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趣味を仕事にすると、新たな趣味を見つけるハメになる。

どうも、一休誰絵です。1ヶ月ぶりに帰ってきました。

趣味が仕事になると、もう一つ趣味が欲しくなる

好きなことを仕事に、とかなんとかよく言われるのですが、ガッチリみっちり向き合ってみると、飽き性な私は当然飽きてしまいます。いつでもお仕事をいただけるように、常に100%の力を出していきたい。となると、たまには仕事以外で力を抜くようなことをしたいのです。このとき、趣味の一環を仕事にしてしまうと、たとえ趣味をしたとしても、なんとなく「休んどるな」という実感が湧きにくい……

私の場合は、好きなことは「コンテンツを作る」「書く」ということでライターになったのですが、24時間365日できるかと言われたら、できない。とくにコンテンツ作りを生業にするとなると、自分の中から出てくる力だけでは読者に見てもらえ、さらに面白がってくれるものを作るのは至難の技なのです。この辺り、つねに締め切りに追われる漫画家の方などは、切羽詰まりながら完成までこじつけるので、やっぱりすごい。常に外部に向けたものを書くのはとっても大変です。その分やりがいもあるのですが。ちなみにこのnoteは半分自己満足のために書いているので、散文構成だったりする。

コンテンツ作りには、外部の力が必要となることも体感しているところです。ときどき外の世界に触れることでアイデアが生まれたり、「あ、この表現いいかもしれない」と勉強になったり。友人やコネで繋がった人などと一緒に話をするのもそうだし、物書きだから本を読むのも大事。だけど、やっぱり力が抜けない。どんなことがあっても勉強してしまうくらい、力が有り余ってしまう。考えすぎて、将来に関する余計なことまで考えて、不安になっている。という悩みを抱えつつ、5月は過ごしました。

ところが中旬、私は「かぎあみ」に突如ハマり出したのです。きっかけは、なんとなく入った100円均一ショップで毛糸を一見し、「やってみるか」と、気づけば会計していて、エコバッグにかぎ編み針と毛糸3玉を詰めていたのです。
針と毛糸を手に入れた夜、お風呂に上がった9時からぶっ通しで編み物をしていました。気づけば夜中の1時になっていて、同居している家族はみんな就寝していました。
それからというもの、はじめて2日で腱鞘炎のような、手首の鈍い痛みを抱え湿布をぐるぐる巻く。手首が仕事中も痛くなるという、物書きにとって致命的なことに気づき、後悔しながら、でも痛みがひいては、夜な夜な編み物をしていました。だって、毛糸に手を伸ばしているもん。気がつくと。

といった禁断症状を引き起こしてしまうくらい、今はかぎ編みにハマっています。半月ほどですでに巾着2つと、PCケースを編み終えました。まだまだ簡単なものしか編むことはできないけれど。

こんなとき、たとえば既存の趣味だった「書く」「読書」は自分の仕事に直結するものがゆえ、力を抜いてできないものとなっていました。もちろん、今でも好きなものたちなので、満足しているのです、これでよし、なのです。だが、趣味の域を超えてしまった。

たまには仕事と一切関わりのないものもしたい。こんなとき、私の場合はかぎ編みがフィットしたのですーー

趣味を仕事に、に関して

よく世間の一部の声では、「趣味を仕事にしてはいけない」という文言があると思うのですが、あながち間違ってはいないというか。
その一方で、「好きこそものの上手なれ」という諺もあるので、趣味を得意にして、仕事にするのはアリとも思います。以下、趣味=得意 として読んでいただきたいと思います。

私は、「趣味を仕事に」論争に関して、決着をつける気はありませんが、これも人それぞれなのでね。ただ、人によっては「好きなものに値段がつく」という感覚が苦しくなるのかな、とか思ったりします。値段は、そのものの価値を決める一つの指標とはなるので、自分の成果物がいざ市場デビューすると「自分が得意と思っていた、好きと思っていたものはこの程度のものなのか」ということに耐える必要がある。値段がつく、ということが、「趣味を仕事にしてはいけない」という声にもつながるのかもな、と。

趣味を仕事にしていく上では覚悟は必要だと思います。先述したような、自分の好きなものに値段がつけられることと、なんといったって、自己満足で消化できるものは仕事ではないので……。どうしても私情が入ってしまうが故に、外に向けたものを作っていく大変さがあります。この辺りが、「フリーランス頑張る!好きなことを仕事にする!」といきごんでいた大学卒業時には覚悟が足りていなかったところで、現在絶賛反省中です。(でも、覚悟は一気に固めなくても、勉強していきながら固めるのがいいと思う。初めは生半可なものでも)

ですが、私の場合は、趣味を仕事にするのはいいし、なっていったって、不得意なものではないので、できないストレスがないというか、できなくてもこれなら耐えられるな、と思っていたのが「コンテンツ作り」「書く」でした。まあ、ときどき結構なご指摘(私の場合は書いた文に対して大量の訂正が入るとき)をいただいて落ち込むことはありますが。自分が作ったものには自信はある、けれど指摘にも耐えて、受け入れるだけの器も必要です。

趣味の仕事化はそれなりの覚悟はいるけれど、それでも、自分が楽しく続けていたことが、見ず知らずの誰かのためになることや、外へ向けたものづくりになると途端に完成度が高くなる、という感覚は結構気持ちのよいものです。

最後に、(偉そうですが)なにか言えることがあるならば、

・趣味でやってきたものを他人に見せられる覚悟があるか、至らない部分を耐えられるのか
・マネタイズされる感覚に耐えられるか
・趣味の仕事化後、まったく関わりのない趣味を見つけられるか(力を抜く何かができるか)

という、フリーランス2ヶ月目を終えた、自分の気づきを共有します。結構書いていることごっちゃごちゃしています、読みづらく申し訳ありません。


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