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"人間力" - 一場 哲宏/ THE PROFESSIONAL FC
INTRODUCTION
「ドアをノックすれば開くけれども、ノックしなければドアは開くことはない。」
現在は神奈川県伊勢原市で、伊勢原FCフォレスト (以下、フォレスト) というサッカークラブの代表を務めています、一場哲宏です。子供たちには "てっちゃんコーチ"と呼ばれています。
フォレストでは幼児から小学生、そして中学生までのカテゴリーがあります。代表として活動している傍ら、主に幼児や低学年などのキッズ年代を担当し、練習や試合を行っています。
クラブのコンセプトは、
「サッカーを通して "人間力" も養いながら、親子で一緒に成長すること。子供たちには、ドイツ、イギリス、Jリーグのクラブで確立した「4ステップ理論」を提供すること。」
「4ステップ理論」とはプレーの流れを言語化したもの。知覚、予測、判断、実行。つまり観ること、予測すること、選択肢から決断すること、そしてプレーするという4つのステップの事を指します。
これはサッカーのピッチ内でのプレーのみでなく、普段の生活全般や勉強にも使える理論となっています。
私のキャリアの始まりは、サッカーの指導を学ぶためにドイツに渡るところから始まりました。ドイツを選んだのは、在学していた日本体育大学がケルン体育大学と交換留学を行っていたこと、そして他の国よりも指導を学ぶ上で先進的であったことが理由です。
先進的というのは、すでに学ぶためのシステムに中級や上級など順番があり、体系化されていたからです。指導を学びたいと思っていた私にとっては最適の場所でした。
ケルンに留学していた際には、日本で言う県3部リーグほどのレベルにある地元のクラブの社会人チームで、おじちゃんたちとプレーをしていました。
同時にそこのアカデミーの5-6歳カテゴリーの監督も務めていました。そこで初めて指導の現場に立ち、コーチという仕事の魅力に引き込まれました。
行った当初はまだドイツ語が上手ではありませんでした。なので当然、言葉の面では他の留学生と同じように苦労したことを覚えています。
しかし言葉が通じなくてもコミュニケーションが取れるということも学びました。この学びは、私にはとても大きな驚きであると同時に、喜びでもあり、楽しかったです。
特にキッズ年代だったので 、"サッカーを伝える" というよりは "サッカーで遊ぶ" というのが正確な表現かなと思います。それが仕事になるというのがとても魅力に感じました。
指導に熱心になりながらもドイツ留学で気付いた大事なこともあります。
ドイツの子供たちはとても自己主張をしてくることです。それは日本人には足りない部分だなと感じました。
そして留学を経験した人なら誰しもが感じると思うのですが、それは「ドアをノックすれば開くけれども、ノックしなければドアは開くことはない。」ということ。
自分で行動することによって人生の道は開いていきますが、自分で一歩踏み出さない限り、何も物事は発展もしないし、進展もしないし、何も進まない、ということです。
これらの気付きと経験は、私にとって大きな財産となりました。そして帰国したら、サッカーを通して自分の意見を伝えること、自己主張の大切さ、コミュニケーションの大切さを伝えたい。自分で考えて行動するサッカークラブを作りたいなとずっと頭の中に描いていました。
これらの点は、 "人間力" に関わる要素だと思っていますし、経験を積んでいく中でこの部分に携わることが、指導する上での魅力へと変わっていきました。
CAREER
"小さい頃から継続して伝えていかなければいけない"
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