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なぜ長期旅行へ?〜内的な理由を自問自答してみた
何年もの間海外を旅行していたことがある、仕事を辞めて。
という話をすると、必ず聞かれたのが、
なぜ?ということ。
仕事を辞めて何年も旅行をすることは、普通ではないからです。
それに対する僕の答えは、
たまたま仕事をクビになったから。
旅行記1994~2000(1)出発前(1994.3)
それがきっかけでインドネパールへ3ヶ月行ったら旅行の魅力に取り憑かれたから。
何年も旅行している人がたくさん居ることを知ったから。
というもので、
旅行記1994~2000(5)インド・ブッダガヤ(1994.5-6)
そもそも、何年もの旅行が普通ではない、
という前提を否定しつつ、
説明していたものですが。
![](https://assets.st-note.com/img/1699446076830-LqOQVnJMYP.jpg?width=1200)
それは、あくまでも表面的な理由で。
もっと内的な、
人生の中に、
そういう期間を持たなければいけなかった根本的な理由が
自分の中にあったのでは、
という気がして、
気付いてはいたのですが、
あまり意識することなく、
旅行中は旅先の目の前のことに夢中で、
帰国後は、何とか生きて行くことに必死で。
帰国後23年を経た今、改めて考えてみたいと思います。
このnoteも始めて2年以上経ちますが、
こういうことはあまり書いてこなかった気もするので。
![](https://assets.st-note.com/img/1699446473928-lVExMcyOR2.jpg)
僕は1968年生まれの普通の日本人で、
両親ともに日本人で、
ごく普通に小学校へ行き、中学校へ行き、高校まで行きました。
何かが他の人と比べて秀でているとか、変わっているとか、
いうわけではありません。
ただ、小学校の頃から運動神経が鈍く、
その点では劣等感を感じていたところがあります。
いじめられていたわけではありませんが、
回りから見下されている感覚はあり、
スポーツとかで騒いだりするよりも、
静かにマンガなどを描いたり読んだりが好き、
という性格の傾向はありました。
勉強の成績はまあまあ普通だったのですが、
高校に入ると成績が急降下し、劣等感が強化されていきました。
高校卒業後は、進学せず、就職試験に二ヶ所落ちたこともあり、
就職せず、アルバイト生活を送りました。
フリーター、という言葉が世の中に出始めた頃でした。
その後、アルバイトしながらも、大学受験を志してみたり、
やっぱりやめて通信制の大学へ入ったが、
一年でお金が払えなくなりやめたり、
と行き当たりばったりの生き方をしていました。
21歳の時に京都から東京へ出て、
それも正当な理由はなくて、目先を変えたかっただけなのですが、
上京数年後に出版系専門学校の夜間講座に通い、
その後週刊誌記者となりますが、失敗続きで解雇され、
それが長い旅行へ出るきっかけとなります。
週刊誌記者もそうでしたが、
高校時代から数多くのアルバイトをしてきましたが、
どの仕事も、ちゃんとできている感覚がなく、
回りの足手まといになっている感覚が強く、
どの仕事に対してもやりがいのようなものを感じたことがなく、
そういうことも、その後6年もの間、
長期旅行を繰り返した遠因になっていると思います。
あらゆる仕事に対して、
子供の頃運動神経が鈍くて、回りのみんなが当たり前にできて、
ほぼ自分だけができないことへの疎外と似た感覚を感じていました。
なので、長期旅行の真っ最中には、
日本の社会の中で働くということから徹底的に背を向けて、
できるだけ長く日本から離れていたい、と思っていました。
かと言って、
海外のどこか一ヶ所に落ち着いて根を下ろす、ようなことも考えず。
そうなると、色々な所へ行けなくなるので。
日本社会、と言うか、
今まで自分がどこか苦しんで生きていた環境からの逃避行動
という側面も大いにあったのですが、
同時に、
世界の姿をこの目で見たい、世界各地色んな場所の風景の中へ入りたい、
埋没したい、空気を感じたい、生活感を感じたい、
という好奇心の固まりのような気持ちも大いにあって、
その相反する衝動が当時の自分を動かしていました。
現実逃避と、好奇心。
現実逃避だけだったら、引きこもっていただろうし。
(引きこもれる状況があれば)
好奇心だけだったら、どうだったか。
もっと社会とつながる形を考えていたかも。
出版社に売り込んで、取材という形を取るとか。
先の人生のことを全く考えないわけではなかったけど、
今後どう落ち着くかも、流れに身を任せたい気持ちで、
目の前の旅の中に埋没していたように思います。
ここまで考えてみると、
日々、日本で働いていても、同じだな、という感じはします。
働いていても、日々、目の前の現実があり、
それに対処して行く中で次のことが見えてくるわけで。
旅の日々の中で、また、一時帰国中、び出発するのか悩んだ時のことや、
帰国を決めたきっかけや帰国後のイメージが湧いた時のことなど、
旅行記の中で書いた部分もあり、
当時はそれなりに悩み、考えていたことも思い出します。
旅行記1994~2000(43)大阪~中国・上海~烏魯木斉=ウルムチ~阿勒泰=アルタイ・伊寧=イーニン・喀什=カシュガル(1997.9-10)
![](https://assets.st-note.com/img/1699446617754-0wToVDDx73.jpg)
https://www.instagram.com/so6.travel90s/
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