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1. サンフランシスコ・ベイエリアの話

未来を生み出す場所、アメリカ西海岸に向かったのは2018年9月のことだった。

メンバーは僕と親友の二人。同じ大学・学部に通う同級生で、世界の最先端を見るために旅程を立てた。当時まだ大学生だった僕らに衝撃を与えまくった2週間の旅について、お話ししようと思う。

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なぜこのタイミングで書こうと思ったのか、自分でもあまりわからない。

でもずっとアウトプットしたかった経験だし、自由に旅行できない今だからこそ当時を振り返って再体験したいという潜在意識があったのかも。

初回はサンフランシスコのベイエリアと呼ばれる地域について。

ベイエリアとは

カリフォルニアの北部に位置する都市の総称で、サンフランシスコからシリコンバレーまでをを幅広く指す言葉。

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しかし「ベイ=湾」の名の通り、海沿いに位置するサンフランシスコや対岸のオークランドを指すニュアンスが強いように思う。

西洋人としては18世紀にスペイン人が初めて入植したため、

サンフランシスコ:San Francisco=聖フランシスコ
サンノゼ:San Jose=聖ホセ

などスペイン語由来の地名が多い。ちなみに「Los Angeles=天使たち」もスペイン語だ。

非常にリベラルなエリアで経済規模も大きいため、東海岸のニューヨークとはよく比較される。

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アメリカの地図(赤いところがカリフォルニア州)

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サンフランシスコはカリフォルニア北西部にある。

今回ご紹介するスポットたち(左上の矢印がついたアイコンを押すとリストが見れます)

前置きが長くなってしまったので、そろそろ本題に入る。

空港

東京から約13時間。サンフランシスコ国際空港に着くと、快晴の空が迎えてくれた。

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BART (Bay Area Rapid Transit) という電車に乗り込み、宿の最寄り駅だったパウエル・ストリート駅に向かう。

とても綺麗とは言えない車体だったが、僕らの気持ちは高揚していた。

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アメリカの空港には当たり前のようにUberやLyft乗り場がある。それほど人々の生活にライドシェアが浸透しているということだ。

町並み

オレンジ。それがサンフランシスコの街の第一印象だった。

夕焼け空のせいもあるが、レンガ造りの建物と人々の生き生きしたエナジーがあたたかい雰囲気を醸し出していたからだ。

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世界中から集まった観光客とリラックス感溢れる地元民が共存している感覚は、高校時代に住んでいたハワイでは感じたことがない。

有名な話だが、サンフランシスコの地価は全米でもトップクラスに高い。

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25万ドル=約2700万円払っても、わずか25平米ほどしか買えない。

ニューヨークの中心街に次ぐ2番目の高さで、物価もかなりのもの。どんなに安いホテルでも一泊7万円ほどしたので、ホステルの安部屋に転がり込んだ。

長いフライトの後だったこともあり、その夜はびっくりするくらいよく眠れたことを覚えている。

ハンバーガーとカフェ

二日目は朝から街に繰り出す。9月中旬のサンフランシスコは思ったより肌寒く、上着が必要だった。

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予算は限定されていたが、楽しみを我慢したくはない。そして旅の醍醐味のひとつは食べ物だ。

ぶらぶらしている途中にSuper Duper Burgers(スーパーデューパー・バーガーズ)という店を見つけた。どうやらベイエリアのローカルチェーンらしい。

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モダンな店内にはノリの良い音楽と注文番号を呼ぶ声が響き、列に並びながら期待が高まる。

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看板メニューの「スーパーバーガー」を注文。

2枚のビーフパテと溶けたチーズ、そしてフレッシュな野菜はまさに王道の旨さだった。一緒に頼んだガーリックフライも絶品で、カリフォルニアのグルメは上々のスタートを切る。

僕は世界中のハンバーガーを食べたわけではないけれど、バーガー作りにおいてアメリカ人の右に出る者はいないと思う。

もう一つ欠かせないのはカフェ文化。個人経営の店はもちろん、実はスターバックス以外にもたくさんのチェーンがある。

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こちらも地域を代表するPeet's Coffeeには、旅の間何度もお世話になった。老若男女の憩いの場で、1966年創業という長い歴史を持つ。

