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物理的な距離こそ、心の安定だった

少し前に職場と距離を取ろうと思った話を書いた。

フルタイムパートで月20日勤務だったのを18日に減らしたのだ。

するとどうだろう。なんだか余裕ができてきた。
2日休みが増えたのだから当たり前だ。
密度の濃い職場が少し薄まった。
濃いカルピスに水を足したみたいな感じ。
濃いカルピスが飲みやすいカルピスウォーターになったのだ。

私は3年前に会社の意向で社員になった。特に希望したわけではない。
給料が定額になっただけで時給的に上がったわけでは無かった。時給換算だと1300円だ。

会社の「大企業ごっこ」が始まったのもこの頃だ。
社長がよくわからない経営者セミナーにのめり込み、大企業みたいなことを始めたのだ。急に外部の評価システムが導入された。そして1年が経った。評価システムで給与が上がった人はいるらしいが、今までの昇給となんら変わらない。そして肝心の給与テーブルは未だに公開されていない。自分がどのポジションを目指すのか、その給与はいくらなのかがわからないのにランクアップなどできない。社長の大企業ごっこは混沌に満ち、謎だらけとなってきた。評価システムに不審をいだき退社する人も出始めている。

相変わらず離職率が高く波乱万丈な会社である。
社長がいわゆる発達グレーなのは明らかだ。
意見がコロコロ変わり、皆が右往左往する。話しが斜め上に飛んでしまうのだ。話が一貫していない。昨日決めたことが今日ひっくり返るのだ。土台がグラついている。

私は都合よくというか母の介護が始まったので大義名分ができ、社員からパートに戻してもらった。パートに戻って本当に良かった。手取り17万から時給1300円になっただけだ。なんら給料は変わらない。減給にならなかった点は感謝している。

これ以降、私にとって会社は「生活のため」に振り切ることができた。入社して11年。いろんなことがあった。途中、体調不良で退社したが8ヶ月後、縁あり再入社した。
会社に愛着はある。私が次男に仕送りできているのは毎月お給料があるからだ。そしてこの会社に居れるのは何より同僚の皆さんのおかげだ。苦楽を共にして今がある。今より良くなるように皆が頑張っている。皆のことは戦友と思っている。

ライフワークバランスという言葉が出てきて久しい。人生バランスが大事。そういうことだ。会社を生活の中心になんて置くことはできないよ。

定年は60歳。あと8年だな。とか思っていたら先日、総務の人から定年は今後65歳にシフトしていくと思うで。と言われ「マジか…」と白目になっている。





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