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夢と希望と妄想を詰め込んで生きたい/兎の中の人

推しに対しては惜しみなく金を出した方がいいんじゃないかと気が付いたこの頃。
あるゲームのキャラクターの名言に打ちひしがれたのである。

――買わずに後悔するのは素人、買って後悔するのは凡人
――買うこと自体を楽しむのがプロフェッショナル!

オタクの鏡ではないか!
このセリフを言った先輩の舎弟になりたいと本気で思うくらいには感動した。

とはいえ、その言葉に出会う前から出来るだけ推しを応援する気持ちが変わらず、お金がかからない推し活だって時間が許せばするようにしている。
だが、けっきょく目に見える応援は金を出すなのだろう。
……うん。なんて即物的でロマンはないが……
だが推しだって生きている以上、金は必要なものだ。

その推し活の1つとして、表舞台には出なくなった小林賢太郎さんの書き残している記事『小林賢太郎ノート』を購読している。

月1000円で賢太郎さんにお布施が出来るうえに、脚本や文章の作り方の勉強にもなるのですごくありがたい。

このノートのある記事で賢太郎さんがよく物をなくすと書かれていて驚いた。
脚本や演出に隙のなさそうなあの人でも、そんな人間らしいことをするのかと。
冷静に考えれば、賢太郎さんは神ではなく一人の人間なのだから当たり前のことだろうが。
賢太郎さんに限らず、私も一部の芸能人はどことなく神聖視しすぎているというか別次元の人間という気がずっとしていたのだ。

だからといって、軽蔑するわけでなくむしろすごく嬉しい気持ちになる。
あの賢太郎さんですら、物をなくすのだから私がスマホを職場に置き忘れることがあっても仕方ないだろうと前向きに考えられる。

そういえば、星野源さんもエッセイでわりと赤裸々に自分の短所を書かれていたのを思い出す。
初めて書かれたエッセイを読んでみたのだが、物を食べるとボロボロ落とすとか書かれていた気がする。


実は私も父の血筋のせいか知らないが、よく食べ物を落とすことがある。
落とそうとして落とすのではない。
本人は必死に食べているはずなのに口に入らず気が付くと落ちているのだ。
まぁ、さすがに職場のエプロンの裏側にご飯の小さな塊がくっついていた時は自分で引いたことすらあったが。

そんな星野源さんもあのガッキーと結婚できたわけだ。
……もしかしたら私だってガッキーとお付き合いできるチャンスはあったのではないか?などと謎の夢と希望と妄想だけは広がる。
冷静になれば接点すらないのだから無理なのだが、なんだか悔しいじゃないか。

だが、父だってあんなにボロボロ食べ物を落とすし、くちゃくちゃ音を立てて食べていても結婚をして子どもすらいる。
そう考えると私も別に結婚願望はあるわけではないが、出会いがあればいいなぁと夢と希望と妄想だけは持っていてもいいのかもしれない。

――出来れば可愛い子がいい……と、つい欲を出すからやっぱり無理なのかもしれないが。

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