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完走~2022年版岸岡智樹のラグビー教室~

2021年にスタートした「 #岸岡智樹のラグビー教室
日本最高峰のラグビーリーグであるJapan Rugby League Oneでプレーする現役選手の岸岡智樹が、オフシーズンを利用して全国各地で小中学生向けのラグビー教室を開くという活動である。

活動がスタートして2年目となる2022年の全日程が無事終了したので、この記事にて報告とさせていただきます。


2022年をスタートするにあたり1つの記事を書きました。
活動の目的や内容、応募情報など全てまとまったものがこちらです👇


1.活動実績報告

2021年にスタートしたこの活動ですが、今年9月末をもって2年目予定していました全ての日程を終了することができました。

2021年の様子は こちら をご覧ください!

1)目的

下記画像にありますように、目的として4つ設定しておりました。

画像1

【以下の4つを設定した背景と達成度について】

1.ラグビーの楽しさを現役選手から学ぶ
2.ラグビーの地域格差の改善
3.ラグビーへの新たな携わり方の創出
4.現役選手の新たなキャリアモデルの創出

まず昨年からスタートした時は、2の「地域格差の改善」をメインに活動を始めました。
実際、高校年代の全国大会である花園を見ても、毎年特定のチームがベスト4には並びます。初出場のチームも出てきていますが、初戦の壁はかなり高いと思います。
純粋に日本地図を見て都心部と地方で分けた場合、ラグビー人口と強さは比例する形であるのではないかと容易に推測がつきます。

現実問題として、ラグビーをする環境という受け皿の問題なのか、指導者の力量不足なのか、情報の格差なのか、大人の事情である金銭的問題なのか、何が原因で起こっているのか説明をできるラグビー関係者がどれほどいるのか疑問に思いました。
この現実を改善に向かわせることができれば、2019年ラグビーワールドカップ日本大会で高まったラグビーブームを次の世代につなげていけるのではと思い、活動は昨年スタートしました。

実際は実地調査という言葉が適切だと感じるほど、自分自身の足でその地を訪れ、目で見て、耳で聞く、その貴重な体験をすることができました。

そこから何が必要かを考え、2022年は「ラグビーの楽しさを現役選手から学ぶ」に特化してイベントを設計してきました。

なぜ楽しさにこだわったのかはこちらの記事をご参照ください!
「なかったものを作る。届けたい人がいる。」

RCCA(Rugby Community Club Association)

地域格差を改善するために、まず必要なことは「楽しさを学ぶこと」だと位置付けました。

その結果として肌感覚ですが、参加して下さった子どもたちは「来た時よりも帰る時の方が良い表情をしていた」のではないかと思います。
アンケート結果だと90%を超える方が「満足した」と回答していただきました。

また、ご丁寧に運営まで直接ご連絡くださった方も多数いらっしゃり、「帰りの車の中で家に着くまでの1時間楽しかったとしゃべりっぱなしでした!」や「来年も絶対参加したいです!」、「学んだことを毎日意識してパス練習しています!」、「明日から毎日パスを100回やると決めて1ヶ月も続いています!」など本当にありがたいメッセージをいただきました。

こういったコメントいただけると運営サイドとしては非常に嬉しくなります!!

本当に僅かなきっかけかもしれません。でもそのきっかけが5年後、10年後に活きてくる可能性がある。そう確信した2022年でした。


2)日程

2021年8ヶ所を予定し、6ヶ所での開催を実行。新型コロナウィルスの影響で中止となった2ヶ所を対象にオンラインで開催しクロージングしました。

2022年は継続+アップグレードということを意識して全国9ヶ所での開催を予定し、無事に全ての日程で開催することができました。

6/4 栃木県白鴎大学(栃木県)
6/5 東海大学付属浦安高等学校(千葉県)
6/11 あけみおSKYドーム(沖縄県)
6/18-19 SORA RINKU(大阪府*)
7/2-3 J-village福島(福島県*)
7/9-10 菅平プリンスホテル(長野県*)
7/17 デンカスワンフィールド(新潟県)
8/6,7 松山聖陵高等学校(愛媛県)
9/10 湯布院スポーツセンター(大分県)
9/24-25 森山ふれあい公園(長崎県)

