雪平 蒼

1995/ユキヒラソウ。統合失調症と闘いながら短歌を詠む。音楽好きのインドア派。7th…

雪平 蒼

1995/ユキヒラソウ。統合失調症と闘いながら短歌を詠む。音楽好きのインドア派。7th day pearという名前でDTMも。一つのことを続けるのは苦手だが、鼻が効く。

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クリープハイプ「夜にしがみついて、朝で溶かして」アルバムライナーノーツ

クリープハイプの新しいアルバムが届いた。消えてしまいたい夜に、このアルバムは本当に効く。 音の表現や効果のことは私よりももっと上手に表現できる人がきっといるはずなので、私は私の感じたことを素直に書くことにした。 これから書くのは、ライナーノーツというよりも夜中に書いたラブレターのような熱を持った日記だ。 01 料理 この曲を聴くたび、初めてこの曲のイントロを聴いたときの夜を思い出す。 SpotifyのRelease Radarに、先行配信されたクリープハイプの曲がきているじ

    • 速いロックを聴くとき

      好きな人と会っていたというのに、頭痛がして吐き気もする。このままでは誰か人を殺してしまうかもしれないと思った。久しぶりの感覚だな、と思った。 解散して帰っている道中で聴くのはいつも速いロックばかりだ。どうせ駄目になるならそれでもいいじゃないかと笑う、という歌詞を聞いてなんとなくしっくりくる気がする。その曲はそんなに早くないけど。好きなバンドの歌詞がSpotifyに同期されていないから、歌詞を読むためだけにCDを買おうかと話したらもったいないからやめなと笑われたことを思い出して

      • 本当

        本当に好きだった人のことを思い出すとき、いつでも私は一人だ。一人きりだ。一人きりでtofubeatsを聴いている。大音量でNEWTOWNを聴いている。この曲を聴くと、本当に好きだった人のことをどれだけ好きだったか思い出す。どんな風に出会って、どんなところを好きになって、どんなところを嫌いになったのか思い出す。嫌だった出来事は鮮明に思い出せるのに、幸せだったときのことはあまり思い出せない。頭の中の記憶装置とは、そんなものなのだろうか。そんなものでいいのだけどさ。 本当に好き

        • 2020/09/22 02:19死にたくなると決まってこの世に残しておけない人間の顔がポツポツと浮かんで簡単に殺意が湧くけど、その前に私はやりたいことを仕事にしたいし、もっと綺麗になりたいし、もっと楽しいことにも挑戦したい。そんな暇はないと言い聞かせて眠ると夢には殺したい過去に愛した人間が出てきて頭を抱えたりする。最悪な朝だ。 米津玄師さんのパプリカを聴くときいつも、「ああそうだ、この曲はお墓参りに行くときの歌だ」と思う。花束を抱えて歩くのは、きっと墓参りしかない、と思って

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