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沖縄の結婚式って変わってる?、の話。

3月22日の大安、私の母方の従妹の結婚披露宴が開かれました。
すでに届けは出してあったのですが、結婚直後に2人の子供に恵まれて披露宴どころではない忙しさだったため、この時期になったそうです。

これはバラエティ番組などのネタにされる事もありますが、どうやら沖縄の結婚披露宴と言うのはヤマトゥの常識とはかなり違っているらしいですね。私も親戚の披露宴に出席した経験があるので、当たり前だと思っていた事を書いてみようと思います。

招待客が何百人は当たり前

この時点で「そんなに呼ぶ人いるの?」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
いるんです、これが。

家族、親戚、友人、職場関係者、元同級生。
今回の披露宴の招待客は300人を超えたそうです。新郎新婦どちらも仕事をしていますし、お友達も多く、そして親戚も結構いるので。

親戚の範囲は広いかな?とは思います。
義理の叔父(従妹の父)が某離島出身なのですが、叔父の従兄弟がわざわざ来てくれたそうです。
私も子供の頃、父の従弟の結婚式に出席した事があります。まあ、その時は「◯◯おじさんの結婚式に出たい!!」とねだってねだっての無理矢理だったのですが(結婚式と言うものに憧れてたんです……)。

とにかく余興に力を入れる

一番の特徴はこれかな、と。
特に友人達の場合、何人かで出し物を決めて1ヶ月以上前から練習する事もあります。

私の妹がお友達の結婚式に出席した時、現在九州在住の彼女の元に仲間が動画を送ってくれて、それを見ながら練習をしたそうです。帰省出来るのが数日だったため、合わせる時間もあまり無かったとか。

定番で特にお年寄り受けするのは、琉球舞踊の演目で祝いの席で踊られる『かぎやで風(かじゃでふう)』でしょうか。でも、琉舞経験者でもなければ踊れないのが現状です。
今回は叔母と叔父が夫婦で踊る予定だったのですが、直前に叔父が怪我をした(趣味のスポーツで)ため、急遽従弟達(従妹の兄と弟)が参加する事になったそうです。叔父さん何してるの……。

そして、最後はカチャーシーに雪崩れ込むのもお約束。お年寄り、特におばあ様達がやたらと上手かったり、下手でも雰囲気に乗って腕を振り回す人がいたりと個性が出ますよ。

戦前の結婚式

私の父方の祖父母の結婚式は、三日三晩どんちゃん騒ぎが続いたとか。想像するだに大変そうです。

父方の家はそこそこ大きな農家で、曽祖父が議員をやっていた事もあり、親戚に近所の方々に関係者に……と大勢の人が集まったそう。しかも当時は結婚式場を借りると言う概念が無かったため、会場はもちろん自宅です。

祖父は長男だったため、後継ぎに嫁が来た!と言う点でも盛り上がったようです。もてなす側も忙しかったでしょうが、喜びや誇らしさもあったのかも知れません。
詳しい話は、母と、父の妹である叔母からも聴いてみたいと思います。

こんな時、だからこそ

新型コロナウイルス騒動で、多くの人々が狭い空間で集まる事は自粛するようにと言われています。
従妹夫婦ももちろん悩んだと思いますが、仕事も忙しいし子供達もいるし、披露宴をするなら今しかないと思ったのでしょう。
我が家は一応喪中と言う事で母だけの出席になりましたが、とても楽しかったそうです。

もちろん健康管理に気をつけるのは前提として、喜ばしい事は諦めない方が良いのではないかと感じました。
戦時中は結婚式などやりたくても出来なかったわけですし。大叔母(父方の祖父の弟の妻)はそれをずっと後悔していたらしいですから。


※画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りいたしました。ありがとうございました。

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