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2020早明戦徹底予想

こんにちは!自称ラグビーライターの岸岡智樹です!

今回は11月23日に行われた早慶戦でかなり好評だった事前予想を、12月6日に行われる早明戦でも行いたいと思います!!

早慶戦の予想の反響がとても大きく、かのようなツイートをしたところ『無条件』でやることが決まりました。。。

決して「イヤイヤ」やっているわけではないです😅


このツイートからわかることは『需要』があるということ。
こうしてラグビーに関する発信をしている者として、このような形で需要を判断できるのはとてもありがたいことなんです。

なので、リクエストに応えるという気持ちも込めて今回の予想を行っていきたいと思います。


早慶戦の予想が気になる方はこちら👇


まずはこの早明戦がどういうものなのかについて書きたいと思います!


◯早明戦とは

早明戦とは
早稲田大学と明治大学の間で行われるスポーツ分野での対校戦である。主として関東大学ラグビー対抗戦グループ最終戦で、毎年12月の第1日曜日に両校の間で行われる試合が挙げられる。

これが2020年だと12月6日(日)ということになります。
早慶戦もそうですが、決まった日時に試合が行われていることは知らなかったのではないでしょうか!?

こういった歴史的背景を見てみるのも面白いと思います!


◯歴史

1923年12月24日に早大戸塚グラウンドで初戦が行われました。
これがラグビー早明戦の始まりです。

以後戦争による中断を挟み、現在まで定期戦95戦が行われています。
ということは今年が第96回目の早明戦ということになります。

ちなみに…
早慶戦は1922年が始まりなので、その翌年からこの早明戦の歴史が始まったということになります。
2020年だと早慶戦が97回目、早明戦が96回目となります!


過去95回の試合が行われていますが、その戦績はこのようになっています!

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勝数の多い早稲田ですが、その勝率はおよそ57%です。

この数字からもわかるように両者ほぼ互角の結果となっています。


直近の過去5戦の結果を見てみましょう!

20201006早明戦過去5年戦績

この結果からわかるように、毎年勝敗のわからない試合が繰り広げられています。
今年も本当に面白い試合になること間違いなしです!!


第92回~95回までの4年間は僕自身が出場させていただいた試合だったのですが、4戦中2勝2敗ということでこの早明戦が本当に拮抗している戦いだということを知っていただきたいです!


またプチ情報ですが、大学ラグビーの日本一を決める大会の大学選手権の歴史を見ると今年が第57回目になります。
その歴史を振り返ると、
第46回~54回大会を9連覇したのが帝京大学です。
帝京大学の10連覇がかかった第55回大会で優勝したのが明治大学。
翌年昨年度の第56回大会で優勝したのが早稲田大学です。
また、第56回大会は新しくなった国立競技場で試合が行われ57,345人もの観客の中試合が行われました。
早稲田vs明治で決勝が行われたのは24年ぶりだったとか…
ちなみにですが、帝京大学の連覇が始まる前の44、45回大会は早稲田大学が連覇していたりします。。。


このように大学ラグビーの中でも一際注目を集めるこの『早明戦』

今年はどんな試合になるのか本当に楽しみです!!


◇早稲田大学ラグビー蹴球部◇

早稲田大学ラグビー蹴球部は1918年に創部され、日本ラグビーフットボール選手権大会優勝4回、全国大学ラグビーフットボール選手権大会優勝16回という記録のあるチームです。


◇明治大学ラグビー部◇

明治大学ラグビー部は1922年に創部され、日本ラグビーフットボール選手権大会優勝1回、全国大学ラグビーフットボール選手権大会優勝13回という記録のあるチームです。


両校は伝統あるプレースタイルがかなり有名で、
早稲田は『展開ラグビー』、明治は『前へ』というキーワードがあります。

早稲田はBKの得意なパス回しでグラウンドを大きく使いボールを展開する、いわば揺さぶりのラグビーをします。

一方明治は、重戦車FWですべてを粉砕していくラグビーを得意とします。

これはいつの時代になっても変わらないものがあるんだと思います。


"縦"の明治 vs "横"の早稲田


まずはこの印象をしっかりと持っていただきながら試合観戦に入っていただけると面白いと思います!!



