【高校で数学テスト10点だった”超”文系が数学科学生になるまで】④浪人で出会ったやさぐれ友人

どうも、一休誰絵です。最近は就職活動に生活時間を取られてしまい、ちょっとムカついていますが、淡々と進めたいと思います。

さて、今回も数学科学生シリーズを更新していきます。前回の記事はこちら。

ちょっとやさぐれた友人に出会う

某S台予備校に入り、着々と勉強を進めていました。
予備校に入った当時は、「友だちとワイワイなんてせず、孤独に戦う」という謎の決心をしていました。

しかし、やはり浪人は一年も続くので、周りのクラスメイトは友人が欲しそうに、けれど悩み…みたいな感じだったのかなと。
そんな中、私はとある人物に出会ったのです。

その人物は、金髪のタバコピーピー吸っていそうな、やさぐれ女子。何となく芸人のヒコロヒーさんに似ていたような。名前もちょっとしたキラキラネームで、某カリスマキャバ嬢さんの名前に似ています。

その人物と席が前後だったので少しずつ会話するように。
当初の「友だちなんか作らない」という決意はもろもろと崩れ、普通に友人となりました。彼女は少し雰囲気が変わっていて、今まで出会ったことのないタイプでした。（高校生の時に、先生とイケない関係になったりしていたそうで……漫画の世界でした）

聞くところによると、昨年に大学に入学したものの、周りの学生に幻滅してしまい、半年ほどで退学したそう。予備校で再び大学受験準備を進めてるようでした。年齢は、私の1つ上でした。
「そんな人もいるのね」
と特に大きな思いは抱きませんでした。
でも、悩みながらも自分で決めた道に進む姿に、ちょっとした憧れも抱いたような気がします。

その時の予備校の雰囲気といえば、授業が終わるなり　ギャーギャー言って荒野行動していた男女複数のグループがいたりしていたので、「ええい、あさましい」と、私は軽蔑の目で見ていました。そんな中、その金髪友人は遠回りながらもやり直そう、という気持ちだったので、余計に憧れていました。

ところが途中でいなくなってしまう

7月ごろでしょうか。金髪友人は次第に予備校に来なくなりました。今考えても、正直どうして来なくなったのかがわからなかったのですが……

その後、夏休み期間を挟んで、9月ごろに後期が始まりました。
金髪友人は再び予備校に。

その頃、私は「もう、志望校に合格するのはもう間に合わないのかもしれない」とメンタルが不安定になっていました。昼休み、金髪友人にそのことを泣きながら話しました。どう慰めてもらえたかがはっきりとは覚えていませんが、話せて少しスッキリした気がします。

一方、本人の7月含めた夏休み期間、どう過ごしていたか聞いたところ「本当に病んでいた」と。彼女にとっては背水の陣に近い状況だったのもあり、プレッシャーがのしかかっていたのだと思います。また、詳しくは話してくれませんでしたが、家の状況が荒れていたのも影響していたそうです。

そして、私はやらかす

金髪友人ですが、病んでいた時に見ていたツイッターのツイートを私に見せてくれました。
そのツイート、コンプライアンス云々に引っかかるのであえて書きませんが、当時（今も）純情ピュアガールの一休誰絵にとってキツイ下ネタでした。その時、

「ごめん、キモい……」

彼女を傷つけてしまいました。ああ、あのときサッとスルーしていればな…

その後、気まずい状況になり、すぐに話は変わって数学の話になったのですが、「ああやってしまったな…」という感情に私は支配されてしまいました。

その翌日から、彼女はパタリと予備校に来なくなってしまったのです。たかが下ネタ、されど下ネタです……

その後、一度も会うこともなく

彼女のその後については、私も知りません。
クラスメイトの他の友人との会話の中にも出てくることはなく……

つい、数ヶ月前に、LINEの友だちなどを整理していたとき、彼女のアカウントを数年ぶりに見かけたのですが、プロフィール画像が
どピンクの「エンジェル シャンパン」
になっていました。
そのエンジェル シャンパンというのは、キャバクラやホストクラブでよく見かけるものです。調べていただけるとわかるのですが、重厚な箱に入っていて、パッケージは天使の羽？みたいなマークがついているアレです。

そのシャンパンの画像もモヤがかかっていて、きっと暗い場所で撮影していたのでしょう。
察するに、夜の世界に行ってしまったのかもしれません。
今も元気にしているだろうか、ふと思い浮かぶことがあります。
何がともあれ、ちょっと珍しい友人に会えたことに、今でも感謝しています。どうか、元気でやっていてください。

最後に。
彼女、私との会話の中で
「数学科に行きたい」
と話していたのです。
1年後、彼女ではなく、私が数学科に行っていました。

今回はこれでおしまい。