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カキナーレ

『カキナーレ』という本を読んだ。

高校教師だった深谷純一氏が始めた、生徒たちが「書き慣れ」るための授業実践の集大成の本である。
「書きたい時に」「書きたい事を」「文体は自由」「ウソもいれてよい」等々、学校では考えられないような条件の下、作品は書かれる。できあがったものを読めば、編者も指摘するように、楽しんで書かれたことが、また心根にあるものも書き留められたことが分かる。
クラスメートや先生に伝わるように書くという、対友だちで使用するのとは違う書き方を模索する行為は、自分で書いて知らせるという表現の限界を広げる訓練にもなる。しかしそれが、自分が知らせたいと思う人に、これならできるという方法で、自分で手心を加えながら、少しずつ確かめられていくのなら、そこに苦しさはない。あるのは、達成した時の喜びだろう。

私も、この本を読んで、また書いてみようと思った。

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