70冊の捨てられない雑誌を引き換えに、エンタメ雑誌にハマった私を召喚する
私の部屋には、捨てられない雑誌が70冊近くある。この自粛期間、整理しようにも”ときめき”すぎてしまって全く捨てられなかった。私は、エンタメ雑誌がとにかく好きな、自称・エンタメ雑誌コレクターである。
note読んでくださりありがとうございます! 早速、冒頭からオタク感全開ですが、そんなわけで今回は「エンタメ雑誌の世界」をご紹介したいと思います。あくまで私の専門は「エンタメ系雑誌」ですが……この記事をきっかけに雑誌に興味を持ってくださったらこれ幸いです。あ、もし雑誌の関係者さんも見てくださったら、「へぇオタクはこんな感じで雑誌を買うんだな」と参考にして頂けたらそれはそれはとっても嬉しいです。
ここがすごいぞエンタメ雑誌
1. 雑誌にしかない「ビジュアル」
雑誌の魅力といったら、まずはビジュアル。雑誌には、テレビでは見られないかっこいい・かわいいショットが盛りだくさんで、このビジュアルを見るために雑誌を購入するというのがおおよそだったりします。なぜそんなにもビジュアルを求めるのか。それは俳優やアイドルは、しょっちゅう髪型や雰囲気が変わってしまうためです。役柄で変わるのはもちろん、若手の俳優さんやアイドルだとすぐに顔が変わっていく(あ、これはいい意味でどんどん垢抜けていくんです)。そんな瞬間瞬間を切り取ってくれているのが、雑誌というわけです。どんなに好みなヘアースタイルやファッションも一期一会なんですよね。
私の場合、最近は横浜流星くんの「無敵ピンク」時代がこの”一期一会”だったりします。ドラマ「初めて恋をした日に読む話」のゆりゆり役でピンク髪に挑戦した流星くん。ビジュアルがそれはそれは神がかっていて、当時ピンク髪で掲載していた雑誌はほぼ購入しました。実はそれがきっかけで私は雑誌を買うことを一切躊躇しなくなったので、無敵ピンクはある意味”魔のビジュアル”だとも思っています。
そんな私にとって最高な瞬間は「雑誌を開けた瞬間」。待ちわびていた推しさんが期待値の斜め上のビジュアルで掲載されている瞬間がたまらないのです。(雑誌さん、そんな素敵なビジュアルをいつもほんとにありがとうございます…!)本屋でもしょっちゅう雑誌開きながら悶えています。もし、本屋で雑誌を持ちながら上を見上げている奴がいたら、それきっと私なので、ソーシャルディスタンスでも保ってそっと見過ごしてやってください。
2. 表紙を飾る楽しみ
表紙はその雑誌の顔。無論、推しさんが表紙を飾った時には「パケ買い」(中身を見ずに表紙だけで購入すること)、いやこれはもはや「記念買い」な訳です。最近では、男性ファッション誌「FINEBOYS」でSnowManの目黒蓮くんが初表紙を飾った号が軒並み完売、重版もすぐに完売と、ジャニーズ界隈では大きな話題になりました。
表紙を飾ることは推しさんにとってもファンにとっても名誉なこと。そんな雑誌を手にした暁には「おめでとう…」と噛み締めながらレジに向かうわけです。
でもやっぱり「初表紙・完売」で思い出すのは、伝説の「櫻井翔anan事変」。2008年に櫻井翔さんがananの初表紙を飾り、anan創刊以来初の重版になったほどの伝説の号でした。発売当日の夕方、地元の本屋にはananを持って並んでいる同世代の子たちでいっぱいでした。かくいう私は、母を連れて参戦。当時私は中学生で、(まぁわかる人はわかると思いますが)「あの表紙」をレジに持っていくのは相当な覚悟が必要だったわけで。あの表紙をいざ目の前にすると急に躊躇しだして、私は結局「お母さん、これ代わりに買ってきて」とまさかのおつかいを頼むという(おい)。 母がなんでもない顔で買ってきたananを、一緒に車の中で開いて「ほぉ〜〜〜」ってなったのは、なんだかんだいい思い出だったりします…笑
まあ、今となってはコンビニで何事もなくananを買えるようになりましたけどね…!未だに表紙は下にしちゃうけれど!!その方がレジの人が楽でしょと思うことにしてますもんね(やけくそ)。やーい12年前の私〜!結局anan買う時は未だにドキドキするから心配するな〜〜!
