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色マニア小学生が知ったポケモン赤緑のこだわり、の話。

ポケモンことポケットモンスターと出会ったのは、確か私が小学校高学年だったと記憶しています。
妹と弟との3人で、ゲームボーイをケーブルで繋ぎ(ワイヤレスの時代ではありませんでした)一回のプレイでは集められないポケモンを交換したり、得意分野を任せ合ったりしてポケモン図鑑を埋めていました。

当時は皆SMAPが好きだったので、「SMAP戦隊を作ろう!」と一度に6匹まで持てるポケモン達にメンバーの名前をつけたり(シャワーズが「なかいくん」でサンダースが「つよぽん」だったかな?)。

とにかく最初の頃は、ポケモンを集めたり育てたりするのが楽しかった憶えがあります。

街の名前に隠された色

プレイを進めて行くうちに、私は何となく「これ、街の名前は全部色の名前かも?」と気付きました。
色辞典などを読むのが好きなのは、子供の頃からだったんですよね。

水ポケモンを操るジムリーダーがいる街は、ハナダ(縹)。青系の色。

ポケモンのお墓がある少し不気味な街は、シオン(紫苑)。紫系です。

他にも、緑系のトキワ(常盤)や黄色系のヤマブキ(山吹)など。もちろん、その色がイメージカラーのタイプのポケモンがメインで出て来ます。トキワなら植物系、シオンならゴースト系など。

一番驚いたのは、どうしてもわからなくて国語辞典を引っ張り出して調べたセキチク(石竹)です。ピンク色の花の名前でした!
こだわってるな、ポケモン……としみじみ思いました。

そして、主人公の出発の地であるマサラ。こればかりは色の名前ではないだろうと思っていましたが、「マサラ→まっさら→白」と言う解釈があるそうです。なるほど。

子供向けだからこそ、プレイヤーを舐めないで

その後ポケモンシリーズはどんどん進化を遂げ、ポケモンの数もマップの大きさも巨大化しています。さすがについて行けない……。

でも、街の数が増えるに連れて名前の色縛りも消えてしまったようですし、ポケモンの名前に隠されたこだわりも薄くなってしまった気がするのです。
(格闘家の名前から取られたエビワラーとサワムラー、蜥蜴の英語名リザード、鳩の英語名ピジョン……などには驚かされました)

どうせ子供向けだから。
こだわったって気付かれない。
設定は粗くても面白ければ良い。

ゲーム、特に設定やシナリオを作る方々には絶対にそう考えて欲しくないのです。
細かい細かいところまでのこだわりは、大人だろうが子供だろうが気付く人は気付きます。だからこそ、こだわりを目一杯詰め込んで欲しい。

色マニアの小学生は色マニアで言葉マニアのアラフォーになりましたが、ポケモンと言えばやっぱり赤と緑でしょう!最初が一番最高だよ!と自信を持って言えますから。


※ヘッダー画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りいたしました。ありがとうございました。

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