(*)は2で出てくるサマーキャンプ

リーグワンが閉幕した翌週からスタートして17週間で9回の開催。
訪れたのは10府県。

あるに越したことはない。ただ、もっと多くの人に影響を与えられる活動になっているのではと感じます。


3)参加人数

昨年の参加者総数は463名。
今年の参加者総数は409名。

2年間で延べ872名の子どもたちに直接指導することができました。

決して満足のいく数字ではありません。

2022年3月時点でJRFUが開示している競技者登録数を見ると、
ラグビースクール所属の6歳以上12歳未満:25,272名
ラグビースクール所属の12歳以上15歳未満:6,583名
ジュニアクラブ所属の6歳以上12歳未満:473名
ジュニアクラブ所属の12歳以上15歳未満:40名
中学校所属の12歳以上:5,668名
となっています。

JRFU情報公開参照

岸岡智樹のラグビー教室は対象年齢を設けており、小学4年生~中学3年生としているため、上記から正確な数字は得られませんが、日本全体の6歳~15歳の競技人口は38,036名であり、そのうち小学4年生~中学3年生が30,000人ほどいると仮定すると、過去2年間で会うことができたのはわずか3%にも満たないラグビー少年少女という計算になります。

本当に草の根という活動ではありますが、着実に実感できてきている部分があるので、その部分を大切にしていければと思います。


昨年は6回、今年は9回と開催回数を増やせたにもかかわらずなぜ参加者が減っているのか。

疑問に思われた方も少なくないと思います。

これには確信的な理由があります。


それは、地方に足を運んだから

もう一つは2で出てくるサマーキャンプが未知数だったこと。


ラグビー人口が比較的に少ない地域での開催が昨年よりも多かったため、開催回数が多くても参加者が少ない形となりました。
また、昨年開催することができた地域では日帰りから1泊2日の合宿形式であるサマーキャンプを開催したことにより、定員数が昨年よりも低下したことが理由として挙げられます。


これは悲観的な分析結果ではなく、都心部に住んでいる人からすれば見えていない実態、地方に住んでいる人からは想像するしかできない現実にぶつかっていけている証拠になると確信しているので、本当に価値のある活動になっていると思います。

開催地の選定に関しても昨年の経験と反省を活かして進めております。

サマーキャンプについては2.2021年との変更点にて説明しております。


4)一般コーチ

昨年からアップグレードする点として加わった「一般コーチ」

活動の目標は昨年から一貫して「地域格差」という部分に焦点を当てております。

その中で現役選手が現地に足を運ぶという機会を作ることの価値を昨年感じました。

でも2年目に進む中で本当にそれだけで良いのかは「?」が浮かぶ部分でした。
そこで、せっかく足を運ぶのであれば、この活動の価値を子供だけでなく、現地で指導されている方々に共有することができれば、その場所の活性化や発展に少しでも寄与することができるのでないかと考え、開催地ごとに最大2名定員で『一般コーチ』という肩書きで運営スタッフを募集することにしました。

ありがたいことに、各回で定員を超えるほどの応募をいただき、大変恐縮ですが選ばせていただき、一緒に開催に向かいました。

事前の応募から決定したコーチの皆さんとは事前にZOOMを使用したオンラインミーティングを行わせていただき、当日に向けて活動の趣旨の共有などさせていただきました。

また、当日もたくさんの意見交換をさせていただき、開催地独特の雰囲気や課題を聞かせていただき、2年での知見やノウハウがありますので、有意義な意見交換をさせていただける機会にもなったのではないかと思っています。

またオフレコな話ですが、運営側としての目標に「活動する側の人間を増やす」というものも入れており、そういった意味では一般コーチというポジションで携わっていただける方を募集できたことは非常に意味のあるものだったと感じております。


5)ゲスト

上記一般コーチと同じく、アップグレードという視点を持って、今年はゲスト選手もお呼びする活動へと進化しました。

◯参加してくださったゲスト一覧◯
飯沼蓮 選手(浦安D-Rocks)
青木蘭 選手(横河武蔵野アルテミ・スターズ)
岡田一平 選手(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
古賀駿汰 選手(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
原わか花 選手(東京山九フェニックス)
忽那健太 元選手(元Honda HEAT)
大熊克哉 選手(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
髙橋拓朗 元選手(元クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

一般コーチと同じく、活動に携わる人を増やす目的だけでなく、岸岡以外からも刺激を受けられるメリットを子供達に残すことができるのではと考え、今年はゲスト選手をお呼びすることとしました。

ただ選手や元選手であれば誰でも良いのではなく、この活動に興味を持ってくれた方や、やはり地方に向けた活動でもあるので開催地出身の選手など軸を絞って選手をお呼びしました。

特に新潟開催での原わか花選手や愛媛開催での忽那健太さんなどは、生まれ育った場所に帰ってくる機会となったとお礼の言葉をいただけたこともあり、ただ開催すれば良いだけでなく参加してくださった子供たちや、地元への恩返しと考えている選手を繋ぐ活動にもなっていたことが非常に嬉しく感じます。


2.2021年との変更点

1)SNSの充実

新しい活動ではありますが、このSNS時代にSNSを使用しないわけにはいかないと、昨年は公式Twitterを始めたのですが、今年はInstagramにも挑戦しました!

