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続・Michael JacksonなBTSの『Dynamite』

ARMYもMoonWalkerも集まれー!

最近、下記の『Dynamite』とマイケル・ジャクソンの記事にアクセスしてくれる人が多いようで、両方推してる私は嬉しくて続編書いてしまった次第です。

誤解がないように前置きしますが、BTSの『Dynamite』は単にマイケルをオマージュしたものではなく、以前の別の記事にも載せているように、50's~90'sの様々な音楽や欧米ポップカルチャーをたっぷり引用した上で20'sのトレンドも合わせて誕生した、まるでイースター・エッグが散りばめられたような宝探しができる楽しい作品であり、元々私がMJファンだったがためにマイケル要素を特に濃く感じてしまっているだけです。

今の時代、ミュージックエンターテイナーで、マイケルの影響を全く受けていない人はいないと言っても過言ではないと思います。それどころか、音楽以外の大衆文化にも多大なる影響力を持つ歴史に残るレジェンド

◆世界で最も人気なアーティストの変遷 (2004-2020)

上記は「検索」上位数なので良くも悪くも大衆の興味の的がランクイン。
学生時代からアメリカンポップカルチャー好きな私、いろいろな曲や番組が思い出とともに青春が走馬灯のように蘇る(涙)。
語りたい名前が山ほどありますが、今回の注目は、ここ2-3年のBTSの勢いと、死後11年経っても登場するMichael Jacksonの強さ。さすが亡き今もなお年間4800万ドル稼ぐ男。

ちなみに私は6歳からのMJファンですが、これまでに海外の名だたるミュージシャンにとどまらず、日本のミュージシャンやジャニーズ系など、様々なアーティストが彼の影響を受けた作品を世に輩出し、カバーを行い、トリビュートダンスを披露し、実際にコラボしたものも目にしてきたにもかかわらず、特定のアーティストやアイドルにそこまで熱狂することはありませんでした。
そんな私を、このマイケル味満載の『Dynamite』リリース前にすでに陥落させていたBTSは改めて凄いグループだなあと(何様の立場ですが)、感慨深く思いつつ、改めて『Dynamite』から感じるマイケル感、そして、『Dynamite』以外でのBTSとマイケルのTMIを紹介できればと思います。


■MMAでの『Dynamite』ダンスブレイク

先週末、2020年末韓国音楽アワードの一つであるMMAのステージで、『Dynamite』のダンスブレイクが初公開されました。

◆『Black Swan』⇒『ON』⇒『Life Goes On』⇒『Dynamite』@MMA - [2020]

これを生中継で見られたなんて、現代のネット環境、そしてBTSと同じ時代を生きていることに本当に感謝です。
まず、腕章までビリー・ジーンまんまの衣装で登場するJIMIN氏に心奪われますよね。

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突然のアレンジで『Dangerous』始まるかと思ったら『Billie Jean』のビート鳴って他にも『Beat It』『Smooth Criminal』的なオマージュやゼロ・グラヴィティ…。
何よりBTSの個性溢れるキレッキレのダンスと楽しそうな様子に語彙消失。もっと見たい&ずっと見ていたい。

今回のテーマ上、上記動画は『Dynamite』部分からスタートしていますが、ぜひとも先頭から見てください。
『Black Swan』での芸術的なバレエ風演出→『ON』でダークワイルドなシンクロ高技術ダンス→BTSとARMYとの絆の間奏(『We are Bulletproof: the Eternal』)→『Life Goes On』で美しくしっとり歌唱で聴かせて、『Dynamite』で明るくポップにセクシーに踊って締める。
いつもより気合い入り気味な濃いめのお化粧はちょっと気になりますが、表現ジャンルの幅洗練されたパフォーマンスARMYへの思いを、今年2020年のリリース曲のみで知らしめる、今BTSがなぜ強いのかがわかる素晴らしい年間まとめ…ただ、決定的に足りないSUGAの存在
※SUGAは現在肩の手術後のリハビリ中のため休養中。

ARATAさんのMMA2020ダンスブレイク解説

ダンスのプロのARATAさんが私の言いたいこと全部わかりやすく伝えてくださっています。マイケル様のオマージュにも触れていますが、何よりも、キレッキレパフォーマンスだったJ-HOPEこと、ホソク大先生への愛が溢れまくってます。

