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父の日に頑張るお父さんたちとそれを見て喜ぶ独身者

ヤクルトスワローズの調子が良い。
交流戦で優勝し、金曜日からの対カープ三連戦でも負けることなく、7日㈫バファローズ戦での敗戦を最後に勝ち続けている。
8連勝だ。
それはめちゃくちゃ嬉しいのだが、強過ぎることに慣れていないファンは、夜中急に"悪夢の16連敗"を思い出して不安になったり、試合後嬉しすぎて浮かれて飲みすぎたり、野球語りだけならまだしも併せて自分語りが止まらなくなったり、情緒が不安定である。

なので、余計なことは考えず言わず、“強すぎる・飛びすぎる燕”をひたすら噛み締めたいと思う。


200勝射程圏内

今日の先発は石川雅規投手。
チーム最年長、レジェンドだ。
立ち上がり、タイムリーとソロホームラン1本ずつで2点を失うも、すぐに修正・立て直し追加点を許さない。

5回終了時点でスコアは「ヤ 5―2 広」
これまでの降板のタイミングを見ていると、5回を投げ終えた辺りでマウンドを降りることが多かった。
しかし、球数も少なかったため続投もあり得ると思っていた。

毎度のことながら映像は見ておらず野球速報からの印象だが、調子が良いように感じた。まず、ストレートが速かったと思う。
平均球速は分からないが、最速137kmくらいで、カットボールも133kmほど出ていた。
それに併せて98kmのカーブを投げたり、持ち前のコントロール+緩急で打者を打ち取っていった。

石川投手は6回表のマウンドに立ち0点で抑えると、6回裏の味方の攻撃時、スマホ画面に「石川 ベンチ前でキャッチボール」という文字が見えた。
僕は「まだいける」と続投を願っていたのでガッツポーズ!だった。

気温が高かったので、今後もローテーションを守ってもらうためには"下げる勇気"も必要ではあるのだが、「志願の続投かな…?」と考えていた。
「調子いいから行きます!」と石川投手が言っている姿を妄想して楽しんでいた。

石川雅規 7回 91球 被安打7 奪三振4 無四球 失点3

投球回今季最長、最高気温30℃に達しようという神宮のマウンドで暑さに勝る熱投を見せてくれた。


石川先輩以外を振り返る(笑)

石川投手の快投が嬉しくて、試合内容にも結果にも触れていなかったので試合の流れをザックリと見直してみたい。


世界のAOKI同点弾!

初回先制を許すも、2回裏、今日5番レフトでスタメン出場した青木選手が2ランホームランを放ちスワローズはすぐ同点に追いつく。
今シーズン2号。
初ホームランは石川投手の先発試合で打ち、年長組二人仲良くお立ち台に上がった。
そのときの「おじいちゃん」、「おじさん」という二人のやりとりは面白く、何度も動画を見てしまった。

「石川が投げたら青木が打つ」
2度もあったら"青木は気持ちで打つ"そう思いたくなるし、そうなると、根性とか精神論とか気合いだとかを言いたくなってしまう。
昭和生まれなもので…。
とにかく、暑い中でベストパフォーマンスを見せてくれた2選手には脱帽だ。


神様の20号

昨シーズン、山田選手が自身5度目となる30号本塁打を達成したときヒーローインタビューで、「池山二軍監督に並ぶ5度目」と話を振られるとこう返した。
「すぐある人物に抜かれると思います」

もちろん、ある人物とは自分の後ろを打つ頼れる四番バッターだ。

3回裏、村上選手が勝ち越しの20号ソロホームランを左中間スタンドへ叩き込んだ。
「ヤ 3―2 広」

天才打者に「すぐ抜かれる」と言わせたある人物は、今シーズン何本のホームランを打つのだろうか。


塩見宗隆

コンパクトに収めるつもりがネタが多すぎて嬉しい悲鳴があがる…。
5回裏、ホームラン二ケタに乗せても止まる気配はない塩見選手の11号ソロ
もはや詳しく触れないが(笑)村上選手の21号ソロ
超攻撃的リードオフマンと村神様の2発でさらにリードを広げる。
「ヤ 5―2 広」


塩見壮真

そして6回裏。オスナ選手の二塁打から内山選手のタイムリーツーベースで加点。

金曜日プロ初盗塁を決めると今日も1つ走り「足もある」と思わせてくれた、三戦連続複数安打中の絶好調男・長岡選手のセンターへのヒットから
長年セ・リーグの投手として打席に立ってきた石川投手の見事な送りバントを挟み
前打席ホームランの塩見選手が今度はライトへのタイムリーヒットを放つ。
これでスコアを「ヤ 7―2 広」とした。

塩見選手、ここまで凄いと今までみたいに周りはイジれなくなるのでは?と余計な心配をしてしまった。

小見出しは手抜きではないです。
思いつかない訳でもなく、あくまでもネタです…。


濱田推しが多くて嬉しい

最後の最後。見せ場はまだ残っていた。
8回裏、セットアッパー清水投手に代わり打席に立ったのは濱田選手だった。
今日は青木選手がスタメンのため、代打での登場となった。
フルカウントからの6球目、もはや代名詞となりつつあるフルスイングで白球を赤く染まるレフトスタンドへ運んだ。
打数100で5本塁打となかなか熱い数字を出している。
このまま調子を上げていき5番に定着できれば、山田・村上・濱田の100打点トリオ結成も夢ではないだろう。

スワローズファンの知り合いの娘さんが、濱田にハマっていると聞いてオジさんはとても喜んでいる。


今日の試合まとめ

ヤ 8―3 広
勝利投手 石川雅規 4勝3敗0S

本塁打 青木宣親 2号
村上宗隆 20号
塩見泰隆 11号
村神宗隆 21号
濱田太貴  5号

お立ち台 石川雅規 村上宗隆
個人的マン・オブ・ザ・マッチ 石川雅規
+長岡、内山(キリがない…)


竜を呑みこむ

次の試合は21日㈫から、バンテリンドームでの対ドラゴンズ三連戦だ。

交流戦全カード勝ち越しを決め、セ・リーグ4球団にも現時点で勝ち越しているスワローズ。
球団史上初の10カード連続勝ち越し・8連勝中と好調だが、ドラゴンズにだけは負け越している。

相性なのか運なのか、タイミングなのか…、それは分からないが、ドラゴンズ戦のみ"この数字が悪い"というのは特に目につかない。
3勝5敗という戦績だけがはっきりしている。

絶対的勝ちパターンすら存在しない変幻自在のブルペン陣は、それぞれが役割を果たし登板過多ということはない。
先制点を許しても、追いつき逆転してくれる好調野手陣は、先発投手にとって頼もしいことだろう。

解説者の上原浩治さんは「ヤクルトも失速するときがくる」と言っていたし、勝負事に常はないことを承知しているが、状態がいいチームを見ているとつい大きなことを考えてしまう。
「全カード勝ち越し」

さすがにそれは欲張りすぎか…?
いや、「夢はでかくなけりゃ  つまらないだろ」
ユニクロのCMを見ていたら、ふとそう思った。

石川投手(42)、ソフトバンクホークスの和田毅投手(41)、大ベテランであり、お父さんである二人が“父の日”に同日勝利投手となった。
おめでとうございます。


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