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RAYにハマる予感しかない話

こんにちは。SOです。
突然ですがRAYというアイドルグループをご存知ですか?僕はこれまでほとんど知らなかったのですが、X(Twitter)のおすすめタイムラインでRAYの名前を何度か目にし、ニッチなジャンルの音楽をやっているアイドルという感じで最近少し気になっていました。

RAYは5人組女性アイドルグループです。プロファイルはこちら。

2019/5/1にお披露目した女性アイドルグループ。「極北を目指すオルタナティヴアイドル」をコンセプトに活動する。これまでRingo Deathstarr、cruyff in the bedroomのハタユウスケ、For Tracy Hydeの管梓、死んだ僕の彼女のishikawaなど、確かなシューゲイザー・オルタナティブジャンルのクリエイターから楽曲提供を受ける。2021/5にはシューゲイザー、エモ、メロディックパンク、IDM、激情ハードコアなどを取り込んだ1stアルバム『Pink』をリリース。AppleMusicのJ-pop アルバムランキングで、フィンランド、ポーランド、スロベニア、フィリピンなどで1位を獲得したほか、世界各国でランクインするなど、国内外で大きな評価を得る。2022/1に恵比寿LIQUIDROOMで開催されたコンセプチュアルなワンマンライブは賛否両論を生みつつ大成功を収めた。2022/5にはコンセプチュアルな2ndアルバム『Green』をリリースした。2022/9に愛海、月海まお、紬実詩が加入し、現在5人新体制で活動中。2023/10には青木ロビン(downy、zezeco)、中尾憲太郎(Crypt City、勃殺戒洞、ex.NUMBER GIRL)、BOBO、ケンゴマツモト(THE NOVEMBERS)のドリームチームが制作した「火曜日の雨」をリードトラックとする3rdアルバム『Camellia』をリリース。

https://r-a-y.world/profile

「極北を目指すオルタナティヴアイドル」のキャッチコピーだけでは正直ピンとこなかったのですが、ちょうどRAYを認識したタイミングで3rdアルバム「Camellia」がリリースされたので、サブスクで聴いてみたらめっちゃくちゃかっこよくて驚きました。もしRAYをご存知ない方が読んで下さっていたら、まず1周聴いて欲しいです。

とにかく曲がかっこいい。一聴した印象では、このアルバム1枚に、Under WorldやLinkin Park、Battlesなんかの要素を感じ、「アイドルらしくない」といえばその通りなんですけど、それだけではなく、その楽曲には軸となるシーンへの深い理解を感じました。それっぽい模造品ではなく、ちゃんと「それ」を理解した上での楽曲だなと思いました。そして、そこで感じた「それ」に、何というか個人的な自分の音楽ルーツのDNAも詰め込まれている印象を受けたんですね。というか、まあ率直に好きだなと感じました。

それでRAYいいなーと思っていたある日、たまたま仕事で外出先から直帰するタイミングがあって、その日に渋谷のタワーレコードでCamelliaのリリースイベントがあることを見つけたんですね。そんな訳でホントたまたまなんですが、10/23(月)のリリイベに足を運んでみました。
一応、アイドルリリイベの経験値はゼロではないので、メンバーとコミュニケーションできる特典会のレギュレーションを調べつつ、メンバーのことをそこで初めてチェックしました。

で、ですね。このとき内山結愛さんという方がRAYのメンバーだということを初めて知ったんです。

内山結愛さん

実は彼女のことは少し前から知っていました。なんで知っていたかというと、彼女が毎週執筆しているディスクレビューのnoteを何度か読んでいたんです。

ちょっと自分の話になってしまうのですが、僕は大学時代、バンドサークルでベースを弾きつつ、いろんな音楽をディグっていたんですね。
大学の音楽サークルに入ると、自分の知らないかっこいい音楽を知っている人が沢山いて、自分も片っ端から名盤と呼ばれるアルバムをレンタルしたりディスクユニオンで購入したりして、色んな音楽を聴き漁っていた時代がありました。とにかくいろんな音楽を聴いて、そこから自分の好きな音楽を見つけ、そのジャンルをより深く調べて聴くようなことをしていました。

加えて、その頃(2000年代後半)はポストロックやエモ、激情といったシーンのバンドのライブに足繁く通っていて、その時期に自分が見て聴いて感じて考えた音楽シーンは、今でも自分の血肉になっていると思っています。具体的には、3cmtourから始まり、JOURNAL SPY EFFORT(現Mirror)、Z、As Meias、Balloons、Killie、mouse on the keys等々、その頃夢中になったアーティストは数知れず。54-71なんかも見に行ってました。
リアルタイムでライブハウスで追いかけていたシーンは、その前身からの文脈があり、そこにはNine Days WonderやThere Is A Light That Never Goes Out、そしてBluebeardなどの伝説的なバンドが存在していた訳です。

