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〇〇会の開き方 その2 顔出しアリナシの話

だいぶ対面の場が増えてきたとはいえ、オンラインの会も変わらず開催されています。
対面しか選択肢のなかった時代よりも、オンラインで自宅などから場所を選ばず気軽に参加できるのは、選択肢が増えて有り難いものです。

今日のテーマは、オンラインにおける顔出しアリナシの話です。

昨日の記事にも書きましたが、ほぼ毎週末何らかの〇〇会に出まくっている私の主観でお伝えしていきます。

顔出しアリナシをどう決めるか

まず、参加者を増やしたい場合は、絶対顔出しを無しにしましょう。

目的は何か

ここで一旦、話を戻します。
〇〇会を開催したいと思うアナタの目的はなんですか?
この目的によって、参加者の人数と顔出しのアリナシを決めていくのです。

目的が、講演会のように多くの方に話を聞いてもらいたい、でしたら、顔出ししなくても良いのではないでしょうか。
また、〇〇会の構成上、参加者にコメントを求めない場の場合も同様です。
人数が多くても少なくても、同じです。
顔出しを求める場合は、何らかのリアクションを参加者に求める場合に限定してください。

自分が話す場面がないのに、ずっと顔出しを求められるのは、苦痛だからです。

顔出しを避けた方がいい理由

オンラインの顔出しは、対面と違ってかなり疲れます。目をそらすのも申し訳無いからです。顔出しをしているので、画面を見てないと申し訳なくなります。参加者は、気づくとずっと画面を見ています。長時間顔出しを求めるような〇〇会は、避けてください。

私は、〇〇会の講師を務める場合、参加者が多かろうと少なかろうと、「顔を隠していいですよ、気楽に聞いて下さい。ただ、参加者同士で話すときだけ出してくださいね。」と伝えます。
参加者同士に対話の場がない場合は、ずーっと顔出し無しでも構いません。

リアクションが気になる自分(講演者)よりも、聴衆を大事にしましょう。
参加者の方が、「この先生は、顔出ししなくて良いから、気楽に参加できて嬉しい。また聞きたい」と思ってくださった方が良いと思いませんか?

自分が話すときに相手のリアクションがないと不安かもしれませんが、ラジオを思い浮かべてください。
リアクション無くても、延々と話しているじゃないですか。私はラジオ世代なので、リアクション無くても話し続けるの全然平気です・・・と言ってもパーソナリティやってたわけではないですよ(笑)

顔出しナシの意外なメリット

2020年の11月だったでしょうか。
とある講師をお引き受けして話したのですが、その頃はまだ、オンラインで話すのにちょっと不慣れな頃でした。テクニカルな面で失敗したのが、画面共有をしたら、参加者の顔が全く見えなくなってしまったんですね。Zoomあるある、画面がどこに行ったかわからなくなる、でした。
しかし、この経験が功を奏しました。

「そうか、必ずしも講師から参加者の顔がみえるとは限らないのか」

そして、参加者の顔がみえないことで、リアクションを気にせず、自分のペースで話せたのです。

私は、昨日の記事にも書いたように、短いプレゼンであればあるほど練習を重ねます。
短いプレゼンは、洗練が求められるがゆえ、プレゼンの質が印象に残りやすいからです。

この日の私の話は、30分くらいだったと思いますが(二人で一時間)、もちろん持ち時間キッチリで終わりました。
30分のプレゼンだったので、事前練習はたぶん2、3回程度だったかと思いますが、それでも必ず通しでやってみて、時間配分の感覚は掴みます。

参加者の反応をみないぶん、自分のペースで、練習どおりに話せたのです。
そうか、これがオンライン講座の良さか、と。

そして、オンラインの場合、講演者にとって、参加者の顔出しは必ずしも必要ではないこともわかったのです。

顔出しは必ずしも必要ない


この週末に開催したばかりの講演会でも、「顔出し無し、耳だけ参加OK」と明示しました。

☝ここに記載しておりました

参加者リクルートの際も、そこを強調しました。
「顔出し無しで、意見も求めませんし、グループワークもありません。お食事しながらでも良いです。気軽に聴いてください」

ここがポイントです。
顔を出さなくて良いのか、とわかるだけで、参加のハードルが下がります。
疲れた顔でも、スッピンでもOK。
背景にある部屋の中のものを片付けなくて済む。

