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人間は過ちを侵さない?

私は60数年生きてきて、人間は過ちを犯すものだと言うことを実感してきた。
これを読んでくれている皆さんはどうお考えだろうか?

実際に私にも他人の人生に関わるほどの過ちもあれば、美味しいご飯にありつけないような間違いも侵してきた。

人は過ちに気づいたときにすぐに改めてやり直すことができるなら、大きな問題を引き起こすことを回避できるだろう。それが人間の持つ良いところだと信じている。

ところが、最近では過ちは無理矢理に握りつぶしてなかったことのするのが常識だと、政府のお偉いさんが繰り返してきた。政治家然り、役人然りと、「もり・かけ・さくら」は握りつぶしたつもりでも歴史の汚点としてしっかりと残ったままだ。きっと子供や若者たちは今後もその握りつぶしに倣うことだろう。

どうやら昔から、役人や為政者は間違いを侵さないことになっている。

特にここ数十年そんな為政者を選んだのは、明らかに私たち有権者だ。
私たち有権者の罪は重い。

人間が過ちを侵さないことを前提で進めてきたのが原子力発電だと私は考えている。

だからこそ、原子力発電所を造った。
「絶対に間違いは起こさない」ことが前提でなければこんな怖いものはない。
万に一つどころか億に一つであっても原発で間違いはあってはならないはずだ。

どれほどお目出度いことかと私には思えて仕方ない。
2011年の東北大震災での津波による福島原発の事故は人災だと言う人もいる。

私の若い頃の仲間たちは古川豪さんの「原発に未来なし」という唄をライブなどで度々唄ってきた。
古川豪さんが1970年代後半に創作した唄だと記憶している。
50年近く前からこの唄は唄われている。

何たる先見の明だことか。

You Tube  原発に未来なし
https://www.youtube.com/watch?v=YNX6BCEjDkc

例えば、私が日本に敵意を持つ国の長だとする。
であれば核兵器など持つまでもない。
正確に打ち込めるミサイルがあれば足りる。
福島と東海原発を潰せば関東・東京。
福井の高浜原発であれば関西を、九州の玄海原発であれば北九州を機能停止に出来る。
日本が核を保有しているのだから簡単なことだ。

人間は過ちを侵さない。
これが前提で造ったものの頼りなさ。

古川豪さんの言う通り、原発に未来なし⇢ 日本に未来なし。
そうならぬように、今私たちに何が出来るだろうか。
エネルギー源が「脱炭素=原発」であってはならない。

人間は過ちを犯すものだと決めてかかったほうが御しやすい。
私は人間を信じないし、究極では信じたいと思う。
2022年の課題でもあろう。


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