下記画像をタップすると各SNSアカウントに飛べます

昨年から継続しているTwitterでは下記に出てくるラグビー教室オリジナルグッズを手にできるキャンペーンを行なったり、Twitter独自のメリットを最大限活用できるよう意識していました。

また今年から使用し始めたInstagramでは6ヶ月で1200人の方にフォローしていただくなど非常に良いSNSの形かなと思っています。
というものフォロワーだけを見れば少ないように見えますが、一個人の活動として小中学生が対象のイベントに興味のある方、しかもラグビーというスポーツ限定で!と考えるとかなり大きな意味合いを持つことだと思います。


今後の改善として、各SNSがどんな意味を持っているのか、発信者ではなく情報を受け取る方々が得たい情報がどこにあるのかを明確にできていなかったのではと反省している部分がありますので、そこは改善に向けて動いていければと思います。

また、今年に関しては全ての発信をまとめたものを作成していますので、終了後でもぜひ覗いてみてください👇


2)ゲスト選手、一般コーチ枠の追加

実績報告で出てきた「ゲスト選手」と「一般コーチ」

この2つの役割を意図を明確にして取り入れることで、今年の活動は本当に大きな価値を手にしたのではないかと感じています。

対象者は子供であっても、現地までの送迎や参加費の負担、その他配慮すべき点はその親御さんに向けています。
そう考えるとたくさんのことを準備して、我が子を預けられるのかという目線に答えられる準備をたくさんしてきました。

その一つとして岸岡以外のゲストにも習いたい!と思っていただける可能性もありますし、ママ友やパパ友、コーチ仲間という横のつながりを広げ、深くしていく中でこの2つのポジションは非常に意味を持っていたと思います。

また、上述しました「活動する側の人間を増やす」という目的は当初予定していた以上に効果を感じました。

ですが、まだまだだなと感じる部分もあります。
参加人数で小中学生の3%かもしれないと書いた通り、選手やコーチにも同じように考えれば本当に草の根の活動かもしれません。

加えて参加してみたが何か違った。あるいは学ぶことがなかったなどと感じられた方もいらっしゃると思います。
賛否両論あることは当たり前ですし、それがなければ発展していかないと思いますので、来年以降も継続する中でしっかりと活動に携わっていただける方を増やしていきたいと思います。


この分野で一つみなさんに謝らなければいけないことがあります。
個別にSNSからDMという形で、「ボランティアで良いので何か手伝いたい!」とご連絡をいただいた方々。
新型コロナウィルス感染拡大防止のため、お断りしてしまったこと大変申し訳ありませんでした。
現地でそのような心持ちでサポートしてくださる方を今後大切にし、ぜひ一緒に良いものを作り上げていきたいなと思っていましたが、世情を鑑みて最善の選択をしたつもりです。
来年以降この動きが緩和され、良い多くの方と一緒に作り上げられるよう努めてまいります。


3)サマーキャンプの追加

昨年との違いとして一番大きなものが「岸岡智樹のサマーキャンプ」になります!!

サマーキャンプ!?!?

と思われる方もいらっしゃると思いますが、
1泊2日の合宿形式を今年取り入れました。

理由としては、もちろん0よりも1の方が良いというのはわかりますが、昨年1を作ってみて感じたことは、それを2や3あるいは10といったようにもっともっと価値を高められるのではと思いました。

なので、単純ではありますが一度の参加で関われる時間を増やすと同時し、グラウンド以外でも学べることの分野や幅を広く深くする目的を込めて計画しました。

大阪、福島、長野の3カ所で開催し、非常に良い内容、参加いただいた方々のフィードバックをいただいた形となりました。


その様子をSNSにあげていますので、ちらっと紹介!

当たり前ですが、2日ありますので2度のグラウンでのセッションがあります。

加えて、衣食住の食の部分!

現役選手がどのような量を食べているのかも間近で見ることができますし、食べることの大切さや必要性に気づけた子もいるのではないでしょうか。

大阪開催では新潟米の新之助を提供していただきました👆

夕食の後は、特別講義が待っています!!

