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イラッとを流す

 小さなイラッと、この記事を読む皆さんは普段どれぐらいあるでしょう? 私はわりとあります。体調とか状況とかいろいろ合わさって、なんかイラッとしちゃう。
 前は割とイラッとしたまま相手に言っちゃって後悔したんだけど、最近はおおイラっとしたな~と思いつつも流すことを意図的に選べるようになりました。流すこと、意図的にできると嬉しいな~。

 最近の流してよかったやつは、仕事が増えたと伝言してくれた後輩にイラッとしたやつ。後輩ができない種類の仕事なので伝言係にしかなれないって頭ではわかってるんだけど、一仕事終えて席に着いたら仕事が増えてる……って頭抱えたくなる。
 ちょうど立て続けにまだ私しかできない種類の仕事ばっかり増えてるので、ぬうーーん!!!!(怒)ってなる。去年から後輩にできるようになってね! ってしてまだできるようになってないので全部私が引き取るしかなく、それも相まってぬうーー!(イラッ)としてしまうのである。

 だがだが! これまた頭でわかっている!! もとよりそう簡単にできるようになる種類の仕事ではない!! 他の仕事をやりながら、新しい種類の仕事をできるようになる勉強もするって大変! まだ仕事自体に慣れてなければなおのこと。私もできるようになるまで大変だったからわかる……。だから……だから……。ぬうーーーーー!!!
 そもそも立て続けに仕事が増えているのはお客さん都合! 後輩はお客さんからの話を伝言しただけである。後輩なんもしてない!!

 そんなわけで、内心少しだけイラッとしつつ、口に出たのは「おおそこに仕事入るの忙しいな……ううん…やれなくはないけど…」というぐだぐだとした愚痴でした。
 そもこんな忙しくなりたくねーわ!!! 仕事やだーーー!!!!という思いが強い。瞬間的にはやだやだと駄々をこねたい。だってこんなに仕事舞い込むなんてやだもん。もっとのんびりやりたいもん、と。

 そう目の前に後輩が実際にいるから、簡単に、後輩お前もやれ!! ってイラッとをぶつけそうになるけど、なんてことない。嫌なものは嫌なだけ。ただそれを言えばいいのに言えなくて、当たりそうになった。
 イラッとを流せてよかった。なんかしたわけでもない後輩に、今の仕事を目一杯やりつつどうにか新しい仕事も覚えようとしている後輩に、ぶつけてしまったらすごく後悔した。

 流せてよかったな、というイラッとは大抵後を引かない。
 最近は、流したいものは流して、流せないものは言える範囲で言うようにしている。なんか、いつの間にか区別がつくようになったな。


 ふとイラッとするのを感じるのは、流したいものも流せないものも一緒。でも最近は、流したいもののときには、なんとなくこのイラッとが目の前の相手にたまたま向いただけのものだな、って気づいている。
 この機会に探ってみると、私の場合、流せないようなときはもっとはらから、カチーン!と来ている。大事なものを軽んじられたとき、よく知らないままものを言われたとき、そんなときに、ぐらぐらと煮立つ何かがある。そういうときには譲ってはならない。踏み込まれるのであれば払いのけなければ、結局後でこちらから喧嘩をふっかけることになる。それはあまりうまくない。まぁ、その場で譲らず怒るのは難しいことだけれど。

 比べると、ふとイラッとするようなことは表面的で、言わずにいるのが難しいという感覚は薄い。区別がつく前はイラッともカチーン!も、どっちにも振り回されていた。今は、イラッとのほうは手綱が持てる感じがある。

 つくづく前より流せるように、なったんだなぁ……。調子悪かったり自分的に大事なことだったり、いつもじゃないけど、流すを意図的に選べるの、やっぱりうれしい。
 こうやって分析するほどできる可能性が上がる気がするから、書いておく。こうやっていろいろ考えて観察しているこころのこと、記録しておきたいなと思ったしね。

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