世界の観光地
2年余り続いている新型コロナウイルスの流行により、日本国内の観光地も閑散とした状態が続き、最近になってようやく徐々に緩和の方向へ向かっていることもあり、
テレビなどで、コロナ流行前と現在の観光地の風景の対比を映し出しているのをよく目にしますが、
歴然とした違いは、コロナ前の観光地に集う群衆の顔触れの中心は外国人であり、今はその姿をほぼ目にしなくなっている、ということです。
世界中の観光地もこんな感じなのでしょうか。
コロナ流行前、2010年代の日本の観光地は外国人が国内観光客を凌駕するようになっていて、しかしこの状態は、1990年代に僕が旅行していた頃の世界各地の有名観光地を思い出させました。
そこには国内観光客はほとんど居なくて世界各国から人々が集まっていて、英語が多いですが種々の言語が飛び交い、日本人も多く、そして外国人に向けた商売を営む現地の人達の姿がありました。
外国人向けの商売を営む人達は、一攫千金を狙っているような貪欲さを前面に出している感じの人が多く、現地の普通の人達とは明らかに雰囲気が違っていますが、外国人旅行者にとっては、彼らが最も近く、多く接する現地人であり、彼らの印象がその観光地、引いてはその国のイメージに直結してくるところがあります。旅を重ねるうちに、彼らは一般人とは少し違う人達であることに気付くのですが。
今思い出す世界の観光地。
カンボジア・アンコール遺跡。ベトナム・ホイアン。シリア・パルミラ遺跡。ヨルダン・ペトラ。エジプト・ピラミッド、スフィンクス。イラン・ペルセポリス。バム。中国・北京・万里の長城。チベット・ポタラ宮殿。パキスタン・モヘンジョダロ。インド・タージマハール。カジュラホ。ブッダガヤ。
思い出すままなので、行った順番も地域もぐちゃぐちゃのまま挙げましたが、以上の遺跡はいずれも素晴らしかった。
ですが、遺跡回りに居る商売人の印象は、良くない。
それぞれの国で、首都・地方都市・観光地、と回るのですが、観光地で会う現地人の印象は、良くないです。
外国人を騙して金を巻き上げようとする人間は、観光地に集中していました。やり口は様々で、不要な物や粗悪な物を無理に売りつけようとする、無理にガイドしようとする、など。
まあ、そうした人達の魂胆を感じながら、情報を得たり、やりとりを楽しんだりもしていましたが。中には面白い人も良い人もいましたが、どこかに裏があることが多かった。
2000年帰国以後は外国の観光地を訪ねていませんが、コロナ前まではこの傾向は続いていたのでしょうか。そしてコロナによって彼らはどうしているのでしょうか。どうやって生活しているのかな、と少し考えたりもします。
観光地が賑わいを取り戻した時、彼らも再び動き出すのでしょうか。
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