そして、意見を求めない、グループワークもない。これもまた、参加のハードルを下げます。
意見を求められたり、グループワークがあると、参加する気が一気に失せる人が非常に多いからです。

この記事を読まれる方は、おそらく主催者側になる方が多いのではないかと拝察します。
主催者になる方は、もともと人前で話すことに慣れている方のはずです。
オンラインでも、誰が相手でも、臆せず話せる方でしょう。

しかしながら、それは少数派である認識を持たれるとよいかと思います。
多くの方は、初対面の方とオンラインで話すことには慣れておりません。

そこで私が、〇〇会を開催するときは、そういった会に慣れていない方が多いことを前提に運営を考えます。

顔出しの有無に配慮した具体的な運営方法

顔出しの有無と、会のネーミングの関係

ただし、ワークショップの場合は、顔出しやディスカッションが前提だったりしますので、そこは募集の際に明言しておいてください。
当日のスケジュールを、広報の際に入れておかれると良いでしょう。
当日急に言うのは、ご法度です。

あと、会のネーミングに注意ですね。
研究会、講演会、研修、セミナー、ワークショップ、勉強会、お話し会などなど・・・名称どうしてますか?

開催形態に相応しい名前を選んでくださいね。

ちなみにワークショップは、参加者が主体的に行動する場、つまり、参加者同士の話し合いや何らかの体験が含まれます。
講師の話を聴いて質問を受け付けるスタイルの場合は、「ワークショップ」と名付けず、「セミナー」とした方が良いと思います。結構このネーミング大事です。

参加者が勘違いしてしまいます。

参加者が「ワークショップ」と書いてあってたから、参加にあたり(メークもバッチリ、周囲も片付けて)気合いを入れたのに、スタイルがセミナーだった・・・となると、拍子抜けします。

逆はもっと大変です。

「セミナー」と書いてあったので、ただ聞いていれば良いか・・・と思ったら、参加者同士の対話の場面があった!しまった、この環境からだと顔も声も出せないや、ということもあるかもしれません。

ネーミングも何でも良くないので、気をつけてくださいね。

宣伝の際に気をつけることと参加費

そして、顔出しのアリナシは、宣伝する際にも重要です。
〇〇会の参加者を誰か紹介してーと私はよく頼まれるのですが、顔出し無しで無料の場合に限り大規模な拡散をお引き受けします。
だって、みんな忙しいんだもん。超がつくくらい忙しい友人知人が多いから。忙しいので、参加の確約が難しかったり、疲れているときに顔を出したくないと言われます。それをわかっているから、顔出し無しで無料、しかも貴重な時間を割いて参加してもらうため、内容が良さそうなものに限定して友人知人に紹介しています。
時は金なり。相手の時間を奪っている感覚は、人を誘うときにも考えなければなりません。

そして、有料のものを紹介するときは、自分が前に参加したことがあって、お金払って参加する価値のある講師のものに限っています。

講演会などは、本当は有料であるべきだと思っています。ボランティアではダメです。
その講演者の積み上げてきた叡智の結晶ですからね。それ相応の対価を払うのは当然です。

ちなみに今回主催した講演会は、参加者からは1円もお金をいただいておりません。有料の場合の参加のハードルの高さを知っているからです。
そして、お金が欲しいわけではなく、多くの方に知っていただきたいからです。多くの方に参加していただくために、参加費無料にしております。

ただし、ボランティア団体は、お金が無いです。
そのため、いろんな調整を行い、講師をお願いします。
私も、講師をお願いされるときは、ボランティア団体の場合はその状況に見合った額でもお引き受けしています。
お互い様、ですからね。

お金の話になると、また別な話になってしまいますので、今日はここまでにします。

時間もお金も貴重です。
貴重だからこそ、その時間を大切にし、多くの方にとって価値ある場を提供することに尽力したいですね。


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