大阪と長野では青木蘭選手が、

福島では岡田一平選手が

ご参加いただき、岸岡とゲスト、ライズTOKYO(睡眠について講義して下さいました)の特別講義を受けることができるというとても満足度が高くなるような仕掛けをしていました!!

子供向けの講義だけかと思いきや、もちろん保護者向けの講義も準備していました!
子供が所属するチームのママ友、パパ友はいても、チームを超えた親同士の交流は今までなかったと思います。

同じ世代のお子さんを持つ、保護者の悩みや知りたいことを同じ空間で共有すること。そんな機会にもなったのではないかと思います。


仕上げに!?
2日目のグランド前には前日の練習映像を用いて、本格的なラグビーの指導を行いました!


1日目はラグビーのスキル以外の話を!
2日目はラグビーのスキルの本格的な話を!

さらに保護者向けの講義も!


宿泊体験の中で、いろんな角度からいろんな学びを得られる機会となったと思います!!


4)グッズ販売

昨年制作したラグビ専用ノート"protos”の改訂版となる "protos Ⅱ"に加え、オリジナルTシャツや育てるタオルとのコラボ商品などご参加ご参加いただける方向けに充実したグッズ展開を準備しました!!

ラグビーノート"Protos"
ラグビノート"Protos Ⅱ"
オリジナルTシャツ
育てるタオルコラボタオル

ラグビー教室も全ての日程が終了したタイミングで全ての商品をオンラインでもお求めいただけるように、オンライン販売を開始いたしました!

この機会にぜひお買い求めください👇


3.2年続けて見えてきた現在の日本ラグビー界の実態

結論:地域格差は確かに存在する。

1)想定しやすい地域格差

わかりやすい部分としては以下のような部分が挙げられるのではないでしょうか。

・受け皿となる学校やチームの数
・指導者のレベル
・情報の格差
・県協会のマネタイズ能力

ラグビー教室を始める前から地域ごとのチーム数や競技者は知ることができてましたが、実際に足を運んで見ると見え方が変わりました。
これまでは、都道府県ごとのチーム数や競技人口で考えていました。

でも考えて見れば当たり前ですが、都道府県という単位で比較するのではなく、面積換算しなければいけないことに気がつきました。
どういうことかというと、大阪に50チームあることと、北海道に50チームあることはイコールではありません。

今日本の都道府県単位でラグビーが栄えている上位を挙げるのであれば大阪、福岡、東京、神奈川、静岡、、、というところでしょうか。
比較的に小さな面積にも関わらず、ラグビー人口は多いです。

何が言いたいかいうと、地方に行けば広大な土地のせいも相まって、現状のチーム数を考えると隣のラグビースクールが遠すぎるのです。
1番近いスクールに通うのも片道車で1時間の送り迎えが必要なことは当たり前。遠い人は2時間以上もかけて通わせていることも目の当たりにしました。

僕の小学生時代を思い出すと自転車で10分程度のところにラグビースクールがあったので、親に送り迎えの必要もありませんでした。
単純にスクールが少ないというだけでなく、その裏側には「距離」という概念も考えねばと感じました。
いくら子供に夢を見させてラグビーに興味関心を持たせることができたとしても、家庭環境含めて通わせることが現実的なのかという観点も必要だなと感じました。


加えて当たり前の話かもしれませんが、これだけネット社会になり情報も一瞬で届けることができる世の中ですが、やはり最先端な情報は届くことに時間を有します。どれだけ有益な情報であっても、有益であればあるほどそに発端はface to faceの場で生まれていることが多いため、物理的距離がある場所に届くには時間がかかります。それに伝言ゲームをしているようなものなので適切に届かない場合もあります。

これを考慮すると、必然的に情報の格差というものが起きてしまいます。
また、チーム数が少なく、1チームあたりの人数も少ないことからコーチという職業が成り立ちにくくなり、結果的に指導者の数が減っていきます。

では子供というニーズがあり、受け皿となるチームが増えれば、コーチが増えるのか。
あるいは、コーチが増え、受け皿が増えれば子供たちは増えるのか。
親が先か、子が先かのニワトリ問題ような形ですが、この部分を解決しようとなると非常に難しく頭を悩ませる機会になることが伺えます。


