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読書記録

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僕が読んだ本の感想や印象的なフレーズが書いてある記事です。
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2023年6月の記事一覧

#60『図書館内乱』(著:有川浩(有川ひろ))を読んだ感想【読書日記】

有川浩(現:有川ひろ)さんの『図書館内乱』 図書館戦争シリーズの第二弾です。 読んだきっかけ図書館戦争シリーズの第一弾である『図書館戦争』を読んで、続編を読みたいと迷いなく思ったからです。僕はシリーズの続編は時間を空けてから読むことが多いのですが、本作はすぐに読みました。結果的にそれは良かったと感じていて、シリーズにさらにハマりました。 このような方にオススメの本です『図書館戦争』の続編を読もうか迷っている 図書館での業務について知りたい 思わずドキドキする恋愛要素が

#64『ツナグ』(著:辻村深月)を読んだ感想【読書日記】

辻村深月さんの『ツナグ』 第32回吉川英治文学新人賞受賞作で、映画化もされた作品です。 ※吉川英治文学新人賞とは、新聞、雑誌、単行本等に優秀な小説を発表した作家の中から、最も将来性のある新人作家に贈呈する賞 読んだきっかけ個人的なことなのですが、最近「生と死について」考えることがあり、そんな中で気になったのが本作でした。序盤だけですが、前に映画を少しだけ見ていたこともあります。 このような方にオススメの本です大切な人を失い、その人に会いたい気持ちがある 生と死について

#63『ロールキャベツ』(著:森沢明夫)を読んだ感想【読書日記】

森沢明夫さんの『ロールキャベツ』 先月に刊行された森沢さんの新刊です。 読んだきっかけ久しぶりにハードカバーの本を読みたいと思いながら書店へ。新刊コーナーを見ながら気になったのが本作でした。 森沢さんの作品は本作で初めて読みましたが、昨年、『プロだけが知っている小説の書き方』を読んでから気になっていた作家さんです。 このような方にオススメの本ですとにかく心温まる作品が読みたい 特にやりたいことがなくて悩んでいる大学生 何か新しいことに挑戦したいが、その新たな一歩が踏み

#62『十角館の殺人』(著:綾辻行人)を読んだ感想【読書日記】

綾辻行人さんの『十角館の殺人』 綾辻さんのデビュー作であり、日本のミステリー界に大きな影響を与えた作品です。 読んだきっかけ綾辻行人さんは今年読みたい作家さんの一人。それは、僕の好きな作家である辻村深月さんが、綾辻さんから大きな影響を受けていたことが理由の1つです。また、日本のミステリー界に大きな影響を与えた作品ということで、どのような作品か以前から気になっていました。 このような方にオススメの本です本格ミステリーの名作を読みたい ミステリー作品を読んだことがほとんどな

#61【ネタバレ厳禁】『世界でいちばん透きとおった物語』(著:杉井光)を読んだ感想【読書日記】

杉井光さんの『世界でいちばん透きとおった物語』 ブクログや読書メーターのランキングで上位にランクインしている話題作です(2023年6月時点)。 読んだきっかけTBS「王様のブランチ」のブックコーナーの特集で紹介されていたのを見たのが最初のきっかけです。その影響か、放送から数日間はTwitterで本作の読了ツイートをかなり見かけました。そして、特集でも読了ツイートでも感じたいつもと違う感覚。「何週間後ではなく、今読もう!」と僕の心が動いて書店へ行き手に取りました。 このよ

#59『図書館戦争』(著:有川浩(有川ひろ))を読んだ感想【読書日記】

有川浩(現:有川ひろ)さんの『図書館戦争』 『図書館戦争』シリーズの第一弾で、第4回(2007年)本屋大賞で第5位に入賞。映画化、アニメ化もされている作品です。 読んだきっかけ今年から図書館でボランティアを始めたのもあり、図書館を利用する機会が増えました。本作は、図書館で舞台であること、その図書館で戦争とはどのような内容なのかが気になったことがきっかけで読みました。 このような方にオススメの本です本が好き、読書が好き パラレルワールドの作品を読みたい 思わずドキドキす

