そーなんだ化学 Note

化学や素材業界に関連する「えっ!そーなんだ!」となる話をお届けします。 国際情勢、経済…

そーなんだ化学 Note

化学や素材業界に関連する「えっ!そーなんだ!」となる話をお届けします。 国際情勢、経済時事から日常生活まで幅広く化学目線で考え発信します。中の人間は某総合商社で10年以上勤務、化学品に関する営業をしております。

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総合商社で10年以上勤め、Twitter『そーなんだ化学』(現在フォロワー数1.5万人)を運営する筆者のサブスクメンバーシップです。サブスク限定の『そーなんだ化学』を定期更新する①そーなんだ化学+α(月額630円)と②LIB分野に焦点を当てた専門誌(準備中)の2本立てです。 ※Fansで2年以上運営していたのですが、機能の問題で移管することになりました。 ◾️コンセプト 化学/素材分野で国際ビジネスの最前線で働く商社マンが日々お客様に提供している様な情報を、資料と文章を用いてわかりやすく、面白くお伝えします。 ◾️プランと対象 ① そーなんだ化学+α 【月額630円】  ・Twitter『そーなんだ化学』の投稿をもっと見たい方  ・化学/素材産業に興味をお持ちの方  ・知的好奇心が高い方 ② LIB Note by そーなんだ化学 :現在準備中 筆者の専門である新エネルギー/LIBに特化したアカウントを作成予定です。 しばしお待ちください・・・

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    リチウムイオン電池関連の市場情報や最新動向をグローバルに、分かりやすく。 総合商社の人間が日々業務でお客様に提供している様な内容をできる範囲で一般公開致します。

最近の記事

6月度 LIB中国部材市況

6月度のLIB部材市況の更新です。 引用元の掲載データが少しアップデートされたので同じく材料項目についてもアップデートしております。 セパレーターに5μの市況が追加されるというのはいかに中国が電池材料で先端を走っているのかの象徴でもあります。日本だと旭化成さんが元々は薄型セパレーターと言って世界で開発していたものですが、今や中国ではこのように価格が一般公開されてしまうくらいに汎用扱いになっているということです。恐ろしいですね。 昨年12月でも電池材料の大暴落が起きて以降、

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    • 【企業解説シリーズ】試練の住友化学

      久方ぶりの『企業解説シリーズ』、今回は話題の住友化学です。 住友化学と言えば、化学/素材業界では知らない方はいないでしょうし、特に直近の決算状況が大赤字と悲惨な結果だったこともあり業界に精通していない方々にも今年一気に知れ渡った企業ではないかなと思います。 どういう状態かと言いますと、ザクっと↓こんな感じです。 2023年で当期利益が🔺3,118億円、肝心な営業利益に関しては2022年からの二期連続赤字、これを受け株価も暴落中の格好です。 念の為、他社との比較で見ても、圧

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      • 船会社との議事録

        最近は海上運賃の高騰が激しく、日中はもっぱら納期調整・価格の値上げに走る筆者です。(筆者は総合商社で務めております) コンテナの海上運賃高騰に対する投稿への反響が良く、皆様の関心も高い話題なのだなあと改めて再認識させられました。 今回はその続編という事で、直近の船会社さんとの面談内容を皆様とも共有できればと思います。ビジネスの渦中にいる人たちが何を感じ・何を考えているのか、(具体的な社名や固有名詞はあまり出せませんが)現場の生のやり取りだと思って読んでいただけますと幸いです

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        • 海上運賃、またも高騰!!なぜ?

          今回の記事は、ビジネスの現場の速報的な話です。 題名の通り、日本から海外に向けて輸送する際の海上運賃がすごいペースで上昇しております。 特に北米および欧州向け・・・・輸出業務に携わっている方々であれば業界問わず値上げ調整・納期調整のてんやわんやではないでしょうか。 直近の海上運賃は2022年のコロナ禍の物流混乱事ほどまでには上がりきっておりませんが4月、5月、6月とその上昇幅とスペース(予約)を抑えることのハードルは日に日に増しております。 今回は改めてその整理として、

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        6月度 LIB中国部材市況

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          6月度 LIB中国部材市況

          6月度のLIB部材市況の更新です。 引用元の掲載データが少しアップデートされたので同じく材料項目についてもアップデートしております。 セパレーターに5μの市況が追加されるというのはいかに中国が電池材料で先端を走っているのかの象徴でもあります。日本だと旭化成さんが元々は薄型セパレーターと言って世界で開発していたものですが、今や中国ではこのように価格が一般公開されてしまうくらいに汎用扱いになっているということです。恐ろしいですね。 昨年12月でも電池材料の大暴落が起きて以降、

          6月度 LIB中国部材市況

          【企業解説シリーズ】試練の住友化学

          久方ぶりの『企業解説シリーズ』、今回は話題の住友化学です。 住友化学と言えば、化学/素材業界では知らない方はいないでしょうし、特に直近の決算状況が大赤字と悲惨な結果だったこともあり業界に精通していない方々にも今年一気に知れ渡った企業ではないかなと思います。 どういう状態かと言いますと、ザクっと↓こんな感じです。 2023年で当期利益が🔺3,118億円、肝心な営業利益に関しては2022年からの二期連続赤字、これを受け株価も暴落中の格好です。 念の為、他社との比較で見ても、圧

