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漂流で行き着く岸の情景

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大学生に少なからず存在する、とあるダメな人たちについて書いたコラムをまとめています。
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#note短歌部

器用で不器用な人②「何故『書く』」編

器用で不器用な人②「何故『書く』」編

爪弾いて鳴らす悲哀が人を圧す 私の語彙より遥かに濃く 

 

この記事読んで、久々にラーメンズに対してふつふつとよくわからん事を綴っていた頃を思い出し、その当時の日記を引っ張り出して来たところ、面白い文が見つかったので改変して書く、の、その②です。
    その①はこちら 

なんで書くんだっけ この前は、人はなぜ創作するかという話と、「僕は」感情の整理のために書いてますという話を、つらつらと書

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器用で不器用な人① 「つくる理由」編

器用で不器用な人① 「つくる理由」編

「わからない」 その言葉の輪郭を 知りたい自分がいるのは知ってる

この記事読んで、久々にラーメンズに対してふつふつとよくわからん事を綴っていた頃を思い出し、その当時の日記を引っ張り出して来たところ、面白い文が見つかったので改変して書く、の、その①です。

 

 

 器用で不器用な人に憧れます。
 僕より生きるのが下手そうで、僕より生き方が上手な人に。
 言葉があっても語れない僕は、言葉がな

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屍の香る春

「越冬を」誓って剥いだ面と皮 紡いで羽織り生きながらえた

春は屍が香るというのは、僕の中で二つ意味合いを持っている。

一つが実際の腐敗臭。
母親や友達、僕の身の回りの人には、冬の外気の保冷力を過信しすぎる人が多かった。そして春になっても、冬の感覚のまま食べ物を放置して腐らせていた。微生物の力をあれほど身近に感じることもない。食べ物って案外簡単に腐る。

自然界では、それが普通だ。冬から春にかけ

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