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怪談/私が幽霊になった話

こんばんは、毎日暑くて寝苦しい熱帯夜が続いてますね。
気分がヒヤッとする怪談はまさに、真夏の風物詩として、皆さんも怖いもの見たさで怪談が好きな人も多いのでは?
これは、タイトル通り、私が幽霊になった話です。

忘れもしないあの特異な体験をした日は、ここ最近と同じく、夜でも気温が25℃を下回ることのない暑い夜に起こった出来事です。

当時の私は、高校三年の受験生ということもあり、毎日夜遅くまで勉強を頑張っていました。
勉強に一区切りつき、フト喉が渇いていたことから、自宅の冷蔵庫の中を覗いてみたところ、ちょうど私が当時飲んでいたお気に入りの飲料が切れていて、その日はどうした訳か、夜中にも関わらず、無性にその飲み物が飲みたいという欲求に逆らえず、普段は絶対夜中の2時(丑三つ時)に近くのコンビニに行くことなんてなかったのに、なぜかその日に限って、まるで何者かに導かれるかのように、気付いたら近くのコンビニ目指して、家を出て歩き始めていました・・・
私の家は、今でこそ新興住宅地として、家々が続々と建てられていますが、少し前までは市街化調整区域だったので、近くのコンビニまでの約300mの間には、街灯もまばらな一本道を通らないといけません。
夜中ということもあり、人影はもちろん、通りを通る車も全く気配がなく、
遠くに見えるコンビニの明かりを目指して、一人私は歩いていました。
ちょうど、家とコンビニの中間地点、道路の両脇は畑が広がっていて、街灯が一番まばらな暗い夜道に差し掛かった時です。
目指すコンビニの駐車場から出てきたと思われる一台の車が、私の方へ向かってくるのが見えました。
その歩いていた道は、車道と歩道の境がない、比較的細い道で、しかも道の脇には水が流れるフタの無い側溝があったので、側溝に落っこちないように少し車道寄りに歩いていました。

そして、その車はどうもよそ見運転か、もしかしたらお酒を飲んだ飲酒運転のようで、私は嫌な予感がしたのですが、なんと、反対車線(つまり私が歩いている歩道側)へはみ出して、こっちに向かってくるではないですか!
更に運悪いことに、その時の私は、お財布は持って出ていたのですが、あいにく携帯スマホは持っておらず、ライトなどで自分の存在を相手に知らせる手段を持ってませんでした。
フラフラとした運転で近づく車。脇には側溝があり逃げ道はありません。私は狭い道ということでそれほどスピードが出ていないその車に対し、車に轢かれないために、両手を広げて大きく手を振って自身の存在をアピールをしました!
『私がここを歩いています!どうか気付いて~!お願い!』と心の中大声で叫びながら、多分その時は、必死に手を振っていたと思われます。
私の存在に気付いているのか?いないのか?徐々に近づいてくるセンターラインを越えて向かってくるフラフラした車・・・そして、いよいよその車が目の前まで近づいたその瞬間、本当にあと数mの距離で私の存在に気付いたその車は、私が必死に手を振る姿を見て・・・
運転手は若い男の人でした。青ざめたその顔は、今でもはっきりと思い出せます。
急に車を180度反転し、フラフラして近づいてきたとは思えないスピードで来た道を急ぎ引き返していってしまいました・・・

そうなんです。その時、私はタイトルにある通り、幽霊になったのです。
まさか、夜中の丑三つ時に、18歳の高校生が一人夜道を歩いているとは思いもされなかったので、おそらく、私の存在を見た時、その運転手の方は、きっとこの世のものではない何かに見えていたのでしょう!
もし、今の私がその時の運転手さんと同じ立場で、深夜丑三つ時に夜道を若い人が一人、しかもこっちに向かって手を振っているのを見たら・・
恐怖ですね・・・
良い子の皆さんは決して真似をしないようにご注意下さい。

確かにその時の格好は、いつもの夏用の部屋着(パジャマ)ではなく、上は長袖のダブダブの白いTシャツ、下は同じく白い短パンだったので、おそらく遠目に見たら、全身真っ白い人にしか見えなかったんだと思います。

ちなみに皆さんは、幽霊を見たことはありますか?
私は幽霊を実際に見たことはありませんし。見たいとも経験したいとも思っていないことを付け加えさせていただきます。
ただ、浦安市にある某夢の国で乗り物で巡るお化け屋敷は大好きです♡
それでは、また!




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