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声が届ける言葉





異世界にとばされてしまった物語の主人公ってこんな感覚なのかもしれない。


知らない言葉がとびかっているのを聞くと、そう感じてしまう。


おそらく旅行中なのだろう。おおきなバスから降りてきた人たちの間を通ろうとしたりすると、つかの間。他の国にいるような気分になる。


何を言っているか分からないはずなのに、なぜかなんとなくわかることもある。それすらも、主人公によくある設定のようだ。


でも、ほんと、わかってくる。
仕草とか表情。何より、声の響きで今どんな感情なのかは伝わってくるもの。



道をあるいているとき。
電車にのっているとき。


見慣れているはずの場所で、色んな言語が飛び交うようになって。


英語以外は、聞きとることすら、むずかしいのだけどね。たくさんの国の言葉をきいていて。


やっぱり日本語ってステキだなぁって思う機会もふえた。


日本語の響きは、柔らかくてやさしいようなな。ゆるやかで、あたたかさすらあるように耳に届くから。



話している言葉が凛とした美しさをまとえるのって。話しているときの言葉遣いがとてもステキだからでもあると思う。


今まで国語や現代文で勉強したりしてきた、正しい日本語って。もしかしたら、日本語のよさをひきだす基礎なのかも。


年相応にとか、人前で恥ずかしいから。きちんとした言葉遣いや敬語をつかおうってそんな理由だったけど。


理解できなくても、伝わるものがあるのだもの。
理解できるのだとしたら、より一層、伝わるものがある。

言葉を書くことも、発していく言葉も。同じくらい大切。その言葉をいちばんに聞いているのは、自分自身でもあるのだから。



いつも発している言葉を、もっと美しくしたい。ちょっとずつ意識しよう。

そしたら、もっと、言葉が好きになるはずだ。


いつも読んでくださり、ありがとうございます♡