まあ、そんなこんなで、表紙を買うことはファンとして嬉しいだけでなく、表紙を飾った号の反響がよければ、実際にまた次に表紙を飾る可能性が広がったりします。実際にも、「FINEBOYS」は目黒蓮さんが2号連続で表紙を飾ることが先日決定しました。
ファンからしたら応援のしがいがあるし、そんな熱意を雑誌の編集部さん側も汲み取ってくださる、そんなお互いの思いが雑誌として形に残ることに私はとても嬉しさを感じます。
3. まだ知らない魅力を伝えてくれる「インタビュー」
雑誌にもう一つ欠かせない要素、それは「インタビュー」。雑誌だからこそ聴ける近況や本音の部分を、記事を通して知ることができるのが魅力です。映画やドラマ、舞台といった作品にかける思いや、共演者との裏話などを知ることで、その作品をみる際に深みを与えてくれます。
また、時として記事の内容に泣けてしまうこともあります。演者さんの思いを、またファンの気持ちを代弁してくれるような魅力的な文章に出会った時には、尊さのあまり紙面の前で「ありがとうございます…」なんて拝んでしまったりします。(いちいち重いな)
最近だと「STAGEnavi」さんのvol.44が印象的でした。この号はジャニーズの若手グループの総集編を掲載。これまで掲載してきた記事の一部を切り取って、彼らの本音トークを時系列で紹介してくれています。特にSnowManとSixTONESの2組は、Jr.時代からデビューが決まるまでの彼らの苦悩や決意が垣間見れます。彼らをずっと追ってきた編集部のみなさんだからこそ綴ることができるグループ紹介文が、これまたグッとくるんです…。最新の取材ができない代わりの特別編集とのことでしたが、彼らを知るタイミングは人それぞれ違うため、これまでの貴重な本音を知れるとても嬉しい一冊でした。ちなみにこちらも一度完売していましたが、先日重版が決定したそうなので、ジャニーズが好きな方はぜひ手に取ってほしいなと思います。
テレビや作品を通してだとなかなか聞けない本音も雑誌のインタビューではすっとさらけ出してくれることも。雑誌の魅力は美しいビジュアルだけでなく、じっくりと何度でも読みたいインタビュー記事にも詰まっていると思うのです。
雑誌は手に取って確かめたい
自粛中は本屋さんも休業し、雑誌を購入する手段がネット販売や近所のコンビニ程度になってしまっていました。最近だと電子書籍で色々な雑誌が簡単に読めるようにもなってきたり…でもそんな時だからこそ、私はやっぱり自分の手で、何より本屋さんで雑誌を手に取って読みたい思いが強くなったりします。この前、やっと本屋さんが開いていた時はうれしくなって駆け込んでしまいました。あの雑誌がある!あ、コンビニでは売ってないあの雑誌も!って当たり前に訪れていた本屋さんの本棚を見ただけでも嬉しくて、たまらなくなってしまって。ネット販売や電子書籍が身近になればなるほど、本屋さんで雑誌を手に取る経験がこれほどまでに恋しくなるとは思いませんでした。ふと手に取った雑誌とは一期一会の出会い。何度だって本屋さんで天を仰いでいたいです、私は。
結局捨てられない雑誌たちは自粛中もどんどん増えていきました。この2ヶ月で10冊。整理しようにも捨てられないのは、まさかの出会いがあるからだったりします。気になっているアイドルや俳優さんを知り始めた時、実は前に買っていた雑誌にその方の記事が掲載されていて、インタビューからまた違った一面が知れたり…とまさかの出会いがあります。こうして買った当時には気づかなかったその一冊の魅力が増していくのがたまらないんです。もちろん切り抜きって手もあると知って、自粛中にAmazonで切り抜き用のカッターとファイルを用意してみたのですが、読み返すたびに「切り抜くとこの出会いがなくなってしまう」そんな気もして未だに踏み出せていません笑(我ながらだいぶ雑誌好きをこじらせてるな……)でも形に残して、そばに置いておけるからこそ、何度もときめきを感じられるとも思っています。そうやって今日も雑誌が部屋に増えていくんですけどね〜〜
どんどん雑誌の魅力を伝えて