〇メンバー予想〇

僕自身は試合まえにこのようなメンバーになるのでは?と予想しました。

最終案2

なぜこのようなメンバーを選んだのか、また当日のメンバー発表を経て感じることについてこちらの音声で紹介しています👇

バックグラウンド再生も可能ですので、記事を読みながら是非聞いてみてください!!



〇メンバー発表〇

当日のメンバーが発表されました。
僕自身の予想メンバーとの比較等していただいても面白いと思います。

なぜ今回のメンバーなのか。
どういった布陣で両チーム挑むのかはかなり気になります。


☆早稲田☆

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☆明治☆

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当日のメンバーを見て感じたことを簡単に紹介しました。

両チームスターティングフィフティーンのメンバー交代は1名ずつ。
これまで6試合ずつしている中で布陣を固めることがでいている証拠だと思います。

上記音声の中でも、このメンバー編成について話しているのですが、平井選手から中西選手への交代は正直予想していませんでした。
中西選手は昨年度もメンバーに登録されている試合が多かったので、この大一番でも活躍してくれるのでは?と個人的に期待しています。
また、予想で名前を挙げた坪郷君がリザーブにもいなかったのですが、熾烈なポジション争いが出来ている証拠ですので、期待が高まります。

早稲田のメンバーにはあまり驚きませんでしたが、明治のメンバー編成にはかなり驚きました。
音声も是非聞いていただきたいです…
9番の控えがいないこと、21番に斉藤くんがいること、23番に松本君がいることが僕の注目ポイントです。



また、この試合にはこれまでの試合とは違った意味があります。

それは対抗戦優勝をかけた1戦だということ。

全国大学ラグビー選手権大会がいわば大学日本一を決める大会。
その予選として早稲田大学や明治大学が属する関東大学対抗戦Aというリーグがあります。
そのリーグ予選の最終節として行われるこの早明戦。

現在早稲田は6戦全勝
一方明治は6戦5勝1敗

その他のチームとの戦績を観ても、この試合の勝者が対抗戦優勝を手にします。

このリーグ戦の順位が大学選手権のトーナメントの場所を決めるため非常に重要な試合となります。

という試合の背景も感じてもらえると違う見方もできるかもしれません。



昨年の結果は?

7 - 36

これが現実なのです。
点差だけ見ればあり得ない試合です。

なぜなら上述したように早明戦とは1点2点を争う激闘の試合であります。
なのにもかかわらずこの点差はなんですか。
こんなにも圧倒している(されている)早明戦は珍しいでしょう。

サッカーでいうのであれば、1-4という点差
野球ならコールドゲームというところでしょうか。

その時の試合に関する記事を見つけたので、今年の復習だと思いながら見てみてください!

この記事をみていただければわかりますが、この完敗を期したチームが日本一になるんですからかなり驚きですよね。。。

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また、試合の直前の心境なども記事にしていただきました!

今振り返っても思い出したくない試合No.1です。
というよりあまり試合の内容を覚えていません。

あまり良い思い出ではない4年目の早明戦でしたが、あの時の現実としっかりと向き合ったおかげでその先があったと思います。

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前回の早慶戦と今回の早明戦の試合後の秘話を綴っていますので、こちらの見てみてください👇



◇早明戦関連記事◇

「常にどうやったら相手にプレッシャーを掛けられるかを考えて、キックも選択したい」と宣戦布告した。

5勝1敗で迎える最終戦で、6戦全勝の宿敵を破れば2連覇が決まる。
主将のNo.8箸本龍雅は「いい試合をしたい」と、打倒早大へ万全の調整を進める。

「ボールをつなぎ、部員の心をつなぎ、大学日本一まで勝利をつなぐという意味です」。宿敵を倒し2007年以来の対抗戦全勝優勝を果たせば、2年連続の頂点への思いもつながる。