おそらくここまで書いたことが全て要因となり、県協会がうまく機能できない状態を作り出しているように感じます。

資金問題、マネタイズ能力を出すとまだまだ煙たがられるラグビー界ですが、その部分にもしっかりと向き合っていかなければいけないと強く感じます。
もちろんラグビーならではのボランティア精神は素晴らしいものがあり、全てお金を発生させることで解決するのではなく、ボランティア部分も共存という考え方が必要だと思います。

価値のあるものを届けるときにはしっかりと金銭を要求し、価値のあるものを受け取る時は正しい対価を支払う。
この波がラグビー界にも普及すれば、お金の循環が生まれる、市場として大きくなっていきます。

正しくpayする習慣づくりということも当活動の目的に含まれています。


2)今後必要だと感じる対策

もし先述してきた部分に対策をしていたり、そのような問題を抱えていないとした場合、あるいは、先述した内容ではない部分で地域格差に向かっていけるのではないかと思える事柄にも気づきました。

それが以下の3つです。

・本物を見る機会、体感する機会
・他チームとの交流
・県を超えた交流

考え方としては、今後何をすれば良いのか、どんな要素が必要なのかを考えれば良いのです。
たどり着いた答えは至ってシンプルで「楽しい!続けたい!もっとうまくなりたい」を作ればいいんです。

昨年1年間を振り返って今年1年間準備を行っていた際にはこのことを仮説として捉え、目的を「楽しさを伝える」ということと設定しました。

そこから今年の全日程が終了して結論づけることとしては、この目標設定は間違っていないかったということです。


まず1つ目に挙げた「本物を見る機会、体感する機会」はまさしく岸岡智樹のラグビー教室の醍醐味であり、今年はそこにゲスト選手もお呼びし、この部分の価値を強化してきました。

短期的な目線ですが、ラグビーワールドカップ2019年日本大会で憧れを抱いた子供たちが今の小学生にはたくさんいます。
その子たちがあれから3年たち、小学校高学年になろうとしていたりします。

今ラグビー界で問題視すべき点は、小学生世代から中学生世代への離脱という点にあります。

学校教育の中で行われる部活動の廃止や指導者不足による廃部など、部活動としてラグビーを行える環境が激減しています。
また、ラグビースクールの中で中学生年代を扱っているスクールの規模も縮小傾向にありますので、受け皿としては非常に少なくなっていきます。
その中でラグビーに興味を持ち、憧れを抱いた世代が今後中学生、高校生と成長していく中で、中学生で辞めてしまう子がとても多いなと感じていましたし、実際の数字からもその様子が窺えます。

なので、この問題に対して有効的な対策はシンプルに「ラグビーが面白い!楽しい!もっと上手くなりたい!」と思ってもらうことが一番初めに必要なことではないかと感じました。

その機会を現役選手が自ら作り出していくことで、ラグビーの発展に寄与できるのではないかと考えています。


また、ラグビーが楽しいと思う習慣、上手くなりたいと思う瞬間はたくさんの場面であります。

例えば試合で勝った時、負けた時、トライを取った時、タックルが決まった時など。。。

他にも他チームとの交流なども含まれてくると思います。
狭く横のつながりが強い印象が強いラグビー界ですが、実際は全然連携が取れていません。

これは全国を2年間で延べ15箇所も訪れた岸岡だからこそ断言できます。

実際につながってみれば「ラグビー界って狭いね〜」と言えるものの、繋がっていない現実では机上の空論みたいな話になります。

小中学生のジュニア世代から他チームとの練習試合や合同練習、あるいは中学校や高校単位が主催として開く、ラグビークリニックなど学年を超えた交流もあって良いと思います。

高校が主催の場合、ラグビー的なオープンスクールにもなりますし、高校生が小中学生を教えるコーチングやティーチングの機会にもなります。
こんな一石二鳥なことがあるでしょうか!?と思うほどです。

逆に市や県主催で行うことも良いでしょう。
僕が育った大阪の枚方市というところでは毎年枚方ラグビーカーニバルというものがあり、小中高大、そして社会人が1日かけて参加するラグビーフェスティバルのようなものが行われます。

2022年の開催詳細は こちら

2022年は近鉄ライナーズの選手が小中学生向けに指導をしてくれていますし、僕が小学生の頃は神戸製鋼の方々に教えていただいた記憶があります。

中学生は私立と公立にわけて合同チームを作り、即席メンバーで試合をします。(これが毎年とても熱い試合になったりしてとても面白いんです!!)

高校生はチーム同士の試合があり、大学生は社会人チームも参加OKで7人制のプチ大会が行われます。
2019年度は大学4年生でしたが、枚方ラグビースクールOBチームに紛れてこの7人制大会に出場していました!