          【企業解説シリーズ】試練の住友化学

          船会社との議事録

          最近は海上運賃の高騰が激しく、日中はもっぱら納期調整・価格の値上げに走る筆者です。(筆者は総合商社で務めております) コンテナの海上運賃高騰に対する投稿への反響が良く、皆様の関心も高い話題なのだなあと改めて再認識させられました。 今回はその続編という事で、直近の船会社さんとの面談内容を皆様とも共有できればと思います。ビジネスの渦中にいる人たちが何を感じ・何を考えているのか、(具体的な社名や固有名詞はあまり出せませんが)現場の生のやり取りだと思って読んでいただけますと幸いです

          船会社との議事録

          海上運賃、またも高騰!!なぜ?

          今回の記事は、ビジネスの現場の速報的な話です。 題名の通り、日本から海外に向けて輸送する際の海上運賃がすごいペースで上昇しております。 特に北米および欧州向け・・・・輸出業務に携わっている方々であれば業界問わず値上げ調整・納期調整のてんやわんやではないでしょうか。 直近の海上運賃は2022年のコロナ禍の物流混乱事ほどまでには上がりきっておりませんが4月、5月、6月とその上昇幅とスペース(予約)を抑えることのハードルは日に日に増しております。 今回は改めてその整理として、

          海上運賃、またも高騰!!なぜ?

          【2023年度通期決算】化学企業19社一挙に比較。

          恒例の、そーなんだ化学決算シリーズです。 今回は諸事情で配信が遅くなり、大変申し訳ないです・・・・ コンセプトは変わらず、忙しい皆様の隙間時間に、化学企業の決算をなるべく多く、一挙に、かつ比較しながら見てもらえればと思います。 2023年度は円安が進行し輸出立国の日本企業にとっては追い風の一面もあったものの、中国経済の原則、戦争によるサプライチェーンの乱れ、高金利による世界的景気低迷の影響で全体的に苦しかったのではと思われます。 定量的な”成績”という意味では結構面白い展

          【2023年度通期決算】化学企業19社一挙に比較。

          4-5月度 LIB中国部材市況

          更新が遅くなり大変申し訳ございません。一身上の都合でここ2ヶ月間ほとんど時間が取れず・・・・漸く落ち着きましたので配信を再開させて参ります。4月分のデータも併せて4、5月合併号ということで配信いたします。 さて・・・5月のLIB材料市況ですが、前回底から漸く抜け出したかと思われていたリチウムがまた値崩れし始めました。ただ業界では昨年たまりに溜まった中国の電池在庫は流石にある程度なくなったと言われており足元の出荷はそこまで悪くないような話を商社の身として聞いておりますのでこれ

          4-5月度 LIB中国部材市況

        記事

          【2023年度通期決算】化学企業19社一挙に比較。

          恒例の、そーなんだ化学決算シリーズです。 今回は諸事情で配信が遅くなり、大変申し訳ないです・・・・ コンセプトは変わらず、忙しい皆様の隙間時間に、化学企業の決算をなるべく多く、一挙に、かつ比較しながら見てもらえればと思います。 2023年度は円安が進行し輸出立国の日本企業にとっては追い風の一面もあったものの、中国経済の原則、戦争によるサプライチェーンの乱れ、高金利による世界的景気低迷の影響で全体的に苦しかったのではと思われます。 定量的な”成績”という意味では結構面白い展

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          【2023年度通期決算】化学企業19社一挙に比較。

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          4-5月度 LIB中国部材市況

          更新が遅くなり大変申し訳ございません。一身上の都合でここ2ヶ月間ほとんど時間が取れず・・・・漸く落ち着きましたので配信を再開させて参ります。4月分のデータも併せて4、5月合併号ということで配信いたします。 さて・・・5月のLIB材料市況ですが、前回底から漸く抜け出したかと思われていたリチウムがまた値崩れし始めました。ただ業界では昨年たまりに溜まった中国の電池在庫は流石にある程度なくなったと言われており足元の出荷はそこまで悪くないような話を商社の身として聞いておりますのでこれ

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          4-5月度 LIB中国部材市況

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          『LIBの教養』2023年までの整理と今後

          2024年度が始まり、もう第一四半期が終了してしまいましたが漸く種々のデータが出揃ったので2023年の最新統計データを踏まえLIB業界の2023年の整理と、今後の見通し・見所を発信できればと思います。 コンパクトにサクッと世界のLIB市場の全体感が抑えれるような構成を意識しておりますので業界問わず幅広くご活用できるかと思います! ▪️LIB世界市場推移2023年のLIB世界出荷量は1,203Gwhとなりました。過去実績も御覧頂ければ一目瞭然ですが引き続き市場成長は進むもの

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          『LIBの教養』2023年までの整理と今後

