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強さと弱さ、バランスをとる大掃除。

つけていたラジオからこんな言葉が聞こえてきた。


守るべきものがある人と失うものがない人。
どちらが強いのだろうっと。


ごそごそとしながら、片付けの手をとめた。
手狭に感じるいつもの部屋をみて思う。
大切なものが増えたんだなぁって。


🍀


この部屋に引っ越したとき、どちらかといえば収納スペースがあまりないと思った。でも、そんな心配をよそに、クローゼットには荷物がすっぽりとおさまり、スカスカだった。


少しずつ、少しずつだから分からなかった。どうして、だんだん片付かなくなっていたんだろう。ちょっと考えたらわかることなのに、気づかなかったのは、ずっと最小限を意識していたから。


お土産でお菓子を買うようになったのも。ブックカフェが好きだったのも。きっとこの気持ちがあったから。


だんだんと最小限よりも、欲しいなぁって気持ちが大きくなっていった。それだけ、好きなものも増えたんだと思う。本や服も、好みは変わってもこんなに増えることはない。どちらかといえば、思い出としてのものがふえていった。


チケットの半券、原画集、CDにライブタオルにTシャツ。 入場券とかパンプレットとか。
そういったものがたくさんたくさん。


🍀


失うものなんてなかった。たぶん、引っ越したころは少なくとも。ぜんぶ置いてきたんだ、捨てるという形で。


だから、あのころのわたしは強かったんだと思う。自分に必要な最低限を知っていたから。でも、それはどこかで我慢もしていた。


大好きな本もシールやマスキングテープも買わないでいたもの。集めていた漫画もね。


ライブグッツだって、あんなに厳選してたのに。最近は赴くままにかっちゃう。笑
それに、こんなにCDやマフラータオル、グッツ関係が集まるまで好きになるなんて予想してなかったんだ。


守るべきもの、それは人だけでなく、物にだって当てはまる。大好きを更新していくたびに変わっていくクローゼットの洋服とはちがって、大好きが積み重なった音楽関係のことや本たち。


伊東歌詞太郎さんのライブグッツだって、こんなにもふえたし。チケットの半券もいっぱいだ。


今では、たくさんの大切なものに囲まれている。大好きなものをたくさん持っている。だけど、時にはぐっと厳選しないといけないのかもしれない。


大好きを捨てるわけじゃない。
大好きを続けていくために。


どちらが強いかなんてわからないけれど。
ちょうどいい加減を知ることも強さなんじゃないかな、なんて思ってる。




いつも読んでくださり、ありがとうございます♡