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【鉄道女子旅】ひかりは西へ。千葉〜米原〜京都〜直江津へ(大周り1日目:井筒屋さん)

新幹線・米原駅で下車して、行きたい先は老舗の駅弁屋さんである「株式会社井筒屋」さんです。

井筒屋さんの歴史は古く、駅弁業のかなり前から創業されているのですが、この辺りは井筒屋さんのHP(上記)をご覧下さい。

乗り換えの時の駅弁屋さんの販売が好き♥(米原駅にて)

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でも今回は井筒屋さんの社内で駅弁が食べられそうなので、ぐっとこらえて西口へと進みます。

すると、美味しそうなカレーの香りが階段上まで広がっています。カレーの香りで、以前米原で降りた時に急いでカレーを食べたことを思い出しました♪

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↑カレーの写真は2020年1月、加悦鉄道に行く途中の米原の乗り換えで時間がないながらも「井筒屋さんのお店だから食べていきたい!」と急いで頂きました。また食べたくなるカレーです!

営業日時:水曜日、木曜日、金曜日 11:00〜14:00

ビーフカレー 850円

ホットコーヒー 200円  他

米原駅西口を出て見渡すとすぐに井筒屋さんの会社が見えます。さすが老舗の存在感! 

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井筒屋さんの会社に、名物駅弁の「湖北のおはなし」の垂れ幕がドーン! 入口にはこちらも歴史ある駅ソバ・うどんのご案内。…せっかくなのでうどんも頂きたい!^ ^ 

社内にお邪魔すると、左手に駅弁ラインナップ、正面奥に今回のお目当てパート2のプチミュージアムが見えます。井筒屋さんのミュージアム、歴史の匂いを感じます。(食後にゆっくり拝見しよう〜!) 

先にお弁当を購入します! おかかごはんはまだ食べたことないけど、ここはやっぱり看板の「湖北のおはなし」が食べたい! いずれも普段東京では出会ない駅弁達なので、ワクワクです〜!

さて! 社内のキッチン井筒屋さんの中に入ってまずテンション上がるのが、「新幹線ビュー」! 在来線や路面電車ビューはまあありますが、目線の高さが同じくらいの新幹線ビュー食事処はレアなのではないでしょうか。こちらの食事処はもともとは従業員の休憩室だったそうなんですが、JR長浜駅前で使っていた時の店名やいす、テーブルを再利用して、駅弁やうどんを食べられる場所に変えたんだそうです。コロナ禍で鉄道や鉄道食である駅弁は大打撃の中でのできることを模索されて誕生したスペースなんですね。

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なんと、サービスでお茶も! コロナで駅弁会社の皆様は苦戦している真っ只中なので、なおさら感動しちゃます。

うどんを先に頂いて、湖北のおはなしをオープン♪ 駅弁は蓋を開ける時にまずワクワクしますよね。唐草模様の紙風呂敷の結び目を解くと、竹すだれに包まれた駅弁。

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駅弁の掛け紙は、大事な物を包むという日本の良き文化の表れ。作り手の気持ちが入ってるんですよね。

昨今は脱プラ、SDGs…の取り組みが注目されていますが、駅弁はプラスチック容器が出るかなり前、135年超の歴史があるので経木やわっぱ、陶器など自然の材料を用い、駅弁屋さんは知恵と工夫に長けています。

中を開けると…

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おこわが枝豆♪ 季節によっておこわの具材も変わるんですよね。そして目を引くのがサイコロ🎲。これも「ご縁がありますように」と五の向きになっています。滋賀県湖北地方の名産物をぎっしり詰め込んだ駅弁ですが、お品書きを見るとメインは粒こしょうで「ろーすと」した鴨! 胡麻をまぶしたかしわの鍬焼風、永源寺の修行僧の食べ物にかかせないと言われるこんにゃく。玉子焼き、葱とおあげの「ぬた」どれも一品一品手が込んでいるのでどれもメインに思えます^ ^  ちなみにサイコロの中身はキャラメルではなくて、飴なんですよね。一口で食べちゃうのがもったいないので、会社の机の上にまだとってあります^^

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↑上の写真は前回食べた「湖北のおはなし」。おこわは「黒豆」バージョン。春・山菜、夏・枝豆、秋・栗、冬・黒豆と季節ごとに楽しめます。栗はまだ食べたことないけれど美味しそう!

今回いただいた井筒屋さん名物の「湖北のおはなし」は昭和62年に誕生した駅弁です。当時、JR東海が新幹線「こだま」の活性化を図るためにこだま停車駅に「新幹線グルメ弁当」(定価は900円)というものを停車駅の駅弁会社に要請したもので、その時に誕生した駅弁です。

その前には昭和12年から発売されているますの姿ずしの元祖「鱒寿し」が有名でしたので、「食べた!」という方も多いのではないでしょうか。(↓下は昭和55年「全国駅弁案内」の広告です)

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食後に「プチ・ミュージアム」を拝見♪ 安政元年(1854年)創業、明治22年、東海道線開通とともに駅弁を販売されています。さらっと言ってしまいましたが、安政元年といえばペリーや吉田松陰が現役バリバリの時代…w。ガラスケースを拝見すると、昭和6年頃の井筒屋二代目・宮川利八氏のお写真や、「米原」と書かれた汽車土瓶、戦時中の掛け紙、明治21年当時の井筒屋さんの社屋のお写真などひとつひとつじっくり見たいものがいっぱい!

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六代目社長の宮川亜古さん(写真下)がいらっしゃっていたので、少しだけご挨拶をさせて頂きました。ご時世柄お話は控えめにさせて頂きましたが「駅弁マークを守っています」との言葉の重みにグッと来てしまいました。入口で駅弁を購入する際に、丁寧にお声がけいただいたり、お茶のサービスをしていただいたのは取締役の林 秀行さん。駅弁を拝見した通りの丁寧な心遣いと、居心地の良い暖かさを感じる雰囲気の井筒屋さん。厳しいご時世ですが、これからも食べて応援させていただきます!!(また、食べに行きます!!!)

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食後は米原駅の東口にある米原市役所へ。近江鉄道の某Yさんに米原の鉄道スポット推しを伺ったところ、米原市役所の3階からの眺めがおすすめとのこと。他にも教えていただきましたが、空も怪しい雲行きなので近場のみに。…っていうか!米原市役所すごくきれい!…と思ったら令和3年3月に完成したばかりなんですねw 。Yさん推しなだけあって、良い眺めです。(写真下)。

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あとは米原から京都へ行くだけなので、のんびり在来線で移動。そして京都駅近くの「京都タワーホテル」にイン。必要以外は外に出歩かず、井筒屋さんの「近江牛大入飯」を頂きました。実は暑さや荷物の重さ、移動で京都に着く頃には少しバテ気味だったのですが、駅弁を開けたとたんに、ほんのりとカレーの香りがして食欲が復活。ぱくぱくと美味しく完食させて頂きました!(多謝)。

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そんなわけでつらつらと書き連ねておりますが、次回は「京都鉄道博物館」の鉄道と食をテーマにした企画展のお話に続きます。

米原へいらっしゃる時には是非、井筒屋さんで駅弁とうどんを召し上がってくださいね♥

(2021年7月)




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