ムービーレンズです。(AK16?)
マイクロフォーサーズマウントに改造します。
マイクロフォーサーズのフランジバックは20mmとありますので
その部分を埋めるパーツを作成して組み付けます。
バックフォーカスは十分あります。

Zeiss Jena Biotar 25mm f1.4
Zeiss Jena Biotar 25mm f1.4

このレンズは専用のマウントですが元々の構造がよくわかりませんし、特に汎用的するつもりもないのでレンズ側も少々加工します。
上の写真で黒いマウント部分のシルバーの帯が加工部分です。

マイクロフォーサーズマウント部分のパーツ

この部品で中央下の穴はネジ穴で、上の図のシルバーの帯状の溝に掛かる位置に有ります。そこにセットスクリューをねじ込んでレンズと固定します。レンズ側に溝を切らないとネジによる「むしれ」が出来てはハメアイが渋くなるので、そのような加工をしています。
また、フランジバックの微調整やトップ位置の変更時にその分が引っかかり、不用意にレンズが脱落するのも防止できます。

レンズにマウントを組んだ状態

上の写真がレンズとマイクロフォーサーズマウントを組んだものです。
マイクロフォーサーズのフランジバックは20mmとありますが、メーカーごと、ボディーごとにそれなりに誤差(公差)が有るかもしれないので、セットスクリューを緩めて調整出来るような仕様にしています。

実写は

をご覧ください。

この二つのレンズを含めて数点をメルカリにて出品しております。
ご興味のある方は、レンズ名またはアカウントで検索し見てください。

これからもこのような改造レンズを主にご紹介したいと思います。


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