◆MMA『Dynamite』ダンスブレイク練習動画

※12/19公開されたので追記いたしました。


■『Dynamite』世界のリアクション映像

次は、『Dynamite』のMVのリアクションのまとめです。ARMY、BTS、後輩グループの反応をどうぞ。

◆『Dynamite』MVの英語圏ARMYリアクション動画まとめ

『Dynamite』が公開と同時に好意的に受け入れられ、マイケル味を感じる人が世界共通だったことも嬉しいが、ジミンちゃんの可愛さも世界普遍なことがわかる。


◆『Dynamite』MVの本人リアクション

1:30あたりで、RMの口からはっきり「Michael Jackson」発言。11:08あたりでは、JINのムーンウォークの先生はJIMINとのトリビアいただきました。
上記は『Dynamite』公開夜生配信の公式編集版。フルバージョン↓では23: 40あたりでみんなでムーンウォークに盛り上がる会話があり、生でVLIVE見ていた私、大興奮。


◆『Dynamite』MVの本人リアクション B-Side

自由な動きの多いB-SideのMV。最後のディスコ&MJポーズでVのマイペースなNGに突っ込むJUNGKOOKに思わずニヤける。この鑑賞会でマイケルの黄色いTシャツを着て臨むJ-HOPE氏、最高です。楽しく見ているときも、さすがダンスの指摘は厳しいw
彼がBTSのダンスリーダーで、完成度の高いパフォーマンスの支柱的存在であります。

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◆後輩グループのリアクション
(ENHYPENのNI-KIくんのTikTok投稿)

@enhypen

안녕하세요~!! 엔하이픈 니키입니다! 오늘하루도 힘차게 보내시라고 신나는 틱톡 하나 찍어봤습니다!! #ENHYPEN NI-KI #BTS #dinamite

♬ Dynamite - BTS

BTSの所属事務所BigHit主催の公開オーディション番組『I-LAND』から今年秋誕生した男性アイドルグループENHYPEN。BTSもゲスト出演して話題になりました。唯一の日本人メンバーとなったニキくんはマイケル大好きっ子で、14歳とは思えないダンススキルの高さ。
マイケルトレーナーの上にジョングクからプレゼントされた韓服を着てBTSソングを踊るニキという個人的推しの大渋滞動画です。


『Dynamite』とマイケルに言及している記事

自分は、音楽は好きなものを聴くだけの素人なので、専門家の方や音楽を職業にしている方の解説はとても勉強になり、自分と同じことを考えてらっしゃると何だか嬉しく、そして世界が広がり楽しいです。

◆『Dynamite』音楽的仕掛けを解説した記事

ノーナ・リーヴス西寺郷太さんの『Dynamite』評についての記事

ダンスエンターテイメントの本場の変遷についての記事


■『Dynamite』でファンになった方の記事

私もBTSにハマる前は、アイドルもK-POPも韓流カルチャーも無縁で、英語圏海外ドラマ・映画鑑賞や洋楽をライトに聴くくらいの生活だったので、BTSの魅力を日常のふとしたきっかけで知ってしまい深みに嵌っていく人記事を読むと、過去の自分の追体験をしているようでニマニマしてしまいます。

◆音楽好きな方をハマらせたBTS

音楽にもアイドルにも興味ない男性をもハマらせたBTS

コロナ禍で疲れた人の背中を後押ししそのまま沼に落としたBTS

※リンク引用させていただいた方々、ありがとうございます。

『Dynamite』とマイケルについて著名人の発言

◆マイケルの甥のTaj Jacksonさんのツイート

初回記事でも少し触れましたが、マイケルの甥のタージ・ジャクソンは、『Dynamite』公開日にMV見てマイケルオマージュを感じ、泣いて感動し、そのまますっかりARMYになりました。BTSとARMYの愛情を表す紫色のボラヘハート💜まで使いこなしておりますw叔父も生きていたら喜ぶと思うという発言が心強いです。

◆草彅剛さん・香取慎吾さんのラジオ
お二人のラジオ番組「ShinTsuyo POWER SPLASH」で『Dynamite』をかける際に「かっこいい、振付もマイケル・ジャクソンを彷彿とさせるものがある」と発言があったそうです。木村拓哉さんもご自身のラジオ番組「Flow」で、「アメリカの古き良き時代が伝わってくるオマージュで、リスペクトも込められたパフォーマンスだ」と評して流したとのことで、マイケル大好きな先輩アイドルSMAPの皆さんの心を掴んだBTS。
私は、母親がSMAPファンだったこともあり、『ダイナマイト』とカタカナで書かれればやはりスマップの曲な世代で、マイケルが「SMAPXSMAP」にゲスト出演した回とか、いつかの紅白のSMAPによるマイケル追悼ステージとか、今でもとてもとても記憶に残っていますし感謝しています。
同じタイトルのヒット曲を持ちながら、自分たちにはあのときのメンバーで歌う未来がもう来ないであろう彼らが、別のアイドルグループの『ダイナマイト』をコールしたとき、もしかしたら特別な思いもあったかもしれませんね。