とここまで雑誌の魅力を好き勝手書いてしまいましたが、とにかくこれは伝えたい!それは雑誌との出会いは「口コミ」が一番のきっかけということです。
良い雑誌とあらばホイホイ買ってしまう私にとっては、推している俳優さんやアイドルさんの「この雑誌の記事が最高!!」と伝えてくれるだけでも買いたい度がぐんぐん上がっていきます。その声が大きければ大きいほど、ぜひ見て見たい!と気づけば買いに行ったりポチったりしちゃいます。そう、雑誌沼に一度ハマった人間は案外ちょろいのです。
素敵な雑誌に出会ったら、ぜひその魅力をSNSなどで伝えてほしいです。それが誰かにとって、まだ手に取っていない雑誌と出会うきっかけになるかも知れない。冒頭で話した目黒蓮くん表紙の「FINEBOYS」も、私は結局購入できていないけれど、もしも目黒くんが表紙でなかったら、その中の記事が素敵だという声を聞かなかったら、私自身も男性ファッション誌に手に取ることも興味を持つこともなかったはず。前述したSTAGEnaviさんもSnowManのファンのみなさんがTwitterでオススメしてくれていなかったら出会うことがなかったかも知れません。まだまだ知らない素敵な雑誌が山ほどあるので、そういった雑誌さんのいいところをぜひ教えて欲しいのです…!
ただ、一点だけ注意していただきたいことが。雑誌に掲載されている内容は、当然のことながら肖像権や著作権で保護されています。
ジャニーズ雑誌で有名な「ポポロ」さんも定期的にこうした注意喚起をされています。ファンの方を通じ雑誌の魅力を知れるに感謝しつつも、正直、実際の紙面の写真や、インタビューの内容まで詳細に書かれている投稿も多いのが事実です。もちろん、直接掲載文に触れないように、ご自身の語彙力フル活用して存分に魅力をお伝えいただける方もたくさんいらっしゃいます。そういった方々にいつも素敵な出会いをいただいております。さらに言えば、私のような雑誌ホイホイからすると「素敵!」「最高!」「尊い!」だけでもとっても魅力が伝わります。「このページ見て!!もうとにかくすごいから!」と語彙力気にせず勢いのままに紹介されている方が逆にめちゃくちゃ気になります…!良かれと思った思いもグッとこらえて、ぜひお伝えする時は”語彙力低め”でもバッチリですのでどうぞお伝えくださいませ!!
最後に
この自粛中も雑誌を定期的に購入して、見返したりすることでライブやイベントで直接会えない分までとっても楽しめました。でもそんな風に自粛期間でも読めるのは、出版社さんが取材が難しい中でも色々な企画でまとめてより一層素敵な雑誌に仕上げてくださったりして届けてくれたおかげです。改めて出版社のみなさんに感謝です…本当にありがとうございます。また印刷するための紙を調達することも大変だったと聞きます。印刷業者さんも本当にありがとうございます。そして、我が家まで届けてくれる運送業者のみなさん、大変な中開いてくださった本屋さんも本当にありがとうございます。たくさんの方々のおかげで、この雑誌が手元にやってくることができていることをこの自粛期間で知ることができたので、より一層これからも雑誌を好きでいたいなと思えました。
もう少しこの状況が落ち着いたら、一日中本屋さんを巡るのが今の私の小さな夢です。もう雑誌に囲まれて私は幸せだよ〜!この調子でこの時期を乗り切ってみせるぞ〜!笑
2記事目(自己紹介のぞいたら初回)にもかかわらずこんなコアな話ですみません…。でもあなたの中に雑誌への興味がほんのわずかでも湧いたならとっても嬉しいです。読んでくださりありがとうございました。
ほんとの最後に
この記事は「キナリ杯」に出品しています。実はnoteを始めたのは、この賞に興味を持って応募してみたいと思ったからでした。これを機に、やろうと思っていたブログにも踏み出すことにしました。締め切り1時間前というかなりギリギリの応募ですが笑、ぜひ応援いただけると嬉しいです。もちろんキナリ杯経由でたまたま読んでいただけただけでも、とっても嬉しいです!素敵な機会なので、これからも好きなことを楽しく書いていけたらと思います。
しずく
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