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約20年ぶりにピアノを再開した本当の理由

2022年に入って大学卒業以来約20年ぶりにクラシックピアノを再開した。
正確に言うと今年に入ってから2ヶ月くらいまた練習をサボっていたのだが、3月21日が宇宙元旦と呼ばれていたのをきっかけに改めて再開した。

練習嫌いな私はこれまでも再開しては度々挫折しているので、今回はなんとなく…ではなく、とにかく目的を掲げることにした。

その目的とは、
【自分の結婚披露宴でショパンのバラード1番を弾く】こと。

今年、まもなく47…立派なアラフィフなのだが、特にバリキャリ思考でもないのに、独身のまま今に至る。両親はどちらも私の花嫁姿を見ることなく、もう待ちきれないと言わんばかりに逝ってしまった。すまん…💧(ちなみに写真のピアノは実家を処分する際に泣く泣く手放したアップライトピアノ。)

とはいえ、今も結婚の「け」の字も無い。しかし、生涯結婚しない!と決めた訳でもなく、いつかは私も一度くらい結婚するはずだ…そうに決まってる!と根拠のない自信(?)のようなものがある。

これまでも、もし自分が披露宴をやるとしたら…?などと時折想像することもあった。披露宴で恒例の「両親への感謝の言葉」のターンでは、両親が健在の時から、私はそこでどうしてもピアノを弾きたいという希望があった。
喋りが苦手な私の場合は、拙い言葉を読み上げるよりもそっちの方が全て伝わると思っている。
両親が魂だけになってしまった今となってはさらに、言葉より音の方が伝わる気がしている。

私のピアノ歴はまた別に書こうと思うが、留学先だったアメリカのとある州立大学の音楽学部3年の時、30分のリサイタルを開催することが必須で、それに向けて与えられた人生初のショパンの大曲がバラード1番だった。

両親はそのリサイタルを観にきてくれていて、その当時の私の精一杯の演奏を喜んでくれた。
でも、今そのビデオを見返すと弾けていないところが多すぎて全く聞くに堪えない。笑 
当時はとにかく最後まで弾くことに必死で、気持ちだけで力任せに突っ走っていたのが恥ずかしい。

そこから20数年経ち、その間に様々な人生経験や音楽体験が自然と蓄積されて、今弾いたら全く別の演奏ができる気がする…(技術が追いつけばの話だが。笑)。
そして、その今の演奏を再び両親に聴いて欲しいと思うようになった。

そんな思いで、いつ来るかわからない結婚披露宴本番の日に向けて(笑)、気持ち新たにピアノの練習を再開した次第だ。

人前で披露するレベルまでに仕上げるには、かなり真剣に取り組む必要がある。
私は暗譜が大の苦手で、ステージで弾くことにただならぬ恐怖を抱いている。むしろそれが「ピアノを続けられない!」と思った最大の理由でもある。
でも今は、それももう少しうまく自分をコントロールできるんじゃないかと思っている。
そんな自分自身への実験的な意味も含めて、楽しみつつやってみようと思う。

練習記録はインスタにアップしていく予定だ。

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