今年も伝統の一戦は、見逃せない試合となった。臙脂と紫紺の二色に染まる東京・秩父宮ラグビー場で、ノーサイドの瞬間に笑っているのはどちらの大学か。見逃せない戦いが今、始まろうとしている。

関東大学ラグビー対抗戦の優勝が懸かる早明戦へ向けて4日、両校が出場予定メンバーを発表した。6戦全勝の早大は11月23日の慶大戦から先発1人を変更。5勝1敗の明大も同22日の帝京大戦から先発1人を入れ替え。



メンバーや早明戦についてかなり詳しくわかっていただけたかと思います。
本題の徹底予想に入っていきたいところですが、その前に少し読んでください。

前回の早慶戦は両チームが勝つという想定をしました。
その中でどんなことが行われるのかについて徹底的に予想しました。

前回の早慶戦は以下のように予想しました。

慶應勝利ver. 21- 19
早稲田勝利ver. 8 - 31

前回の記事を公開してからいただいたコメントとしては、「それで岸岡くんの本当の予想は?」ということでした。

なので、今回は僕の予想のみを書いていきます。


簡単に言うと、前回は起こりうる可能性が高いものをできるだけ具体的に書きました。

なので今回はイレギュラーなことも含めて80分をできるだけ忠実に再現した予想を行い、80分後にどうなっているのかを楽しんでいただければと思います。

なので、試合を観るような感覚でイメージしながらこの記事を順に読んでいっていただければと思います。



〇徹底予想

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【この試合の見どころ】

●両チームハーフ団のゲームメイクが勝敗のキーポイント
⇨ハイパントの使い方が試合の流れを左右する
今年の早明戦は一瞬で勝敗が決まってしまう様に僕は感じています。
そこで吉村の記事にもありましたが、キックの使い方というのが一つのテーマとしてあげることができます。
もちろんグラウンドのどこからでもトライをとることは可能なのですが、失点リスクを考えると、敵陣にいる方が得点チャンスは大きくなり、失点の機会を増やしてしまいます。
今年はロースコアというより、とって取られてという試合展開が予想できますので、できるだけ優位に試合を運べるように敵陣にいる時間を長くする。
このことからキックの使い方が本当に重要になってきます。
という意味でのゲームメイクが勝敗のキーポイントだと僕はにらんでいます。

●両チームWTBのボールタッチ回数
⇨両チームWTBはかなり良いランナーが揃っているので、攻撃の起点となることができるチームです。
今年の両チームはグラウンドを大きく使う特徴があります。
それによってWTBがボールを持つ機会が多くなります。
また、キックも増えると思うのでよりWTB、FBの選手のボールタッチ回数は増えてくるんじゃないかなと思います。
個人的にはFWを起点にするより、WTBを攻撃の起点にする方が良いのでは?と思ってます。
なので、外側の選手にどれだけ生きたボールを供給できるのかが一つ注目ポイントだと思っています。
明治は6番の福田くんがこの位置にいることが多いのでFWの選手のランにも注目です!

●両チームダブルスタンドオフ?
ラグビーといえばNZと思われる方が多いと思いますが、このNZの代表チームALL BLACKSが取り入れているダブルスタンドオフという戦法。
簡単に説明すると、15人のメンバーの中にSOを2人配置するという方法。
ABsでいえば、10番のリッチー・モウンガ選手、15番のボーデン・バレット選手のことを指します。
このように10番的存在が2人いると利点がものすごく多くなるんです。
一言でいうと、ゲームメイクできる人間がグラウンドを半分で区切って考えたときに右フィールド、左フィールドどちらにもいるということになります。
この状態を早稲田が意図して作りにきているのか?または、明治はリザーブの斉藤くんが入り、森くんが12番に下がることでその絵は完成します。
という攻防が生まれてくれば試合は本当に面白くなります。


という3つの観点が僕の中での見どころかなと思っています!



いざ!! Kick Off🏉

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