できたことを数える~新卒時ヘタクソだったワケ
最近できるようになったこと、何かあるだろうか。
私は朝のストレッチ。ぼちぼち継続して行えることが増えた。
他にも、仕事の書類の書き方や効率よく進めるやり方、プライベートでの時間配分の仕方など、去年よりできるようになったな、と思うことがいくつかある。
なにより、昔と比べてできたことを数えるのが上手になった。
できたこと数えられることが、今の自分にとって本当に大きい。できたぞと元気になる。色々出来るようになってきたことに、できたことを数えられることがすごく影響している。
でも、最初からあれもこれもできた、と数えていたわけではない。
そもそもどうして「できたことを数えること」ができるようになったんだっけ?
できなかったあのころ
できたことを数えるのが最もへたくそだったころははっきりしている。新卒のときだ。
学生時代から、一番大事なところが出来ていないような不安はあった。でもペーパーテストは得意だったので、ごまかしがきいた。
出来ていないことが本当の意味で突き付けられたのが、新卒のとき。
なにせどうお客さんと接したらいいかさっぱりわからないのに、仕事で会わなければならない。実践に苦手意識がある。自信がない。
学生時代から抱えていた、出来ていないような不安が裏付けられる。ほらやっぱりできていない。
そこに上司から飛んでくる、「もっとこうしなければダメだ」「何やっているんだ」という注意。追い打ち。
注意されてばかりではなく、当時ほめられたこともあったはずだ。ただ、一番わからなくて私自身が困っているところは、注意されてばかり。上司が質問をして、上司の思う答えを出さなければ「もっと考えて」と責められる。繰り返し繰り返し。
あれもこれも出来ていない、ダメダメ、こんなに出来ないなんて死ねばいいのに。本当に死ねばと自分に思ったわけではないが、自分で自分を責める言葉が出るようになった。
それぐらい、本当にできていないと思った。
1年目の振り返り、そこから見えるもの
仕事をはじめて半年過ぎた頃、ひと月ごとに振り返りと来月の目標をWordで書き始めた。
なんで書き始めたのかは覚えていない。
少しは仕事に慣れて時間があったのかもしれない。
一番できたことを数えるのが下手だったころの内容を見てみよう。
透けて見える当時の上司の注意にツッコミたくなるが置いておいて。
言われたことを気を付けようとしているが、出来ているのかどうかわからず混乱している様子が見える。
一年経つころの振り返りにはこんなことが書いてある。
当時の状況をすごく表している。1年目の時、私は何をもってできたと言っていいのか自体がわかっていなかった。
さらに数年たって、自分が教える立場になるようになっているので、ますますはっきり言える。
当時、何をもってできていると言えるかは教わっていなかった、と。
注意はされるので、何かできていないらしいことはわかる。自分としてもできたという確証がないのでそれは裏付けられる。ただ、じゃあ何をできたと言えるのかはわからない。
じゃあ上司に言われたことを手掛かりにしようとしても、「怒る人の認識が変わったのか」と書いているように、上司の発言はあまり当てにならないと感じている。
できているといえる基準がないと、数えられない。
新卒のときが一番「できていること」を数えることがヘタクソだったと思ったけど、そりゃそうだ。新しい環境で、仕事というやったことがないことをするのだから、できているといえる基準がまったくわからない。
しかも仕事のやり方もよくわからないのだから、そりゃ数えられるわけがなかった。私個人が当時数えられない人間だったというより、状況的に数えられない。そりゃーそう。
その状況のわりにはがんばってたなぁ。
過去の自分をしみじみ誇らしく思ったところで満足したので、続きはまた今度。次は「できている」という基準について考える。
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