病院がおうちだったころ
今日は私のことについて少し話したい。
私は13歳の頃から10年間精神科に入退院を繰り返してきた。今までの入院回数は20回以上にのぼる。
ほぼ病院がおうちだった。
病院から学校に通った。
何かつらいことがあっても、ただいまって帰る場所があの家じゃないことに、すごくほっとした。
何かあっても病院に帰れるから、1日頑張ろうって思えた。
お金と時間を無駄にしてきたって責められることもあるけれど、
あの家に居なくてすんで、
病院で生活できたことはすごく意味のあることだった。
何よりあの時関わってくれた何人かの大人たちとの記憶に、今も助けられることがある。
その時はよくわからなかったけど、
後になってから、ふと思い出す記憶に助けられることってあるのかもしれない。
そうやっておうちや学校とのあいだに、
居場所ができたらいいのにな、と思う。
守ってくれる家族がいなくても、
誰か気にかけてくれる大人が一人でもいますように、と思う。
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