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レッチリ@東京ドーム 振り返って浸る

◆2023年2月19日
Red Hot Chili Peppers@東京ドーム

2019年のサマソニぶりのレッチリライブに行ってきました。

前回の単独公演は16年も前だったそう。
その頃私は仕事がめちゃんこ忙しい上にお金も無くて、来日は知ってたけど観に行くに至らなかったので、単独公演を拝むのは今回が初めてでした!

サマソニのライブもめっちゃ良かったんですよ。でもやっぱり単独で1度は観たいと思っていたので、情報出た時迷わずに申し込みました。
彼らの年齢と来日の頻度を考えると、次があるかどうかもわからないし、後悔したくなかったので。


レッチリとの出会い

出会いは90年代後半。
アメリカ留学中の大学生の頃でした。

私は音楽好きだったルームメイト(1つ下の日本人女子)からだいぶ音楽の影響を受けていて、彼女から「レッチリの"Scar Tissue"のMVのアンソニーがちょっとhyde(←私がラルクに激ハマりしだした頃だった)に似てるから、観てみて!」と、MTVで流れてたMVを観させられたのがレッチリとのファーストコンタクトでした。

「え〜、、似てんの髪型だけじゃない??」と思ったけど、でも当時のアンソニーはイケメンでした。
(“snow drop”の頃のhydeさんの髪型と若干近いかも…でも、アンソニーの方が断然イカついので、似てるとは言いません!笑)

このMVも改めて観るとエモいですね。。
当時私が住んでたコロラド州南西部からニューメキシコ州に向かう途中はこんな景色が続いていたので、そんな青春時代とオーバーラップします。。

このMVは当時MTVでめちゃくちゃ流れてて、すごい売れてる曲なんだなぁ…とは思っていたけど、歌詞の内容や背景などなにも知らなかったので、なんか淡々とした曲だなぁ…って思ったくらいで、その時はさほど興味を惹かれませんでした。

でも、なんとなく買ったアルバム「Californication」を聴いてみたら、めちゃくちゃハマってしまったんですよね。。
コロラドは山だらけで海がありません。だからレッチリの曲を聴いてると、なんだかカリフォルニアのカラッとした海風と開放感溢れるビーチの風景みたいのを感じられて、気持ちがほぐれて楽しくなりました。
そんな風に感覚的に聴いていたので、プレイヤー達の演奏についてとか歌詞の内容云々まで掘り下げたことはなく、あくまでただ曲が好き…という感じで留まっており、「Californication」前後のアルバムなどに至っては曲とタイトルが一致しないのも多いです。
好きだけど、浅め…というか、細く長く追っている感じでしょうか。


初めて観たライブ

レッチリのライブを初めて観たのは、今や幻のフェスとなってしまった2004年のロックオデッセイでした。
当時観た印象としては、あまり日本に友好的じゃない感じがしました。対バンだったレニー・クラヴィッツの方がサービス精神もすごくてかっこいい!って思っちゃう感じで。
演奏は普通にちゃんとやってくれたのですが、MCになると度々しーんとしてしまう我々日本人オーディエンスに対して「こいつらに何言っても通じてねぇ…」みたいに思ってそうな雰囲気に見えたので。
当時、まだ私も6年半のアメリカ滞在から帰国してまだ2〜3年だったから、今よりも英語が聞き取れたはずなのに、アンソニーとフリーの会話はなんかよくわからなくて…。でも、雰囲気でシニカルな物言いに聞こえたので、ちょっと怖かったというか…で、「アンソニーはあんまり日本好きじゃないのかも…」という印象でした。

でも日本人はレッチリのファン多いと思うし、こっちはこんなに好きなのに、なんかつれないなぁ…と若干片想いのような気持ちが続いていました。笑
(19年サマソニの時も、ライブは楽しかったけど特にMCはなかったような気がして、相変わらずか…と思ってました。笑 覚えてないだけかもしれないけど。)


やっと観れた単独公演!

