安心感をもらえたのは、大丈夫って声をかけてくれたから。
視界が揺らぐってこのことかもしれない。
意識を手放してしまえば、そのまま眠れる。いや、気を失いかけていたのかもしれない。自分の身体が暑いのか、寒いのかよくわからなくなっていて。早く帰りたいけど、目が回っていた。
すこしだけ、目をつむっておこう。そう思って、イスに身体を預けた瞬間、となりからわたしを呼ぶ声がした。
「大丈夫?」
いちばん仕事をかかえて忙しい人が声をかけてくれた。寒いなら、暖房つかう?なんて、自分の席にあるあったかグッツを貸してくれようとしていた。あきらかに、心配そうな顔と声色に、とっさに大丈夫って答えてしまった。
全然大丈夫じゃないくせに。でも、今の状態を伝えることもできそうになくて、早々と会話をきってしまった。
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目をつむりながら、ぐるぐると考える。いつもならごはんを食べているのに食べていないこと。ずっと机でめをつむっていたこと。ストールをぐるぐると体にまきつけていたこと。
絶対、大丈夫じゃないなってみるからにわかるのにね。
でも、なんだろう。
目をつむっていると、安心感につつまれた。
優しくて、あったかくて、あんなにしんどかったのに。ゆっくりと呼吸して、すこし眠ったら、動けるようになったんだもの。
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たくさんいる人のなかで、気にかけてもらえるという優しさをもらうだけで。ひとのココロはカンタンに動く。
どうにかするけど、どうにもならなかったら相談しよう。そう思えるだけでココロが軽くなる。
大丈夫?そんなたった一言で救われる。
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大丈夫って言葉には、大丈夫って返さない。
今日わたしが決めたこと。
また、体調がよくなったら、伝えたい。
気にかけてくれて、ありがとうの気持ちを。
いつも読んでくださり、ありがとうございます♡