韓国の男性アイドルグループは間違いなくジャニーズ・特にSMAPの影響を大きく受けて成長し、現在の完成形に近いK-POPアイドルに進化したと思っていますので、ジャクソン5あるいはそれ以前から始まる男性アイドルグループの歴史が国境や時を越えて広がって発展し、そのバトンをつないでいった立役者たちが邂逅する瞬間を目の当たりにすると、何か感慨深いものを感じます。

■『Dynamite』の製作者について

◆作詞作曲
 David Stewart Twitter, Instagram
 Jessica Agombar : Twitter, Instagram

ロンドン出身のデイヴ・スチュワート&ジェシカ・アゴンバーの共同制作で、ジョナス・ブラザーズ『What A Man Gotta Do?』などを手がけたご夫婦。それぞれ自身もシンガーとしても活動。今回の曲作りでは、提案していた曲をBTS側が気に入り採用し、コロナ禍でBTSチームとFaceTimeでやりとりし、雰囲気や歌詞をBTSの求めている内容になるように微調整して完成したとのこと。
70's後半~80's前半のディスコポップが爽やかな歌詞と曲調で見事に融合しつつ、懐かしさはあれど古さを感じさせないアレンジがされ、陰鬱としていた2020年を軽快なリズムで明るく元気にしてくれました。

□『Dynamite』曲作り秘話 by デイヴ・スチュワート

エルトン・ジョンのピアノサウンド、ブルーノ・マーズの『Uptown Funk』や『24K Magic』でも演奏されたホーンの利用、最後の転調ついても語られ、一緒に仕事をしたBTSの謙虚さについても触れられています。

個人的には「off the wall」「break of dawn」というマイケルの曲名を歌詞に入れてくれた粋な計らいに5万点あげたい。

◆振付
 Nicky Andersen  : Official WEB, Instagram

制作の意図を汲み取って、ディスコポーズやマイケルのムーブを重要ポイントで採用し、真似しやすい楽しいダンスでありながら、BTSの良さも輝く振付を考えたニッキー・アンダーソンには、ありがたさにひれ伏すしかありません。
彼のプロフィールには、「マイケル・ジャクソンのMVに影響され4歳からダンスを始めた」とはっきり記載されています。
映画「アラジン」テイラー・スウィフトの振付・バックダンサーもされていて、BTS関連だと10月の「MAP OF THE SOUL: ON:E」オンラインライブのあのJIMIN氏の衝撃的パフォーマンス『Filter』も手掛けてらっしゃいます。

□振付師・Nicky AndersenのInstagram

「MAP OF THE SOUL: ON:E」の『Filter』パフォーマンスのジミン

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ジミンの『Filter』パフォーマンスの次元を超えた素晴らしさはまた別途…。

◆MV制作ほか
この曲の世界観を、レトロな衣装やセットとカラフルなCGで表現し、往年の音楽ファンの心をくすぐるビートルズやデヴィッド・ボウイやクイーンやジョージ・マイケルなどの小道具を用意することで、どの国・どの世代でも楽しめる作品にしたMV制作チームや各ステージのスタッフ、そして最適役な表現者となり、世界を「Light it up like Dynamite」してくれたBTSに改めて謝辞を贈りたいです。

■『Dynamite』グラミー賞ノミネート

夢のグラミー賞ノミネートおめでとうございます!
BTSが『Dynamite』で「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス」部門でノミネートとなりました。
昨年のグラミーノミネート発表後私は、『Boy With Luv』あるいは『MAP OF THE SOUL: PERSONA』でノミネートされるべきだった!」と憤ったと同時に「今回ノミネートされないなら今後は厳しいかも…。」なーんて失礼なことを思ってしまっていたので、今回のノミネートは嬉しいと同時にBTSの可能性を信じてあげられていなかったことを謝りたいです。2020年、素晴らしい飛躍の1年でした。

個人的には曲自体にスポットが当たる他の主要部門でももっとノミネートがあっても良かったと思いますが、心待ちにしていた当の本人たちがこれだけ喜んだなら何も言いません。

◆グラミーにノミネートされた瞬間(深夜)の様子のツイート[2020.11.25]

1980年、前年の『Off The Wall』アルバムが大ヒットしたのにグラミーでたった2部門(R&B 男性ボーカル部門・ディスコ部門)しかノミネートされず、結果的にR&B 男性ボーカル部門1部門のみ受賞となったマイケルと、人種の壁等の側面も含めてどうしても重ねてしまいます。『Dynamite』は全編英語詞でしたが、BTSに関しては今後は言語の壁も高いハードルとなると思います。
ちなみに、マイケルがこのときの悔しさをバネに「評論家にも文句を言わせない完璧なアルバムを作ってやる」と世に放ったのが、前人未到&今後おそらく塗り替えられることのないギネスNo.1アルバム「スリラー」で、14年後の1984年に、グラミー賞最多8部門受賞することになります。

