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日振教学会に参加して

 日本語教育振興協会の研究大会に参加した。思ったことを忘れないうちにまとめておこう。あくまでも私の解釈で・・・。

 日本語教育の世界の潮流は変わり始めている!と強く思った。流れが変わってきている。私は取り残されている感がある😭

 いくつかの分科会、実践発表があり、自分の好きなところに参加するシステム。私が参加したところの感想をまとめる。

①日本語学校の事例発表:評価について

評価は、もうテストの点数評価が絶対!という時代ではなくなっている・・・・ということ。ある学校は「定期テストをなくせるか?」という実践。かわりに行っているのはルーブリックによるパフォーマンス評価。ノートなどの提出物評価、そして従来のテスト評価だそうだ。パフォーマンス評価には授業内で行う発表・作文・作文リライトを評価対象にしたとのこと。私も近年、勤務校で「テストでは測れない(測りにくい)発表授業の評価」について研究を少し進めていた。その際に使ったのはルーブリック評価だった。この学校の取り組みはさらに進んでいてすごいなと思った。

もう一つの学校の実践は、Can-do評価について。

こちらの学校もこれまでの従来型テスト、測定的評価からパフォーマンス評価へかえていっているとのこと。言語の理解はテストで測れるが「できる」の評価はテストでは測れない、と言っていたのが非常に印象的だった。この学校では、成績表もCan-doで表記している!学校オリジナルのCan-doを作るために長年研究をされているという。すごいなぁ・・・。

 学習者の日本語能力の評価は、「テスト評価(いわゆる点数評価)」から「パフォーマンス評価」、「Can-do評価」へ変わっていると感じた。

「教科書」を使わない「活動型」授業へ

 これも大きな流れだと思った!!!ある学校の実践報告。中級メイン教科書の使用をやめ、JLPT対策+活動授業を行った実践。教科書を使うデメリットは「他教材(JLPT対策など)と項目が重なることがある」「教科書と学習者のレベルがマッチしない」とのこと。また、活動型授業のメリットとして「学生の生き生きした様子(たとえばあまり日本語が上手じゃない学生も活躍の場ができる!とか)」があったそうだ。この授業実践後、学生へのアンケートをしたところ、結果はおおむね好評だったという。先生方からの感想として、「学生が主役となり、自主的に取り組む姿が見られるようになった」「教師側も授業準備や授業中の役割が変化した」「各クラスの現状に合わせた授業を構築できるようになった」などがあった。

 私も最近は活動を取り入れた授業を行うようにしているのでとても参考になった。でも「教科書を使わない」という決断はかなり大きな決断に思えるので、おそらくたくさんの研究・検討を重ねての実践だと思う。すごい学校だなぁ・・・と思った次第です。

 日本語教育の流れが確実に変わってきている。私が経験してきた日本語教育から新しい教育スタイルになってきているように思う。私は遅れている・・・割と従来型の「文法積み上げ」「テキスト重視」「テスト評価」などが好きだった私。少しずつ自分の考え・やり方をブラッシュアップしていかなければ・・・!


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