AppSuiteの使い方 部品編2
2024年9月10、17日追記 数値部品の検索について
前回の文字部品の補足
htmlリンク
前回文字部品ではhtmlリンクを作成できると説明したが、一行部品の文字数制限が255(デフォルトは100が上限)となっていることは頭の片隅に置いておいてほしい。
例えば、Google MapのURLは非常に長いが、建設業で施工現場の場所を指し示すのに住所が無いため、Google Mapを利用する方法が考えられる。またAmazonの商品ページURLも長くなりがちなので、購入申請において、商品ページのURLを張り付けるというような運用もあるかもしれない。
こういった場合は文字数が多いだけという問題なので、URL短縮サービスを使うことで回避できる。desknet'sではダイレクトメッセージやつぶやきにURL短縮があり、ヘルプデスクに確認したところ短縮URLは無期限に有効なので、セキュリティの観点からもぜひ使ってほしい。
ただしdesknet'sの機能を使うことで自動処理やAPIを使った処理に乗らなくなる点は注意してほしい。現状はオプションの位置づけにあるが、AppSuiteとdesknet'sの連携機能が弱いので、AppSuite内で完結させないといけない。(個人的にネオジャパンへ要望としてはあげているが、多数の影響があるものの方が優先されるので、期待はしていない)
チェックボックス、ラジオボタン、プルダウン、リストボックス
この4つの部品については機能的に近いのでまとめて紹介したい。
機能的には選択肢から選ぶもので、文字や数字での入力制限が細かく設定できないため、入力の統一を図るために使う。違いは大きく分けると複数選択が可能か不可能かという点にある。チェックボックスとリストボックスが複数選択可能である一方ラジオボタンとプルダウンは一つしか選択できない。
逆に複数選択ができることで、AppSuiteの仕様上、データの再利用(自動計算やデータ連携)にはほとんど使えないにことになるので、択一の場合は必ずラジオボタンかプルダウンを使うことと、複数選択する場面であっても回避する設計を考えたほうがいい場面が意外に多いことに注意してほしい。
なおラジオボタンは未選択状態に戻せないという点に注意が必要で、外部データのインポートであっても不可能になっている。
複数選択の回避例
弊社では駐車場を月極で貸しているので、利用者から基本的に毎月代金回収を行うが、契約においては前払いで隔月や四半期、1年などの契約もある。
請求管理へデータを流す際にチェックボックスやリストボックスではデータ連携ができない関係上、自動処理を行う場合は別の手段を取る必要がある。
そこで下図の様に12個のラジオボタンと自動計算部品を使って、使い勝手の良い文字へと作り変えることで、文字として判定を行っている。
数値部品
桁数制限(文字化して回避)
読んで字のごとく数値を入力する部品になる。
注意点としては入力が15桁までということで、通常の手入力では問題ないが、excelや他のシステムからのインポートには仕様上の注意点が発生する場合がある。excelは下桁が0で切り捨てられるが16桁以上の入力も可能であるため正確ではないがデータとして持つことができるものの、AppSuiteは純粋に15桁までしか入力できない。
私のアプリ作成時に問題になったのは、クレジットカード番号の入力部品で、アメックスとダイナース以外は16桁、さらにETCカードは19桁であったため数値部品では対応できなかった。下記サイトと同様に、文字として対応する必要があるが、文字は四則演算ができない。とはいえ、クレジットカードのような数値を再利用しないものについては問題ないし、16桁というと1000兆なので四則演算においては実用上問題ないだろう。
検索にかからない
正確な数字がわかっているデータを検索する場合、一覧画面の右上にあるキーワードで検索では引っ掛けることができない。excel等のシート、ブック内検索は柔軟に検索が可能なので不便と感じる。
数値を検索するには、キーワード検索ボックスの左にあるフィルタで絞り込むことが必要になるが、アプリの作りこみが進み、部品が増えるほど絞り込み対象部品を探すのが面倒(並び替えは可能だが、部品名が一覧で並んでいるだけで探しにくい)なので、絞り込み条件へ利用可能な部品を制限できるように要望を挙げたい。
なお検索性を重視して文字部品へ数字入力というのも可能であるが、昇順、降順がおかしくなるので、数値として並べる必要がある会計関係では文字で入力することは避けるべきだろう。
終わりに。アウトプットの重要性
この記事を書くために、desknet'sのオフィシャルやヘルプページを見返すと、新たな発見があるとともに、自分で言語化できない理解の甘い部分が明白になる。一応は社内向けとしてはいるが公開に耐えられるように書くというのは大変だが、力になるのでいろいろな事で試してほしい
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