#58『ままならないから私とあなた』(著:朝井リョウ)を読んだ感想【読書日記】

朝井リョウさんの『ままならないから私とあなた』 読んだきっかけあらすじとタイトルが気になり手に取った1冊です。 妙に気になるタイトルは、読み終わって「なるほど!」と納得しました。 このような方にオススメの本です朝井リョウさんの作品が気になっているが、まだ読んだことがない 色んな価値観に触れたい 人間関係について考えたり、悩んだりすることがある あらすじ感想対立する価値観の両者に共感でき、どちらも正解なのだと思った 自分の考えを押し付けず、相手の気持ちを思いやる「想

#57『旅屋おかえり』(著:原田マハ)を読んだ感想【読書日記】

原田マハさんの『旅屋おかえり』 第12回エキナカ書店大賞受賞作で、2022年にはドラマ化もされました。 読んだきっかけ原田マハさんは今年読みたい作家さんの一人で、本作で初めて読みました。本作のドラマは見ていなかったのですが、タイトルは知っていたこと、近いうちにどこかへ旅行へ行きたいと思っていたことがきっかけで手に取りました。 このような方にオススメの本です旅行が好き 旅行に行きたいけどなかなか行けない 感動する作品を読みたい 秋田県の角舘、愛媛県の内子町に行きたいと

2023年5月に読んだ本【読書日記】

こんにちは☺️ 2023年5月に読んだ本は13冊。 今回は、2023年5月に僕が読んだ本13冊をまとめました。 今月から「僕ならばこのような方にオススメしたい!」というのを各作品で書きました。もし当てはまる場合は、読んでみたら大切にしたい1冊になるかもしれません。 1.『きのうの影踏み』(著:辻村深月)📖このような方にオススメの本です ・ホラー系の作品が読みたい ・サクッと読める短編集が読みたい ・辻村深月さんの短編集が気になる 2.『カラスは言った』(著:渡辺優)📖

#56【ネタバレなし】『ソロモンの犬』(著:道尾秀介)を読んだ感想【読書日記】

道尾秀介さんの『ソロモンの犬』 読んだきっかけ何か強いきっかけがあったわけではなく、道尾秀介さんの作品を読みたいと思っていた中でたまたま目に入った作品が本作でした。しかし、展開が面白く、かつ考えさせられる作品でした。 このような方にオススメの本です青春ミステリーを読みたい 犬とミステリーの絡みが気になる 「人の弱さ」について考えさせられる作品を読みたい 犬や人の習性について知りたい あらすじ感想哀しみに包まれてからのラストの展開に興奮 人よりも、実は犬の方が利口

#55『ランチ酒 おかわり日和』(著:原田ひ香)を読んだ感想【読書日記】

原田ひ香さんの『ランチ酒 おかわり日和』 『ランチ酒』シリーズの第2弾です。 読んだきっかけ『ランチ酒』を読んだ時に、まるで美味しいお店を見つけたような感じになり、続編が気になっていました。そして今回、続編となる本作を読みました。 このような方にオススメの本です『ランチ酒』を読んだことがある 相手との向き合い方について悩んでいる 東京の美味しいお店を探している お酒が好き あらすじ感想(前作同様に)食欲と酒欲がそそられた 祥子の食と人への向き合い方は素敵だと思う

#54【ネタバレなし】『体育館の殺人』(著:青崎有吾)を読んだ感想【読書日記】

青崎有吾さんの『体育館の殺人』 青崎さんのデビュー作で、裏染天馬シリーズの第一弾。第22回鮎川哲也賞受賞作です。 ※鮎川哲也賞は、東京創元社が主催する公募の新人文学賞で、未発表の長編推理小説が対象となっている 『早朝始発の殺風景』が面白かったことで、青崎さんの他の作品も読みたいと思っていました。そして今回は、青崎さんの代表作である本作を読みました。 このような方にオススメの本です青春×ミステリーの組み合わせが気になる 本格ミステリーを読みたい 裏染天馬シリーズが気に