1塁側1階スタンド席でした。  
当日のことはTwitterの方がテンションがフレッシュなので、貼っていきます。

ライブレポートはミュージックマンネットの記事が1番私の痒いところに手が届く記事でした。

もちろん最初に聴いていたレッチリはギターがジョンだったのですが、先にも書いたように、長いことあまりプレイヤーに注目して聴いてきていなかったので、19年サマソニのジョシュの時もすごい良かったと思ってて、満足度高かったんです。
キレイ目な雰囲気のジョシュもようやくバンドに馴染んで来た気がする…とか思ってたくらいですし。
でも、今回のライブ聴いたら、ジョンの存在感やばかったです。。やっぱこれがレッチリだな…って自然と納得させられてしまいました。

アンコール待ちの間に自然発生的にスマホライト点灯して(っていうか、ステージ袖のスタッフさんが何か別の合図でライト点灯してたのを勘違い?して、お客さんがなんとなくみんなライト点けちゃったみたいな感じがしましたが…笑)、偶然”Under The Bridge”にピッタリの雰囲気になったの結果的にすごい良かったなと思って。笑
で、次の”Give It Away”始まる頃にはライトが消えてて、ちゃんと全力で暴れるっていうメリハリも自然に利いてて、、なんか偶然全てがパーフェクトにハマった!みたいな感じがしてすごいかっこよかったなぁ…と思いました。

そして、東京終演後の夜、フリーがインスタでわざわざコメント動画をアップしてくれたのが本当に嬉しくてたまりませんでした…。
こんなに「日本が大好きだ」とちゃんと言ってもらえたのは初めてな気がして。。

(まあ、でもフリーは昔から割と日本が好きだったっぽいのは数日前に観たこのドキュメンタリー動画で知りました。「日本行くんだ!日本行くんだ!」ってめっちゃはしゃいでた。笑)

フリーがあんな風にドーム公演に感動してくれたくらいだから、アンソニーも楽しかったかな…?と少し気になっていました。

東京の時も「愛してる、また会おう!」って言ってくれて、それだけでも嬉しかったんだけど、ファンの方が上げてくれてた大阪公演の最後のアンソニー言葉を聞いて、本当に安心したし、めちゃくちゃ嬉しかったです。。

アンソニーの口からこんな言葉が聞けただけで、、もう思い残すことはありません。笑
ありがとうございます!!!

セットリスト


余談ですが…

東京ドームから1週間ほど経った今、YouTubeで上記のロックオデッセイのライブシーンを見つけてしまいました!
さすがYouTube、すごい!!

この映像を観て思ったんですけど、すんごいストイックでタイトなライブ演ってくれてたんですね!!!感動してちょっと涙が出ました。

当時私は下手側のスタンド席に居たので、正直音は分散気味でこんな風に良い音では聞こえてなかったですけど、改めて映像で観たら、これめちゃくちゃかっこいいライブじゃないですか!!(←コメント欄もこれは良いライブだ…って感じのコメント多かった。)
私が心に引っかかっていたフリーとアンソニーの(シニカルに感じた)トーク部分はカットされてたので、実際どんな感じだったのかわからないですが、もうそんなのどうでもいいくらいかっこいいライブだと思いました。

要はそういうことですよね。。
こちらにわざわざ寄り添うようなサービス的演出は要らなくて、純粋にプレイで勝負!みたいな硬派さを感じました。
それに、他の国でやったライブ映像のコメント欄を見てたら、彼らの無愛想はどうやら日本だからって訳じゃなさそうだったので、全ては私の誤解だったか…と、、なんか勝手にホッとしたりしてます。笑

まあ、約20年前の話なので、彼らはまだまだ尖っていたかもしれないし、受け手の私も演奏の凄さなど含めて色々理解するのにまだ全然未熟すぎました。。

今彼らが(ジョン以外)60代に、私はアラフィフに差し掛かり、なにか当時よりも邂逅する部分が増えたのかもしれないです。
互いに文化の違いをよりリスペクトし合えるようになったり、見えない壁(←って言葉好きじゃないけど他の言葉が見当たらない)のようなものが取っ払われつつあるような気がします。

番組の一部ですが、アメリカの長寿ドキュメンタリー番組「60minutes」のインタビューがYouTubeで観られます。(←自動翻訳だからわかりづらさ甚だしいけど、一応日本語字幕も出ます)

若い頃から我々には想像つかないほどの色んなことを乗り越えて、これだけ長くバンドとして第一線で活躍し続けるというのは本当にものすごいことで、、
ステージの破天荒なパフォーマンスが話題になりやすいけど、裏ではものすごく謙虚に音楽、仕事、勉強に取り組んでる非常にクレバーな人達じゃないか…!と今の彼らを大好きになりました。

あとはフリーの自伝を買ったので、こちらも読んでみます。
(以前アンソニーの自伝も持ってたけど、途中まで読んで胸焼け気味になり止まってしまい、そのまま読みきれずに売ってしまった…。)


レッチリのライブは激しく動かないといけないから、あとメンバーがどのくらい続けていられるのかわからないけど、
もし次があるなら、5年以内くらいに来てくれたら嬉しいな。。。

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