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看護教員養成とは

先程までオンラインで3時間打ち合わせしておりました。
何の打ち合わせかといいますと、厚生労働省看護研修研究センタ-の仲間たちと、1時間は「繋学研究会」という研究会、あとの2時間は、来月初旬に迫る日本看護学教育学会学術集会での交流セッションの打ち合わせでした。

私は、厚生労働省看護研修研究センターの出身です。
ここの看護教員養成課程で1年間学んでおりました。

今は、もう、この養成課程はありません。
平成21年度を以て、廃止されました。
最後の年度の学生募集のサイトが残っております。

この募集要項をみておわかりのとおり、この看護教員養成には、保健師・助産師・看護師としての臨床経験が5年以上無いと通えないのです。

看護教員養成課程にご関心のある方は、医学書院様の「看護教育」をお読みください。

2007年!平成19年!
まさに私が在籍していたときの記事です。
・・・久しく読んでないので、明日、図書館で借りて読み返そう。

この看護教員養成課程、私は通って本当に良かったと思っています。
当時の仲間たちとの繋がりは、今でも非常に濃いんですね。
尊敬できる先生とも、今でも繋がっております。

ここでは、「看護教員」としての基礎を徹底して学びました。
一方的に先生方に教えられるだけでは無く、自ら学ぶ、協同して学ぶカリキュラムでした。様々なメンバーとの演習が数多く組まれ、同時にいくつものグループワークを行っておりました。

おそらくそれは、複数の業務を、短期的・長期的スパンで同時に平行して取り組まねばならない看護教員の仕事に適応できるようにするトレーニングだったのかな?と思っています。

日本全国から集まってきた仲間たちは、敷地内の寮に住んでいたので、「同じ釜の飯を食う」仲間として、非常に強い絆で結ばれておりました・・・が、都内在住だったので通っていた私でも、同じように強い絆で結ばれておりましたので、それほど密度の濃い1年間だったといえますね。

朝の9時から夕方まで講義を受けて、そのまま帰宅できることはほぼ無く、演習の仲間たちと集まってひたすらみんなで講義の指導案を作り、看護学校のカリキュラムを作ったり・・・とにかく看護教員としての基礎的知識と仲間と協同して仕事に取り組む姿勢を体得しました。

教育実習もありました!
看護教員養成の教育実習は、講義と実習指導の2段階!
学生さんたちの前で講義をすることだけではなく、
病院実習に行く学生さんたちの指導を行う指導案を作って、指導して、評価して・・・となかなか盛りだくさんでしたが、とても楽しかったです。

看護教員養成の1年間は、看護教育者としての基本的な知識や技術、姿勢を身につけることだけではなく、それまで自分が行ってきた看護を振り返る1年間でもあったのです。
自分の看護実践を棚卸しして、意味づけして、また、自分の中の棚にしまい直す。
その意味づけした経験を、必要に応じて、学生の指導場面で引き出して使用する、そんなイメージです。

特別講義も多数組まれており、それこそ看護の第一線の先生方の話を聴く機会もたくさんあって、著書を手にサインをいただいたことも・・・。

密度の濃い1年間だったので、語りきれません。なので、また、いつか続きを書きますね。


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