マガジンのカバー画像

雑多なもの

355
運営しているクリエイター

2024年4月の記事一覧

センスと「夢と数」

『センスの哲学』を読んだ。千葉先生は、だんだんと文体が軽くなっていて、『メイキング・オブ・勉強の哲学』や『書くための名前のない技術』(Tak.さんの著書)、『ライティングの哲学』を通じて脱力していったのが目に見えるようだった。『意味のない無意味』などで書かれていた分身の変奏のようであって、そういえば反復について明確に書いているのあったっけか、と思いながら読んでいた。僕が読み切れていないので、この辺

もっとみる

目的外の目的

手紙というのは、なんとなく書く人の性格が出るような気がして、いいと思っている。書き言葉は話し言葉の下に置かれることもあるが、言葉の曖昧さを何とかして止めようとする、紙面に閉じ込められた思いを感じるのである。

話し言葉の、その刹那的な性質とは違って、読み返すことができるという過去の立ち現れがある。

その意味で、過去、メイド喫茶・コンカフェで、手紙をもらいたいから大きいシャンパンを開けてきたところ

もっとみる

他人と理解しあえるのか

某アイドルの配信で、「アイドル好きって言うと否定してくる奴がいる」というのが話題になってた。

アイドル好き、まあ、アイドル趣味はいわゆるオタク趣味の中に入ると思われるけれど、オタク趣味というのは迫害されていたものだった。僕の記憶が正しければ、AKBも出てきた頃は世間から「握手のためにCDを大量に買う気持ち悪いファンが付いたグループ」の扱いだったと思う。「握手でCD売ってオリコン1位を取った」とい

もっとみる