緊急事態宣言延長…アスリートの今〜2.フィギュアスケート(アマ編)〜

5月31日まで緊急事態宣言は延長。


緊急事態宣言下では練習がままならないアスリートばかり。

その筆頭ともいえるのがフィギュアスケート。

今回は、フィギュア界の中でもアマチュア競技者に焦点を当てる。


2020年3月12日の早朝、世界フィギュアスケート選手権の延期という形で突然シーズンの幕を下ろした。

(※その後、4月16日に正式中止)

3月2日〜8日に開催された世界ジュニアフィギュアスケート選手権もギリギリの厳戒態勢での開催だった。

まさかこの試合がシーズン最後の試合になるとは…。

フィギュア界の突然の幕引きを振り返り、彼らが今、何をしているか調べてみた。


奇跡的に開催された世界ジュニアフィギュアスケート選手権

今、に触れる前に、フィギュア界の昨季幕引きがどのようなものだったか、振り返る。


2月末時点で新型コロナウイルスによる脅威は世界的に広がっていた。

そして、スポーツ業界では3月の大会中止が次々と決定されていく。

・3月13日~14日の世界シンクロナイズドスケーティングジュニア選手権
→日本選手団派遣中止→その後、大会自体が中止

・3月13日~15日のクープドプランタン杯
→日本選手団派遣中止→その後、大会自体が中止

本大会も中止が懸念されていたが、奇跡的に開催にこぎつけたといえる。

2月頭の四大陸フィギュアスケート選手権の時点から開催が危ぶまれていたことを考えれば、これは奇跡だろう。


特に男子シングルの日本選手が優勝候補というのもあり、注目が集まっていた。

写真は見事銀メダルに輝いた日本代表の鍵山優真選手。

あえて、長久保豊カメラマンの写真を引用させていただいた。

というのもこの、「日本を元気にしようとしてた」という言葉は真実だったということがこの後のインタビューで明かされたから。

(単純に彼の天使の笑顔で和んでいただきたいというのもある)

それについてはまた別で詳しく書くが、

「(他のイベントが中止になっている中で)自分たちは出させてもらっているからこそ頑張らなければ」

弱冠16歳にしてこんな責任感を背負って出場していたという。


確かにそんな彼らを見てしまうと、

・無駄に買いだめに走ったり
・やたら政府批判をしたり
・挙句感染がわかっていながら拡散する行動をしたり
・あげくスポーツ選手に「自粛しろ!」と喚く

そんな人々は確かに「ダメな大人」に見えてしまった。

彼らは間違いなく、この時の日本に希望を与えていた存在だといえる。


ただでさえ少ないスケートリンクが全面閉鎖

緊急事態宣言以前から、各地域のスケートリンクが一般滑走の営業を中止し始めていた。

そして今はどこのリンクもほとんど休業を余儀なくされている。

一日氷に乗らないだけでも感覚が狂う繊細な競技なのに。


今、フィギュアスケート選手たちはどうしているのか?

屋内でのトレーニングに励んだり

↑ステファン・ランビエールコーチによる「KEEP TRAINING」ライブ配信

屋外トレーニングに励んだり

↑縄跳びに励む友野一希選手。他選手も多数。


趣味を極めて自作のLINEスタンプを販売する猛者も。

↑消しゴムはんこ制作を極め、LINEスタンプを販売した横井ゆは菜選手


思い思いに今、自分にできることを考え、実践している選手が多い。

特に、フィギュア以外にも目を向け始めた選手が多くいるのが印象的だった。


自分の道を模索するフィギュアスケート選手

緊急事態宣言下で氷に乗れないことに不安を感じる選手が多いのではないか?と懸念していた。

しかし、実際には「今、自分にできること」をとにかく模索して、実行している選手たちが大勢いる。

さらに、SNSでそれらの様子を配信することによって、ファンを元気付けようという意識を感じる。


中でもフィギュアスケート以外のことに目を向ける選手が増えているのは、どちらかといえばいい傾向だと考えている。

その理由は長くなるので別途書くことにする。


競技ができないことで最も打撃を受けているはずの選手たちが、逆に人に元気を与えようと健気に行動してくれている。

自分たち大人も「ダメな大人」でいる場合ではない。


今日も最後まで読んでいただき、有難うございます。

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