EVと電池の需要予測 2030年の未来
Tweetでは面白ろおかしくふざけた投稿をしておりますが、ここでは真面目に深掘りできればと思います。
先日のLIB中国市況の反響が大きく、筆者個人としてもEV-LIBにここまで興味をお持ちの方が多いのかとびっくりです。(有難い限りです)
『世界のEV化』が本当に起こるのかどうか、これは正直な所、神のみぞ知るというものかと思います。しかしながら、本分野にアンテナを張っている方も多いと思いますので参考になる様な数値をまとめて報告できればと思います。
そもそも、なぜEV化で騒ぐのか
自動車産業だけでなくその他のあらゆる産業で既存の商品・サービスが新たなものに置き換わる現象は日常的に起きているのですが、その中でも『EV化』というのは少し特別です。なぜかというと万が一『世界のEV化』が起きるとその経済インパクトが他の変革と比較しても比にならないものだからです。格好いい言葉では「産業のバリューチェーンが大きい」などと言いますが、要するに経済に与える影響が大きいという話です。一台=5百万円とすると、世界の自動車販売台数は約84,900千台ですので、単純に自動車の販売金額だけでも5百万*84,900千台=424兆円と、とてつもない市場規模です。ガソリン→EVに変わることで自動車だけでなくそこに使用されるパーツや素材もごそっと変わってしまう為に影響を受ける裾野の広さは膨大です。だからこそ中国、欧州、米国と国を挙げてEVの覇権を取ろうとしておりますし、世界中の人、企業も注目する理由がここにあります。
頭のいい人達が算出した数値を知っておいて、損はない。
国単位で必死になるほどの分野なわけですから、『EVの将来』にアンテナを伸ばすことには様々な面でのメリットがある様に思えます。ビジネス、投資、キャリア等々本当に影響が出る分野は多彩です。
冒頭に戻り、将来EVがどうなるか、ここについては予測してもわからない所が多いのですが、それでも世の中には頭の超絶良い方々が様々な情報を駆使し、様々なケースを分析・想定して算出する数字があります。商社勤務の筆者も一度は「自身の経験と勘をもとにこうだ!!」みたいなことを言ってみたいものですが、私一個人の見通しよりもスペックの高い、超優秀な人材が頭をフル回転させて出す各企業の見通しを拝借した方がよっぽど効率的で、説得力があるだろうと思っておりどの調査会社がどれくらいの予測をしているのかというところにはアンテナを張るようにしております。
ということで、一部は皆様もよくご存知の調査会社による2030年のEVの販売台数見通しはこんな感じです。規模感を把握するためにまだ通期で数字が出揃っていないですが、2023年の数字も織り込んでみました。
※2023年の通期見通しはSNE Research(韓国系調査会社)の1-11月販売台数実績を11で割って*12で計算しております。
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