医学論文解読 : デンマークのトランス脂肪酸の制限政策が効果
2016年Publishの論文です。世界で初めて人工的に発生するトランス脂肪酸の食品含有量を規制したデンマークでは規制前と後で、心疾患で死亡する人口の割合がなんと97%減少しました(1990-2004 441人/100,000人, 2005-2012 14人/100,000人)
デンマークの本政策は明確な成果をあげています。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0749379715003281
日本では今日現在コンビニで販売されているものの多くにトランス脂肪酸を含むマーガリンやショートニングが含まれており、また、空港などで見かける多くの土産物にも含まれています(個人的には土産という、その店や地域を代表する食べ物にトランス脂肪酸が制限なく使われているのがとても残念に思います)
以下農林水産省HPより抜粋
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_wakaru/#8
食品安全委員会は、食品からトランス脂肪酸をとることによる日本人の健康への影響について、「通常の食生活では健康への影響は小さいと考えられる」としています(平成24年(2012年)3月)。日本では、食品中のトランス脂肪酸について、表示の義務や濃度に関する基準値はありません。また、トランス脂肪酸だけではなく、不飽和脂肪酸や飽和脂肪酸、コレステロールなどの他の脂質についても表示の義務や基準値はありません。
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