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          3月度 LIB中国部材市況

          2月に旧正月(中国の正月休み)がありましたので、3月の価格動向は一つの注目ポイントでした。結果としては・・・リチウムを筆頭に正極材が反転上昇しております。筆者の見立てとしては、中国市場の成長鈍化によって積み上げられた製品在庫もようやく捌け、荷動きが再開し始めたと言ったところかと思います。とはいえ、一昨年、去年のような末端のEV需要が旺盛なわけではなく、あくまで在庫が平時に戻ったようなもので、当面については市況が高騰するような状況ではないかと。あくまで、需給の波の中で、底は脱し

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          3月度 LIB中国部材市況

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          教養としての『ペロブスカイト太陽電池』

          『ペロブスカイト太陽電池』って聞いたことありますか? 恐らく知名度で言えば、一般社会的には超マイナーで新しい事にアンテナを張っている方でも業界の方や化学系の方でなければ中々触れることはないのかなと・・・というネタなのですが日本の産業としては大注目の新技術です。(試しにGoogleでペロブスカイト太陽電池と調べていただけますとめちゃくちゃ出てきます) なぜ大注目かというと、 実現すれば、太陽電池にイノベーションが起きる。 発明したのは日本であり、産業として国際競争力を出せ

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          教養としての『ペロブスカイト太陽電池』

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          LIB世界速報 3/25-3/29

          欧州地場系LIBメーカーのNorthvoltがドイツで新たに製造拠点を設けるにあたり、ドイツの現首相及び副首相がその起工式に参列しております。これ、冷静に考えるとすごい事ですよね。一企業の起工式に日本で岸田総理が参加される様なものですからドイツ政府の注力度合いが伺えます。 「官民連携」は日本でもよく言われますし、バッテリー業界もまさにその対象なのですが、こういうドイツ政府の行動を見ると日本はまだ少し中途半端感が残ってしまいます。 今週も面白い世界の速報盛り沢山です。

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          LIB世界速報 3/25-3/29

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          【紅海問題】政治、宗教、そしてビジネスへの影響

          中東の「紅海」でイエメンのフーシ派と呼ばれる反政府勢力がその海域を通るタンカーや商船を襲いまくるという世界的なニュースが話題になりました。今でこそ少し落ち着きましたが、素材業界で海外との取引をしているビジネスマンにとっては2024年早々、振り回された方も多くいらっしゃったのではと思います。 事実、筆者も商社の立場としてこの紅海問題に関する問い合わせや状況説明に奔走する時期がありました。初めて聞いた方には、「中東の話とどう関係あるの?」という感じに聞こえるかもしれませんが、日経

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          【紅海問題】政治、宗教、そしてビジネスへの影響

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          LIB 中国速報 3/18-3/22

          今の中国市場では、ESS(蓄電池)用途の開発PJや使用済み電池のリサイクルに関する動きが盛んです。もちろん市場インパクト的にはEV向けが圧倒的に大きいのですが"目新しさ"という点では市場が急拡大している蓄電池や、ようやく市場に一定量出回ったリチウムイオン電池が寿命を迎えリサイクル市場に出回る頃で仕入れが潤沢になってきたリサイクルに関する更新が多いですね。また新技術路線と言えるナトリウム電池や半固体・全固体電池に関する動きも引き続き有象無象な感じは否めませんが盛んです。これほど

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          LIB 中国速報 3/18-3/22

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          LIB世界速報 3/18-3/22

          日産は元々自前で持っていたバッテリー部門を中国Envision Groupに売却した関係からもEV用電池の調達をEnvision-AESCからの調達を継続していましたがそれが仇となって米国IRAの補助金を得られず韓国企業と組む方針に踏み出したようです。国の規制によって、組むパートナーを変えざるを得ないという何とも最近っぽさを色濃く示す事例で興味深いですね。 今週はバッテリー関連のニュース少なめですのでサクッと一挙に最新動向を追いかけていきましょう。

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          LIB世界速報 3/18-3/22

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          LIB世界速報 3/11-3/15

          タイでもEV化に向けたサプライチェーンに変化が生まれ始めております。BYDがタイでEV製造工場を建設すると発表しておりましたが、ここに来て韓KIA社や米テスラもアジアでのEV製造展開においてタイを生産拠点とする方向性の話が出てき始めました。ガソリン車で約200万台レベルでの内需を持ち、また周辺アジア地域へのアクセスや地政学リスクを鑑みてベストの候補地と判断されているのだと予測します。車の製造が始まるとTier1、Tier2の関連産業もひっついてくると思いますので、タイ国内のサ

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          LIB世界速報 3/11-3/15

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          『固体電池』産業について_【2/3】

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          LIB 中国速報 3/04-3/08

          中国で最も重要な政治日程の1つ、全人代=全国人民代表大会が3/5から開催されました。このイベントの中で中国人民政治協商会議(CPPCC)と呼ばれる会議があり官民で意見交換を行う機会が設けられるのですが、そのメンバーの一人である中国最大手電池会社CATLの創業者、曾毓群氏は政府に対し海外展開への支援を要請しております。内容としては『秩序ある競争』とのことで国内に起こってしまった過剰投資、過剰競争の二の舞にならぬよう市場競争を然りとマネージして欲しいというものです。既に中国ではこ

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