この辺り、シーンをフォローしていた方ならうんうんと頷いていただけると思うのですが、決してメジャーなシーンではなく、正直なところ、なんのことかさっぱりわからないという方も多いのではないかと思います。それでも、そこでやっている音楽は前衛的で挑戦的、当たり前とされることに疑問を抱き、新しい何かを作ろうとする熱のあるシーンでした。

今となっては自分が熱心に聴き込む音楽のジャンルは変わっていますが、シーンに夢中になったあの頃が自分の血肉になってDNAに刻まれている自覚があり、あの時代があっての今の自分という感覚は強くあります。

そんな僕が過去、驚きとともに感動したnote記事がこちらです。

2年前に書かれたこのディスクレビュー、「今この時代にBluebeardのディスクレビュー書くなんて相当マニアックな子がいるんだな」とびっくりしましたが、記事の内容はすごく共感したし、若くて可愛い子がこんなしっかりこの音源に向き合ってくれてるなんてすごく嬉しい気持ちでした。ファッション的に聴いて、書いているのではなく、文章が「熱い」。そんな印象を感じていました。
(ちなみに僕はBluebeardは見たことないですが、ボーカルの高橋良和さんのやっていたAs Meiasは本当に大好きでよく見に行っていたし、アルバム「Bluebeard」もめちゃくちゃ聴いてました)

その後も何度か内山さんのディスクレビューを目にする機会はあり、その度に、内山さんのことを凄い音楽マニアなんだーみたいに感じていました。


そんな内山結愛さんが、RAYのメンバーであることをこの時初めて知ったわけです。
そしてこの日、10/23(月)のリリイベで初めてRAYのライブを見たのですが、この時衝撃を受けたのが「星に願いを」です。ぜひ聴いてほしい。

この曲、もうなんか自分があの頃夢中になったシーンのDNAがバチバチに詰め込まれてて。初めて聴いたのにライブパフォーマンスを見ながらなんか頬が緩んでしまいました。

ライブが終わり、その日の特典会で、内山結愛さんにCDジャケットのサインを書いていただきました。
そのとき「Camelliaで初めてRAY知ったんですけど、実は前から内山さんのディスクレビュー読んでました。特にBluebeardのレビューが好きで、僕もBluebeard好きなので感動して、その内山さんとRAYが今日初めて繋がってすごく嬉しかったです」みたいなことをオタク特有の早口で話したと思います。
そしたら内山さんに「私もBluebeard凄く好きなんです。ぜひまたライブきてね」といわれて。なんかもうそこで一気にRAYと内山さんのことが好きになっちゃいました。

その後、Xで内山さんをフォローするとすぐにこのインタビュー記事に行きつき、更に内山さんのことが気になって気になってしょうがなくなっている訳です。

自分も元々いろんなかっこいい音楽を知りたくて、いろんなジャンルいろんな名盤を片っ端から聴いていた時期があります。今となっては古い人間の考え方になってしまいますが、自宅のCDラックやiPodライブラリは自分の名刺だと思っていたし、盤そのものが好きです。
内山さんのインタビューを読んで、1枚1枚の作品と向き合う誠実さを感じたし、謙虚さをもってどの作品にもリスペクトを持たれているんだなと思いました。そして、週1のディスクレビューを4年間続けるバイタリティは音楽愛を越えてもはや狂気のレベルと思いました。(めっちゃ褒めてるつもり)

さらにCamelliaのリードトラックである「火曜日の雨」のライブ版の映像が公開されたのですが、これがまためちゃくちゃかっこいい。

この曲はリリイベでもやっていたのですが、照明演出も含め、圧巻のパフォーマンスです。ライブハウスではこんなかっこいいライブやってるのか…!

はい。そんなこんなで、RAYの音楽についてはまだ入り口に立った程度なのですが、なんかもうどんどんハマりそうな予感がしています。あーやばいの見つけちゃったなみたいな。また近いうちにライブやイベントにも足を運びたいと思っています。RAYについての熱い文章を書く日もそう遠くないかもしれません。

今回も最後まで読んでくださってありがとうございます。
それではまた。


追記:
ヘッダーのCDの写真は、内山結愛さんのXに投稿されたものを拝借しました。
めっちゃいいところにBluebeardがあったのを見つけたのと、このポストが自分的にあまりにもツボで、なんか勝手に撃ち落とされた気持ちになって、一気にこのnoteを書きました。


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