経験と暗記

いや、今日は僕が一番上の立場で仕事をして、まあ、先輩風を吹かせながら偉そうにしていたわけなんですけど、まあ、彼らの仕事の感じに、まだまだ物足りなさを感じたりします。でも、それは、僕が彼らと同じ頃に出来たのかと言えば、決してそうではないと断言できない。別に僕は天才なわけでも、優秀なわけでも、何者でもないわけですから。

まあ、とはいえ、多少は経験を積んで、少しだけ、彼らより物事を知っているし、視線が高くなった。見えなかったものが見えるようになった。だから、こんなひどい調書を良く作れるな、とか思うわけです。だから、ついつい怒り口調になってしまう。ひとりごとで言って、彼らを怒ったりはしないですけどね。

ツイッターで、暗記は大切で、創造性と二律背反ではない、といった話がなされていました。あくまでも、暗記と創造性はセットなのだと、僕は思っています。

というのも、暗記して初めて使えるようになるからです。ジャズのストックフレーズは、手や耳で覚えてないと、曲の中で出てこない。それ以前に、コード進行やバッキングなど、楽譜や耳で覚えてないと迷子になってしまう。落ちてしまうわけです。だから、ジャズという即興の世界であっても、暗記が前提となっています。

暗記するからこそ使えるのであって、使えるからこそ創意工夫がなされる、創造性はその先にある。そう思います。

勉強は有形の知の暗記ですし、経験を積むことは無形の知の暗記です。理論と実践。その両輪をいかに提供するのか、そこに教育の根本があるのかもしれません。

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