BTSは、グラミーノミネートの喜びをARMYと分かち合うために、急遽その日にVLIVEを中継してくれました。トップスターになっても、飾らずにファンに素直に気持ちを公開してくれる姿、このノミネートはARMYがくれたものと感謝するいう謙虚さ、そして何よりメンバーの仲がとても良いところが彼らの魅力です。

◆グラミー賞ノミネートが決まった日に行われたARMYへの感謝のVLIVE

12:40くらいから、J-HOPEの被っているワンピースのトラファルガー・ロー風の帽子を託されたジョングク・ジャクソンがムーンウォークとBillie Jeanの冒頭を少し披露してくれます。途中で止めるけど、絶対上手い人のセンスフルムーブ!
不在のSUGAの写真で遊ぶ様子や、トラファルガー帽が色んなメンバーの頭を旅するのも楽しい中継。

グラミー開催は2021/1/31ですがBTSは韓国からリモートの参加となるでしょう。コロナがなければ現地でたくさんの歓声を浴びながらのパフォーマンスが実現していたと思うともどかしいですが、そもそも『Dynamite』がコロナ禍だからこそ生まれヒットした曲。今の環境でできる最高のパフォーマンスを楽しみにしています。リハビリ中のSUGAも参加できることを祈ります。過去の発言からするとSUGAがおそらく一番グラミーにこだわっていましたし。でも、無理はしないで欲しいです。
彼らがノミネートされたポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス部門の他のノミネート者は、デュア・リパ、ジャスティン・ビーバー、レディ・ガガ、アリアナ・グランデ、テイラー・スウィフトなど、私も普段からたくさん聴いてお世話になっているポップミュージックスターだらけですが、全員本来はソロ・アーティストの方々で、今回はすべてコラボ・フィーチャーソングでのノミネートとなっています。BTSは唯一のコラボなしの単独グループでのノミネート。ガガ&アリアナは強敵ですが、受賞のチャンスは充分あると思っています。
…グラミー、個人的には大好きなThe Weekndがまさかのノーノミネートで落ち込んでおります。

■『Dynamite』パフォーマンス一覧

BTSのパフォーマンスは、衣装・セット・演出・アドリブなどにより、どのステージも違った魅力があり、同じ曲の同じパフォーマンスなのに見るたびに新鮮さや驚きを感じます。
おかげで「推しの次のパフォーマンス公開を心待ちにする」という新しい人生の楽しみができました。
そのため、レジャー的には散々だった2020年もなんだかおうちの中で幸せに楽しくあっという間に過ごせた気がします。
仁川国際空港パフォーマンス生バンドのTinyDeskが人気のようですが、やはり私は待ちに待ってパフォーマンス初解禁となったVMAsパフォーマンスが忘れられません。SUGAがいればダンスブレイクのあった年末のMMAが優勝だったかなあ。
皆さんもお気に入りのパフォーマンスを探してみてください♪

 ※これまで披露された全パフォーマンス一覧はこちら。


■BTSとマイケル・ジャクソン

『Dynamite』以外でのBTSとマイケルのTMI…ですが、長くなってしまったので次回更新します…。
Michael JacksonのTwitter公式アカウントが「What Michael songs would you like to see BTS dance to?」とBTSについてのツイートをして話題にもなったので、個人的にBTSに踊ってほしいマイケルソングランキングも作ってみたいと思いますし、ファンの皆さんの希望も聞いてみたいなあと思っています。

◆Michael Jackson公式アカウントのツイート [2020.10.13]


それでは、寒い日が続きますので皆様、暖かくお過ごしください。
最後に、作業中寒いのでマジェク兄さん暖かい服を着せてあげた優しいSUGAの7年前のツイートを。当時20歳。
現在はリハビリ療養中のSUGAも暖かくしてゆっくり休んで、早く元気になってほしいです。

◆BTS(방탄소년단)公式アカウントのツイート [2013.11.23]

夜通し行った曲作りの合間の明け方に、マイケル・ジャクソンのフィギュアで遊ぶデビュー間もないこの頃の彼らは、マイケル公式アカウントから反応をもらったり、グラミーにノミネートされたりする未来を想像していたのでしょうか。
ファンダムがとてつもない大きさになり、栄誉や注目を得ると同時にプレッシャーやアンチも増え、代わりに小さな普通の日常を失っていくスター故のつらさは私にははかり知れません。マイケルの寂しい晩年を胸を痛めて遠くから見ているだけで何もできなかった1ファンのワガママにはなりますが、BTSにはどんなことがあっても、これからもずっと仲良くそして幸せでいてほしいです。

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