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だが忠告しよう、お前には向いてない(「民主主義」の向き不向き)

https://twitter.com/naruhiko_kuroda/status/1677608731771809792より引用)



https://twitter.com/bwkZhVxTlWNLSxd/status/1677336462252015619より引用)

 まあこれに限らないんですけど、Jリベラルに限らず「正しい」民主主義とかいう概念を持ってる人って根本的に

民主主義に向いてない


 と思うんですよ。

 民主主義って基本は多数決ですけど。
 それって「正しい」思想や手法なんてものはないから、仕方ないから多数決で決めましょ、という妥協的な発想だと思うんですよね。

 なので民主主義の根本的な思想は

絶対的正しさの不存在



 だと思うんですよね。

 だってもし誰もが……とは言いませんけど、多くの人が受け入れる「正しい」思想や手法なんてものがあれば、多数決なんて不要じゃないですか。
 その正しさに従えばいいわけですから。

 

でもそんなものはない。



 絶対的な「正しさ」なんてものがあるとしたら、宗教とか、それとも国王とかそういう血筋とかしか思いつきません。
 もしくは教育により思想が統一されたユートピアかディストピアか。

 手法にしても、その方法論が効果的かそうじゃないか、正しいかどうかは分かりません。
 未来は観測できませんからね。これが効果的な手法だ!と分かってるなら苦労しませんよ。

 Jリベラルのセンセイが推す勢力が選挙で負け続ける理由もなんとなくわかる気がします。

 選挙はある意味票集めゲームなので、どうやって勝つかという方法論があります。
 それは組織票を固めるのでもいいですし、自分たちの意見を何らかの形で浸透させて支持を増やすのでもいいですし、日頃の実績を強調してアピールするのもいい。
 
 例えば、選挙コンサルタントなんて職業が成り立つのは、民主主義の根幹である選挙には攻略手法があるっていうことの証左だと思うんですよ。
 善し悪しは別として。

 一方、「正しい」という考えは、世の中はかくあるべきだ、という考え方です。
 これって要は「正義は勝つべきだ」っていう思考なんですよね。
 そしてそれは、負けた時は「世の中が正しくないから負けた」という思考に接続される。

 この世界観だと、負けた時になぜ負けたのかという自省はしないでしょうし、そのルールをどう攻略して相手に勝つか、という思考には至らない気がします。
 それじゃ民主主義のルールでは勝てないでしょ。

 ……まあなんとなくなんですけど、この辺は。
 ただ、勝った方が正しい!勝てば良かろうなのだぁ!というのは危険思想ですけど、正義は勝つ!は愚か者の思考停止だと思いますよ。

 世間は多様性があり、人の考えも多様です。
 自分が「正しい」と思うことは他人にとって「正しい」とは限らない。その「正しさ」の多様性を認めないといけないと僕は思うんですが。

 ともあれ、民主主義は絶対的な「正しさ」なんてものがない中で、国とかの多様なメンバーが集まる巨大な組織を動かすための妥協的な手法です。
 なので、民主主義に「正しさ」なんていう概念を持ち込む人は根本的に民主主義に適性ないと思うんですよね。

 ちなみに、民主主義は多数決万能ではないし多数決独裁でもありません。
 勿論、少数派の意見も取り入れつつ機能するのが当たり前なんですが。



https://twitter.com/KEUMAYA/status/1678090724259291136より引用)

 ただ、やたらと少数派の意見を取り入れるべきマンって

「今は自分の推す勢力が惨めったらしく負け続けてるからポジトークで少数派の声を聞けと言ってるだけで、自分の推す勢力が多数派になったら過去の言動をすっかり無かったことにして、多数決の論理を押し通すだろうなー」


 と言う霊感があるんですよね。
 だって、「正しい」民主主義を掲げる人達が多数派になったら、「正しくない」少数派の意見を聞きますかって話ですよ。

 

 

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