スタートアップのオフィス

厳密にいえばシリコンバレーではないものの、ベイエリアには徒歩圏内に多くのスタートアップがひしめき合っている。

まずはブログメディアのMedium(ミディアム)。

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高校生の時からお世話になっているプラットフォームで、noteとの比較記事まで書いてしまったほどだ。

日本人にも馴染みの深いTwitter(ツイッター)Uber(ウーバー)は、実はオフィスがほぼ隣り合わせ。

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シックで近代的な外観のTwitterと、意外にクラシックなロビーを持つUberのコントラストが面白かった。

サンフランシスコで欠かせない企業のひとつにSalesforce(セールスフォース)がある。CRM=顧客関係管理ツールの世界最大手で、顧客数15万社以上、日本円で約2000億円規模の年間収益を誇る。

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当時完成したばかりのセールスフォース・タワー (ベイエリアで一番高いビル) は撮り忘れてしまったが、その近くに写真のようなゲートやビルを建設し、彼らの世界を文字通り拡張していた。

もはやスタートアップとは呼べないほどの規模に成長したことは知っていたが、街づくりに影響を与えるほどまでとは…。このエリアの地価を踏まえると衝撃が増す。

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アメリカという国は、大きな成功を産むことが多い。それは優れた人を応援する文化や仕組みが発展しているから。しかし同時に大きな格差も付いてくる。

綺麗なオフィス街の一角にこうしたスラムのような場所があり、急に殺気を感じた。資本主義の光と影そのものだ。

SFMoMA

Salesforceの近くを歩いていると、ある看板が目に入ってきた。

それは僕が大好きなシュールレアリズムの巨匠、ルネ・マグリットの絵で、よく見ると近くの美術館が彼の作品を集めた展示をやっているらしい。これは何かの縁だと思い、すぐに向かうことにした。

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その美術館はSFMoMA(サンフランシスコ現代美術館)という名前で、2016年にリニューアルされた綺麗な内装が印象的だった。

海外の美術館らしく絵にギリギリまで近づくことができ、写真撮影も自由。

MoMAといえばニューヨークのイメージが強いが、この美術館もかなりレベルの高い建築・作品・展示を誇る。大好きなマグリットの作品を堪能し、ご満悦で美術館を後にした。

AT&Tパーク

サンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地、AT&Tパーク。(現在はオラクル・パークに改名されている)

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海沿いに面するスタジアム付近は潮風が吹き抜け、多くの人々で賑わっていた。この日は試合こそなかったものの、伝説的ロックバンド「イーグルス」のライブが行われていたためらしい。

野球少年だったころに大好きだったジャイアンツのエース、ティム・リンスカムが投げていた場所と考えると感慨深い。

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全盛期には最速99マイル(時速約160キロ)の速球と切れ味鋭いチェンジアップで三振の山を築き、2度のサイヤング賞とノーヒットノーランを達成。

少しオタクなことを言うと、小柄ながら父親と開発したというダイナミックなフォーム、そして背番号55が本当にかっこよかった。

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ちなみに、スタジアムから歩いてすぐのエリアにはあのGitHub(ギットハブ)のオフィスがある。背伸びを駆使して覗き見をしたところ、レンガづくりの空間に自転車やギターなどが置いてあり、かなりカッコいい空間だった。

旅行2日目にして盛りだくさんの経験をした二人は、充実と疲労を感じつつ宿に戻った。

次回はカリフォルニアを代表するあの大学や、ハイキングで感じたことを書こうと思う。

それでは、また!(続く)

次のエピソード

参考情報

この記事を書いた人

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Neil(ニール)
ecbo (荷物預かりプラットフォーム) とプログリット (英語コーチング) でUI/UXデザイナーとしてインターン。現在はIT企業でデザイナー。 ハワイの高校。大学では法学を専攻。もともとはminiruとしてnoteを運営。

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