あくまで上記は一例ですが、本物を肌で感じ、同世代とチームを超えて切磋琢磨する。その環境がラグビーを発展させる小さくて大きなきっかけになっていくと確信しています。


もう少し補足をすると、上記は市の中や県内での話ですが、良い大きな単位でイベントなどが行われてくると未来はもっと明るくなると感じています。
隣の県を巻き込んでみたり、関東や関西、四国などといった括りで交流できるイベントが行えると相互刺激という観点からも非常に良いメリットが発生すると思います。


4.今後の活動方針

継続+アップグレード

今年のテーマを設定する際にもあったものを引き続き掲げた活動にできればと思っています。

理由としては、書くまでもないかもですがゼロからスタートして、2年かけてかなり形になってきたと思います。
ここでやめては勿体無いというより、何も残せていない現状に対して、継続することで目的達成になると思いますし、本当に小さな草の根活動でも継続していくこと、さらにその中で徐々にアップグレードしていくことが大きな価値に繋がると知っているからこそ、この継続+アップグレードはこれからも忘れずに進んでいきたいと思います。

気になるところはどのようにアップグレードを行なっていくのかという点について。


あまり不確かな部分であったり、決まっていないことを無責任に書くことは避けたいのですが、今頭の中にある構想?やりたいこと?こんなことやれたらいいんじゃない?ということをメモ感覚で書いておきたいと思います。

・合宿+日帰りのセット開催
・エキシビジョンマッチ
・タグラグビーまたはタッチフット大会
・中学生世代の交流試合兼クリニック

説明は割愛させていただきますが、これなら一緒にやれそう!あるいは一緒にどお?と思っていただける方はぜひご連絡ください!

来年の発表もお楽しみに!!


5.スポンサー紹介

2022年に多大なるご支援をいただきましたスポンサー様をご紹介させていただきます。

◇スポンサー◇
大正製薬株式会社
株式会社ディバータ
日本文教出版株式会社
株式会社ココナラ

◇後援◇
株式会社リンドスポーツ
ライズTOKYO株式会社
株式会社STEAM Sports Laboratory
有限会社篠原紙工

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運営スタッフ用オリジナルウェア

メインスポンサーである大正製薬様からはリポビタンfor Sportsの4製品をご提供いただいておりました。

ご参加いただいた皆様にも参加特典としてお渡しさせていただきました!

現地の様子

場所によってはかなり熱い中でのセッションとなった場所もありましたので、一部冷やしてお渡しさせていただいたこともありました!
キンキンに冷えたゼリーやスラリーを練習後にとることでとても喜んでいただけた印象でした!!

運営スタッフ用オリジナルウェア背面その1
運営スタッフ用オリジナルウェア背面その2


ご支援いただけることがなければ、活動が行えていない現実もあります。
そんな中多大なるサポートをいただき本当にありがとうございます。


6.SNS紹介

下記画像をタップすると各SNSアカウントに飛べます

SNSまとめはこちら👇


7.ロゴ紹介

今年はラグビー教室の象徴ともなる活動ロゴを作成しました!

とても可愛らしい出来栄えです!!

画像2
英字ver.
画像3
日本語ver.

CREDITS
Designer:Akito Koitabashi
Producer:Kaz Tsujimoto

作成したロゴはオリジナルグッズにも入れさせていただきました。

例えばオリジナルボールや、フラッグ、ポップスタンドなど。

オリジナルボール
フラッグ
ポップスタンド



8.最後に

岸岡智樹のラグビー教室にご参加いただきました皆様、携わっていただきました皆様

この場をお借りしまして、多大なるご支援、ご声援いただき本当にありがとうございました。

こうして2年目が無事に納得のいく形で終了することができたことは、1人では達成できなかったですし、次に向けてこの記事も書くことができなかったと思います。

リーグワン2シーズン目に向けてプレーヤーとして頑張ると共に、来年度も継続+アップグレードした内容をお届けできるよう頑張っていきます!!


お問合せ先:kishiokaunei@gmail.com

最後までお読みいただきました方へ

途中で出てきましたグッズのオンライン販売ストアの下部から活動に対する寄付を集めております。

集まった金額は来年度の活動資金とさせていただきます。

是非ご支援のほどよろしくお願いいたします。

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いつも読んでいただきありがとうございます。 一人でも多くの方に読んでいただき、ラグビーをより楽しんでいただけるようこれから頑張っていきます。 コメントお待ちしています!! よければスキもお願いします。